東京公園

劇場公開日:

東京公園

解説

青山真治監督の「サッド ヴァケイション」以来4年ぶりとなる新作。「東京バンドワゴン」でブレイクした小路幸也の小説が原作で、主演の三浦春馬はカメラマン志望の大学生・光司を演じる。公園で家族写真を撮り続ける光司のもとへ、「彼女を尾行して写真を撮ってほしい」という依頼が舞い込んだことで、ゆるやかな距離でつながっていた女性たちとのあいまいな関係が微妙に変化していく。人間関係の間で揺れ動く繊細な役どころで新境地を開拓した三浦とともに物語を彩るのは、榮倉奈々、小西真奈美、井川遥。

2011年製作/119分/G/日本
配給:ショウゲート
劇場公開日:2011年6月18日

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(C)2011「東京公園」製作委員会

映画レビュー

4.0軽やかな日常に死の痕跡

2022年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

大変に軽やかな作品で、平板な日常をカメラで「見る」ことで異化効果的にちょっといつもと違うものに見せてくれる。浮気調査を依頼された主人公が、公園を巡る女性を撮り続ける。一方的な見る・見られるの関係性は、映画を見るということにもつながる行為というか、一方的に世界を覗き込むことはいかがわしさを含む行為なのだなと感じさせる。
この映画には死の痕跡がある。死んだ友人が主人公にだけは見えていて会話できる。死んだ母の写真を飾っている主人公の部屋。その母は主人公が追いかけている公園の女性と瓜二つだ。(どっちも井川遥が演じている)
カメラで撮った写真は現実そのものかを切り取っているのかだろうか。カメラは、現実の痕跡を残すものではないかと思う。映画も何かの痕跡を残すもの。それは人が死んだ後も残っていく。痕跡を残すことを軽やかに描いた、とても豊かな作品だと思う。

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杉本穂高

4.0予想外の展開

2023年12月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

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てつ

3.0二回観て

2023年8月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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りか

4.5もう匙を投げた青山監督だったがこれはいい

2023年5月19日
PCから投稿

映画の客観的批評なんてできるわけではなく、単に嗜好に合うか合わないかだけが評価基準であるに過ぎず、特定の作品を除いた殆どの青山真治監督作品には個人的に首を振るばかりだった。
しかし、本作品は最初こそ「すかした都会感覚のスノッブ映画」と斜に構えてみていたが、徐々にメインテーマでもあるちょっとすれ違う男女間の融和・融合という形が明確化するにつれ心地いいシンクロ感が生じ、大きな感動とかではないけれど不思議な安寧とでも言える余韻がエンドロール中、そして視聴後でも持続している状態。

でも何が良かったんだかは実はよく分からない。これ見よがしではない演出の微妙なテクニックが奏功していたということなのだろうが、それが分かれば玄人批評家になれるのかもね。笑

俳優陣ではやはり物語の要となる主役:三浦春馬の「人畜無害的中庸演技」が冴え渡っていたと思う。(亡き親友、その恋人、美しい義姉、謎の綺麗な子連れ人妻、その妻を写真監視する嫉妬深い夫、ゲイマスターなど全てと強くなくかといって弱くなく関わり合う中心人物)
実は視聴中、顔や雰囲気の似通っている別の俳優に置き換えてみたりもしたがそれらの俳優では三浦春馬と同じ味わいは出なかっただろう。
他の出演映画でも良好な印象が残った記憶があるが、三浦の気取りのない普通の二枚目キャラは非常に貴重な資質だったのだなと今になって認識させられた。

一歩間違えば「茫洋とした意味不○ソ映画!」と腹を立ててもおかしくないような内容ながら、じっくり見入って共感さえできたのだから、原作・脚本・監督・俳優その他の組み合わせの妙が本作にはあったのだろうとしか言いようがない。まぁそれも結局は客観評価ではなく主観評にしかすぎないけれどもね。

2104-7

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resuwisshu311
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