劇場公開日 2011年10月29日

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「ドイツ発☆白タイツ&くるくるカツラの純度100%青春映画」ゲーテの恋 君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」 cmaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ドイツ発☆白タイツ&くるくるカツラの純度100%青春映画

2012年1月4日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

幸せ

またまた、イキのいいドイツ映画がやってきました。
流麗な文語調の翻訳(あくまで、学生の頃にかじった程度でのイメージですが…)のせいか、色白な文化系男子の印象があったゲーテ。そんな彼が、冒頭からドタバタと走り、踊り回る姿に唖然。生き生きとチャーミングな若きゲーテに、一気に持ってかれました。映画自体も躍動感に満ち、ぐいぐいと引き込まれます。途中「シラノ・ド・ベルジュラック」的展開もあり、切ない恋模様をさらに深めていました。(久しぶりに、父ドパルデューのシラノを観返したくなりました。)
そして、憎まれ役を演じたモーリッツ・ブライブトロイ! 勢いあるドイツ映画の常連である彼は、たいてい坊主頭で生活ぎりぎり(チンピラとかしがないフリー記者とか)…な役が多いのですが、今回は白タイツ&くるくるカツラでエリート検事、という点がかなり楽しかったです。自覚あるなしを問わず、事態を混迷・悪化させるのはお得意なので、適役でした。
コスチュームものながら中身は純度100%の青春映画! 秋から冬にかけてのデート・ムービーとして、ポップコーン片手にシネコンで観るのも意外に楽しそうです。まあ、個人的には、ブライブトロイ・ムービーとして、近作なら「ミケランジェロの贋作」か「ソウル・キッチン」、新旧で「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」「エス」なんかと二本立てしてもらえたら嬉しいですが。これを機に、語呂が難しくなかなか覚えられなかった彼の名前をマスターしたいものです。

cma