劇場公開日 2011年6月4日

  • 予告編を見る

パラダイス・キス : インタビュー

2011年5月30日更新
画像1

 ファッションへの情熱を燃やす専門学校生やジョージの言葉に触発され、モデルになることを決めた紫。しかし、右も左もわからず飛び込んだ世界では、過酷な試練が待ち受けていた。「初めて雑誌の撮影に行って戸惑う紫の表情なんかも、自分が最初に撮影に行った時のことを思い出しながら演じることができたのでやりやすかったです」と、自身のデビュー当時を振り返る。

「事務所に入ってすぐ仕事が決まったので、最初は意外と簡単だな、これが私の道だったんだって思ったんですけど、入ってから紫と同じように挫折があって、勉強よりもっととんでもないところに来てしまったなと、壁にぶち当たりました。でも、メイクやファッションを参考にしていますとか、ドラマで子どもたちが元気をもらっていますという手紙をもらうようになって、学校の1クラスの1人として埋もれて、普通の人だと思っていた自分が、こうやって誰かの役に立てるんだっていうのを知った時に、すごく恵まれたところにいるんだなって分かって、そこから頑張ろうと思えました」

画像2

ジョージらが立ち上げたブランド「Paradise Kiss」を製作するアトリエのシーンは、セットから小物まで原作を忠実に再現した。アトリエではジョージを演じる向井理をはじめ、麗しのイザベラを演じる五十嵐隼士のほか大政絢賀来賢人からなる「パラキス」メンバーが一堂に会する。現場では五十嵐がムードメーカーになったという。

「もとの五十嵐くんを知っているんで爆笑しちゃいました。こんなに女性らしくなっちゃうのって。でもダイエットやウォーキング、話し方の練習とか、この映画のために努力したり時間を割いたのは五十嵐くんだってわかっていました。あとはみんなでパラキスダイエットと言って、差し入れを食べないようにしたり制限しあっていましたね」

初共演の向井とは出身大学が同じこともあり、すぐに打ち解けたという。「兄貴って感じで、面倒見たりするのが好きな人。最初は人見知りだったと思うんですけど、途中からみんなと打ち解けて仲良くしてくれて、意外と天然で自然体な人なんだなと思いました」と感想を語り、同世代の俳優が集まった現場は、終始和やかな様子だったようだ。

画像3

作品の登場人物たち同様、受験や就職など、人生の選択を迫られている若い観客も多いだろう。「『自分の可能性を信じなくちゃ、何も始まらないよ』っていうジョージのセリフが一番好きなんです」といい、「自分のやりたい職業や将来の夢が見つかっていれば、選んだ道がどんな道であれ、周りの大人が反対しようと、どんどんやってしまえって私は思うんです。自分の可能性を信じて、レールからはみ出すことを恐れずに、一度しかない人生を楽しく、生きていく勇気をもらえるような映画になってくれたかなと思います」と、笑顔で語った。

>>次のページへ続く

インタビュー3 ~向井理、「パラダイス・キス」で女子の願望を具現化!?(1/2)
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る
「パラダイス・キス」の作品トップへ