劇場公開日 2011年12月17日

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CUTのレビュー・感想・評価

全22件中、1~20件目を表示

4.5映画の持つエネルギーに圧倒された

2023年12月20日
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アミールナデリの作品は、ファンタジーだ。
彼の映画には、映画という虚構だからこそ、生まれるエネルギーがある。
アミールナデリの魅力は、過去の作品からもわかるように映画という虚構の世界にいる人々の物語が解き放つエネルギーだ。
「駆ける少年」、「水、風、砂」「マンハッタン・バイ・ナンバーズ」・・・「ベガス」全てが、現実には到底有り得ない不可能を映画という虚構の世界で可能にする。
愚直なまでに純粋で単純に表現している。

あれだけ殴られるなんて生きてるなんて有り得ない。
映画のために借金を負って死ぬなんて設定は、有り得ない。
現実に有りえるわけない!なんて現実の尺度で、ナデリ映画を語っても意味がない。
有り得ないを映画で可能にするのがナデリ映画なのだから。

映画という虚構から生まれる確かな実感がある。感動だったり、驚きだったり・・・映画が与える実感。つまらないというのもある意味で映画から受ける実感。

ただ、CUTには、他の映画が解き放たない得体の知れないエネルギーを放出している。
よくわからないエネルギーを実感できる。
間違いなく、これは映画だけが放つあるエネルギーだ。

そもそも映画の中で映画史ベスト100を勝手にやるなんてアイデア自体が意味不明。
だが、これを実現させるのが、ナデリ映画の魅力。

最後の15分が解き放つエネルギーは圧巻だ。
まぁ、このナデリエネルギーを拒否する人もたくさんいると思うけど。

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ちゃんこ

3.0映画が大好きな男が兄の借金を返済するために日々殴られ続けることで金...

2022年9月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

映画が大好きな男が兄の借金を返済するために日々殴られ続けることで金を稼ぐ。
はっきり言って意味不明。
映画愛について描きたいのか、暴力を描きたいのか。
ただ、西島秀俊の鬼気迫る演技は見応えがあった。

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省二

1.0痛々しい

2022年9月2日
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アンディぴっと

3.0捲土重来

2021年2月15日
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映画への情熱の話しはいいのだけれど、殴られる続ける事が自責の念みたいのが、いただけない。あと長い。

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collectible

0.5こんなのないから

2019年10月4日
PCから投稿

大人に本気で殴られ続けたら、三日で死ぬから

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アサシンⅡ

3.0映画愛はあるものの

2019年6月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 映画監督なのか単なるマニアなのかわからないほど映画愛に満ちている男・秀二。かつての映画は本物だった。金儲けの娯楽映画もいいけど、本物の映画を観てほしいと演説するほどだ。

 殴られ続ける男秀二。ボクシングの試合を終えたような痣だらけのメイクは痛々しくて凄いけど、それを12日間やり続けるってのはリアルさに欠ける。それに映画を撮りたいというより、マニアックな部分だけが浮き彫りになってる感じもいただけない。

 色んな名作映画のタイトルや映像も流されているのがいい。イラン人監督であっても日本映画が好きだったんだなぁ・・・

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kossy

3.5狂気的な愛と美しさ

2018年6月11日
iPhoneアプリから投稿

“映画のために死ね”
このコピーに惹かれて鑑賞

“愛情”ではなく“愛”
さらにいえば“狂気的な愛”である
しかし “愛”とは何かと問いたくなる

映画は 商業的な商品であり芸術でもある
商品的な映画は “魂の失われた映画”なのか
“本当の映画”とは何なのか そもそも映画とは…

西島秀俊の鍛え上げられた肉体美
それのおかげか暴力シーンも美しく感じる

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Misato / Non

2.5エンドロールに、鳥肌。

2017年11月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

怖い

 映画のフィルムを買うための借金を、
 自分の身体を殴らせることで払われるお金で返そうと、
 来る日も来る日も殴らせ、
 そんな中でも、映画への愛を貫く。

 暴力シーンが殆どなのだけれど、
 何故か・・・胸が打たれる。

 エンドロールに、鳥肌。

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たまき

2.0本物の映画を見てと言うけれど

2017年11月9日
iPhoneアプリから投稿

この作品には芸術性も本物の娯楽も感じなかった。
金儲けに走るエンターテイメントと言っていたけど、少なくともエンターテイメント映画はそれなりに楽しい時間をくれる。この作品は痛々しい映像だけをくれた。

