劇場公開日 2011年8月6日

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一枚のハガキのレビュー・感想・評価

全12件を表示

3.0妙に生々しいのが新藤流

2019年3月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

悲しい

水を汲みに行かせるのもすきなんだろうか?
性についても、生々しい撮り方をするので、「昔ってあんなんだった?」とか思ってしまう。
戦争についての考え方は人それぞれあると思うが、生き残った人は強かさをもっていると思う。
息子の後を追って死んでいった義理の両親には呆れる
大杉漣の名脇役ぶりはこの作品でも健在、当時は夫を失った妻があんな形で新しい家族になっていったんだろうか?と想像してしまう。

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うにたん♪(何観ても文句書きそうな気分)

3.0寺島しのぶの演技がすごい

2017年10月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

寺島しのぶの演技がすごい

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こはる

1.0駄映画

2016年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

なんだこれという作品。まずキャストの年齢設定がデタラメもいいとこ。なんで50代の大竹しのぶを20代に設定するのか。無理がありすぎるだろ。新藤兼人って名前だけで評価されてるというが、新藤兼人って反戦だというだけでつまらん作品ばかり。
今朝もCSで「一粒の麦」という映画を見たが、あまりにも望みがない暗い映画で、脚本新藤兼人だというので納得。この人は世の中の不平を集めたいのか。みんないい加減に目を覚ましたらどうだ。

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ハイパー

4.0国策の戦争が個人にもたらした多様な不幸の一端を描いた力作

2015年11月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

知的

戦争という名目の下、国家命令によっていかに軽く人の命が失われ、また、生き残った人々にいかに不幸が多く取り残されたことか、痛切に鋭く訴える新藤兼人監督の力作でした。テーマが重いにもかかわらず、時にはコミカルな演出もあり、また、画面色調は比較的クリアで明るかったのが印象的でした。大竹しのぶは本当にいい女優さんですね。いい映画は人生の教師です。 若い人が、先のアジア・太平洋戦争の加害と被害の両方を頭に入れて本編のような映画を観て知ることは、戦争実態の真実の一部を知る上でも意義あるものと思いました。

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chakurobee

3.0シンプルは深い

2015年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

萌える

黒澤監督にしろ新藤監督にしろ一流の邦画の監督の作品ってシンプルでそれこそ小学生でも話についていけるような気がする。それでいて引き込まれていく深みがあって見た後確実に心に残っているのは「良い体験をした」という感覚。今回もそれらの例にもれない作品だった。なのに100%満たされたかというとそうではないというのは、さんざん今時の刺激的で撮る側の野心に満ちた作品を観させられ続けている後遺症的な症状だと考えるが、あながち的外れではないだろう。豊川悦司が相変わらずセクシーでカッコ良いので見惚れてしまった。多分そこは監督の狙い通りなのだろう。

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自由の座

3.5罪深きもの

2014年1月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

戦争とは何と罪深きものなのだろうか?そして人間とは何と弱く、また強きものなのだろうか!?戦争はどんな理由であっても起こしてはならない。

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もん吉

3.5「どういう知り合いですか?」「戦友です」

2012年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

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shimo

5.0一枚の命運。

2011年9月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

幸せ

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ハチコ

5.0新藤兼人監督に拍手!

2011年9月17日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

去年、NHKで「一枚のハガキ」を撮影中の新藤兼人監督の姿を追ったドキュメンタリー番組が放映され、以来ずっと見たいと思っていて、ようやく観る事が出来た。

今年の日本映画のベストワンはもう決まったと思った。
月並みな言葉だが、見事!と言うしかない。

中年兵士・啓太は、上官のくじによって生きて帰って来たが、妻は実父とデキてしまったという事実を知らされる。
「何で戦死しなかった?」

啓太の戦友の妻・友子は、夫とその弟、義父母を相次いで無くし、嫁いだ家に一人留まる。
「戦争を呪ってのたれ死ぬ」

そんな二人が“一枚のハガキ”によって出会い…

新藤監督の演出は静かながら、非常に力強い。
戦争への怒り、愚かさ、残酷さ、自身が体験した胸の内が画面からひしひしと伝わって来る。
これぞ反戦映画。

全てを失った二人だが、それでもたくましく生き抜こうとする。
そんな希望を感じさせるラストは、生命力と魅力的な人間像に満ち溢れている。

その姿は東日本大震災で傷を負った人々への何よりのエールだろう。

奇しくも僕は福島に住んでおり、今年、この映画を見れた事に何か意義を感じずにいられなかった。

新藤兼人監督の素晴らしい人間賛歌!

先日、本作品は来年の米アカデミー賞外国語映画賞への出品が決まった。
受賞は間違いないと確信しているが、是非とも世界の人々に新藤監督のメッセージを感じ取って欲しい。

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近大

4.0一枚のハガキは名文です

2011年9月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

ハガキの文面は美文、麗文ではない。しかし、夫を戦地に送り出した妻の心情を的確に表現した名文だ。
森川定造の出征は万歳三唱に送られてフレームアウト。白木の箱でフレームイン。
一兵卒の戦死はあっさりと表現される。それは国が人の命をいかに粗末にしたかということだ。
定造の妻の友子は次々と近親者を失う。戦争を呪って生きる。そして、のたれ死にする、と覚悟する。
定造からハガキを託された松山啓太はクジ運よく生き残った。
友子が戦争のために一人になったのが運命ならば、一枚のハガキによって啓太と結ばれるのもまた運命か。
友子は死のうと家に火をつけるが、それははからずも家とともに忌まわしき運命を焼き払い、新たな出発をすることになった。
クジ運よく生き残った啓太は友子と結ばれる。それは運がいいか悪いか、人生を終えるときに分かる。

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ace

4.099年を費やし、到達した結論は、《死の美学への全否定》

2011年8月16日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

幸せ

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全竜

4.0生き残った人への労いの言葉にも聞こえる「あんたはなんで死なないんじゃ!!」

2011年8月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

幸せ

不思議な映像である。
友子が留守を預かるのは貧乏な農家で、畳の代わりにムシロが敷き詰めてある。自分が子供の頃も、まだそんな農家があった。ところが、この映画のムシロは小綺麗で、襖も障子も破けたところがない。友子が着ている藍染めも、むしろおシャレだ。
違和感を憶えつつも、この作品がリアリズムを追ったのではなく、その時代を様式美で描き、戦争なんてバカなことだと笑い飛ばす作品だと理解する。

長男、定造の出兵と戦死、続けて次男、三平の出兵と戦死。茅葺きの家をバックに繰り返される描写は不謹慎にも笑ってしまう。だが、これこそ98歳の新藤兼人監督の戦争への怒りの裏返しであり、戦争の無益さを嘲笑った表現ととれる。

「あんたはなんで死なないんじゃ!!」友子の怒りは、小さな村で懸命に生きる家族の叫びであり、戦死した人は誰もが大切な人を持っているということを改めて訴える。そしてこの叫びが、生き残った人に対する労いの言葉にも聞こえるから不思議だ。

友子を巡って、村の顔役、吉五郎と啓太が殴り合うシーンも面白おかしく描かれ、どうだ平和っていいもんだろうと監督が微笑んでいるかのようだ。

狭い畑が、黄金色に染まった麦の穂でいっぱいになる画面は、往年の名作「ひまわり」を髣髴させる。「ひまわり」もまた戦争に翻弄されながらも強く生きていく女の物語だった。

ユーモアを交えながらも、気迫のこもった演出で、たった一枚のハガキに込められた夫婦の情愛と、あらたな人生の門出が描かれる。

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マスター@だんだん