劇場公開日 2011年7月9日

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「抽象的ではっきりせず地味」海洋天堂 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0抽象的ではっきりせず地味

2016年3月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

総合:60点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )

 父親の心配をよそに、何も知らない息子は能天気にいつもどおりの日々を過ごす。もちろん身よりも無く自閉症の息子を1人残すわけにはいかない父親が、息子の将来を思って精一杯のことをしようとするのは理解出来る。しかしこの親子関係の深さが伝わる描写が少なくて、何か父親が1人で頑張っている姿が浮いて見える。それに展開が少なくて退屈する。
 後半になると、父親と近所の女性、息子と劇団の女性の絡みが出てきて動きがありまともになってきた。しかし音楽と映像で抽象的に伝えられる愛情や将来についての演出が、やはり中途半端というか観念的すぎてはっきりしない。総じて時間を持て余し気味だった。

 一度も敵を殴らず鍛えられた肉体も晒すことなく地味な父親を演じたジェット・リーとその息子、そしてその2人に絡む2人の女性の演技は良かった。ここがこの作品の一番の見所だった。

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Cape God