貞子3D インタビュー: 石原さとみ「貞子3D」で得たもの、そして今後の展望

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貞子3D

劇場公開日 2012年5月12日
2012年5月9日更新
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石原さとみ「貞子3D」で得たもの、そして今後の展望

女優の石原さとみが、英勉監督がメガホンをとる「貞子3D」に主演し、ホラー映画に初挑戦している。「リング」で日本中を震撼(しんかん)させた“最恐キャラクター”貞子が、3D映画で新たによみがえる今作で、貞子復活のカギを握る高校教師・鮎川茜を演じた石原に話を聞いた。(取材・文/編集部、写真/本城典子)

「リング」シリーズは、これまでに「リング」(松嶋菜々子主演、1998)、「らせん」(佐藤浩市主演、98)、「リング2」(中谷美紀主演、99)、「リング0 バースデイ」(仲間由紀恵主演、00)と4作が劇場公開されている。石原は、オファーを受けたときのことを「日本人の誰もが知っているホラーの『リング』シリーズが、まさか3Dになるとは。それも貞子っていうキャラクターがタイトルになるとは思いませんでしたし、面白そうだと思いましたね」と振り返る。

シリーズの生みの親・鈴木光司によるオリジナルストーリーが紡がれる今作。主人公・茜が教師として勤務する女子高校で、動画サイトに投稿された自殺の生中継映像の存在が噂になり、茜の教え子・典子が不可解な死を遂げ、時を同じくして各地でも同様の不審死が相次ぐ。警察は自殺と断定するが、共通しているのは死の直前にある動画を見ていることだった。

石原は、これまでのシリーズとの違いを「現代であることですね。設定が動画サイトっていう仕組みにしてもそうですよね」と説明。そして、「ニコニコ動画だったりスマートフォンだったり、今の通信的ツールが登場することで、今の世代の人たちにリアルに響くだろうなと思ったんです。シリーズが始まったころでは考えられないことですよね。テレビのブラウン管の中から出てくるだけでも驚いていたあの時期と比べて、今回は手元にあるモニターから出てくるんです。モニターのついた宣伝カーとか、街中で映像を流す場所が増えたから、もしもそこから貞子が出てきたら怖いよな……と思うだけで興味深いですよね。今の時代だからこそ感じる恐怖を体感してもらいたいです」。

ホラー作品に対して、特に苦手意識はなかったそうで、ましてや「ハンサム★スーツ」や「行け!男子高校演劇部」などコメディ映画の演出に長けた英監督の現場は、非常に明るい空気が流れていたという。そんな現場で、茜を演じるに際し「何かを抱えている女性だっていうのを最初から伝えられたらと思っていました。この女性には、どんな過去があるんだろうかというのを感じてもらいたいし、序盤以降、物語の展開が早くなっていくなかで、この人は何かもっているなという雰囲気だけでも伝わったら、ストーリーに入り込みやすいのかなと考えていました」と話す。

主演作は、「フライング☆ラビッツ」(08)以来、約4年ぶり。「わたしのグランパ」で、菅原文太扮する主人公の孫・珠子を演じてからは、9年の月日が経つ。今年は、板尾創路監督作「月光ノ仮面」にはじまり、阿部寛主演作「カラスの親指」と合わせて3本の出演作が公開される。今作については、「これで『リング』シリーズが終わるとは思わないし、その中で『こんな時代あったね』と何10年後かに言われるかもしれない。今の時代を反映した、今しか撮れないものにかかわれたことはうれしかったですね」と述懐。今後については、「ドラマでも映画でも、見る人の琴線に触れるような生っぽい、ドキュメンタリーのような作品に挑戦してみたいです。一方で、『カラスの親指』の役どころみたいに“遊べる”作品にも出演していきたいですね」と展望を語った。

さらに、今年に入ってアメリカン・ニューシネマの伝説的作品「断絶」(71)のモンテ・ヘルマン監督が、「ヘルブレイン 血塗られた頭脳」(89)以来21年ぶりに手がけた長編監督作「果てなき路」を観賞したという。若手映画監督を主人公に、映画製作の過程とそこで起こる事件を描いているが「不思議な映画で、現実なのか夢なのか、映画の中の物語なのか現実なのか、わからなくなる作品でした。こういう感覚って、映画館という静かな空間で見ることしかできないなあと感じたんです。そういう時間を提供できる作品にも出てみたいなと思いました」と、さらなる意欲をのぞかせた。

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