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おこげ

2.5愛する100本より

2017年10月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ここまで既存の映画に喧嘩売ってるのだから、「魂の失われた100本」を羅列して欲しかった。

話の筋もご都合主義的で、あんなに殴られ屋が繁盛するとは思えず、あんなに西島さんが頑丈な理由も無く、あそこがボクシングジムなのにバーカウンターがあり、常盤さんと笹野さんは急に肩入れしてしまうし、そら眠くもなりますよ。4回は寝落ちしました。

ラストの100本は楽しかった。そこだけ。

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クリストフ

2.5現実が男の狂気を目覚めさた

2016年5月10日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

これでもかと言うぐらいメッセージ性の強い映画で、少々観ていて疲れました。どこか、邦画っぽくない雰囲気だなと思ってましたが、監督イラン人だったんですね(笑)

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にゃんた

2.0何をそんなに守りたいのか、彼が言う本物とはなんなのか、曖昧でどこで...

2015年5月20日
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鑑賞方法:TV地上波

何をそんなに守りたいのか、彼が言う本物とはなんなのか、曖昧でどこでラインを引くのかも数多いる人達が判断するもので、その時代時代で受け入れられるものだと思うが。頑なに自分の愛を訴える主人公。その怒りは本物だと思う。西島秀俊という才のある俳優をもって、表現し尽くしてある。極限の芯をもった作品。
ぶっちゃけ、ここまで狂気を感じるとリアルとか云々は置いといて、凄まじい迫力がある。お話としてお客を楽しませるつもりもなくエンターテインメントに喧嘩を売り続けて、視聴者に思いの丈をぶつけ続ける。これもありなんでしょうが、面白いかと言われたら面白くないですよね。
映画に何を求めるかによるんでしょうが、攻めに攻めてる渾身の作品です。
一見の価値あり。

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VANeRop

2.0いまいち

2015年5月10日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

単純

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けいすけ

3.5狂気の具現化

2015年2月14日
iPhoneアプリから投稿

怖い

興奮

知的

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人尽天

3.0「捲土重来」「道法自然」

2013年7月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

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shimo

5.0溢れる映画への愛

2012年4月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

「本当の映画」を守るために、「本当の映画」を作り生き残るために、戦い続ける秀二の身体は、物語が進むに連れて、どんどん痛ましくなっていく。しかし、その魂は最後の最後まで、まっすぐ映画に向かっていた。ラストシーンが終わった後、沈黙のエンドロールの間も秀二の映画への愛は放出され続け、映画が終わった後の我々に一種の映画愛の卵を産みつける。秀二が守ろうとした映画というものを、自分の大切な何かに置き換えて観るというよりは、秀二が映画を守ろうとするその姿を、何も置き換えずに観るほうがよい

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eleboy

4.5映画を好きでいるという孤独な営み

2012年4月6日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

すべてを包み込むような静謐さと、ひりひりと焼けるような痛みと、熱にうかされるような高揚と。観る者のエネルギーの一切を搾り取り、同時に底知れぬ新たなエネルギーを一気に吹き込む(まるで、シュウジが抱えた借金のようだ)。そんな至極の映画体験を、一瞬も絶えることなく存分に味わった。
連呼される「映画」という言葉。初めこそ気恥ずかしさを感じたが、シュウジが地を踏み鳴らす足音と相まって、次第に胸躍るリズムとなっていく。何より驚かされたのは、どす黒い血と汗にまみれた映像に覆い被さる、映画100本のクレジット。文字という単なる記号が、暴力に相対する説得力を発揮する。そして、ビルがそびえる都会の中で明かりを灯す、屋外映画館の幻想的な美しさ…。様々な音が、光景が、今も鮮烈によみがえる。
バーに集う人物たちは、殴られ屋となるシュウジを軸に揺れ動くが、シュウジは最後まで彼らと交わらない。映画という共通項を持つ友人や、上映会に集う人々とさえも。映画を伝えたい、映画について語り合おう、とシュウジは高らかに呼び掛けるが、実際は多くを語らず、沈黙を保つ。
映画を好きでいるのは孤独なことだ、と改めて感じた。日常会話の中で、「映画が好きです」と言うのは、勇気がいる。相手に「私も」と返されると、むしろどきどきする。「映画」は余りにも幅があり、それでいて「読書」のような普遍さがない。どこか特別。映画好き、という共通項を喜びつつも、語り合えば差異があらわになり、逆に溝が生まれるかもしれない、と不安になる。好きなジャンル、俳優、監督、映画を観る場所やツール、…好きのありよう。そんなことまで気になってしまう。
そもそも、映画館の暗闇に身を置くこと自体、心地よく孤独を感じる行為だ。向き合うのは、他者ではなくスクリーン。笑ったり泣いたりする箇所や、笑い方・泣き方にはズレがある。たとえ同じシーンであったとしても、泣く・笑うといった目に見える行動の背景にある思いは計り知れない。映画を好きでいるということは、誰かとの共通項探しや共感以上に、他との違いやずれを感じることで、もやもやとした自分というものを、手探りしつつ確認したいのかもしれない。
だからこそ、映画への愛を秘めながら沈黙を守り、傷だらけになるシュウジから、映画の中の彼らも、映画を見つめる私たちも、目をそむけられない。彼らは映画を救うためではなく、挑戦を貫くシュウジに惹かれて行動を起こす。それでも、シュウジの映画への想いは守られ、鼓舞される。…映画にとっても、シュウジや彼らにとっても、幸せなことに。
映画によって、細々と、そして確実に、私たちは孤独を保ちつつ繋がっている。

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cma

4.5映画好き必見。

2012年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

早く観るべきでした。西島さんの代表作になるであろう作品ながら、常盤さん笹野さん菅田さんの抑えた演技というか存在感も素晴らしい。常盤さん惚れ直しました。エンタテインメントという単語の功罪…。映画が好きな方は必見でしょうね。★4.5 http://coco.to/4034

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dekatter

5.0感動です!!

2012年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

今日、人生初めての一人映画館デビューで見に行ってきました!初めから最後まで興奮しまくりーー(><)身じろぎもせずに見入ってたよ(^O^)映画が終わって、帰ろうとしたら「アミール・ナデリ監督」がいて、もう超大興奮!!パンフレットにサインをもらい、携帯で2ショット写真を撮ってもらいました(*^^*)西島さんならもっとよかったのに。。(笑)

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みゅうみゅう

4.5映画馬鹿に、栄光あれ!!

2012年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

幸せ

イラン映画の重鎮アッバス・キアロスタミと並び、同国映画界を担うアミール・ナデリ監督が、日本においてその存在感、演技力が評価を高めている西島秀俊を主演に迎えて描く、群像劇。

様々なジャンルの作品で端正な顔立ちを披露している人気俳優、西島秀俊が外国人監督と組んだ作品。多くの女性が、イケメンが躍動する「格好良い」物語を期待して鑑賞されるようだが、その一点のみを目的に本作に挑もうとするのなら、悪いことは言わない。他の作品をご鑑賞いただいた方が良い。

何故か。物語冒頭こそ、セクシーな魅力をまき散らして西島が東京を疾走するスピード感を堪能できるが、後半は主人公が誰なのかすら血まみれで全然分からない。ボッコボコに殴られ、青アザに埋め尽くされた顔は、いくら素材がイケメンでも「西島様~」と歓声を送る気には到底なれない。この前提をしっかりとご理解いただいた上で、この作品に向き合う必要がある。

では、この作品は駄作か?西島というネームバリューに頼り切った企画作品か?答えは、NOだ。大いに、NOだ。

映画という音楽、演劇、そして暗闇の美学をごちゃ混ぜにした異色の総合芸術。その不可思議さ、難しさ、そして魅力に少しでも興味を抱く方なら、この物語が放つエネルギーに心が躍るはずだ。

全てを投げ打って、自分の体を犠牲にして腐っていく映画界へと反発していく一人の男。その荒々しいまでの純粋さを、暴力との対比を通してむき出しにしていく。それは、クライマックスの名作映画たちへの溢れ出す情熱を露骨に提示する表現にこそ強く表れる。ここでは多くは語れない。ただ、観てほしい。

ここまでして、初めて人は「映画、愛してます」と堂々と語れるのかもしれない、なんて勝手に思ってしまう。それだけのインパクトが熱を持ってぶつかってくる。

「馬鹿」という言葉は、大抵負の感情をもって使われる。鼻で笑われる人間に、使われる。でも、敢えて正の感情をもって私は、使いたい。馬鹿は、世界を変える。変えてくれる。そんな強い可能性をみせる本作に、声高に告げたい。

映画馬鹿に、栄光あれ!!

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