劇場公開日 2010年6月19日

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「人生を変える一作。」彼とわたしの漂流日記 疾走チェイサーさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0人生を変える一作。

2014年6月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

笑える

幸せ

設定がありえないんだけど、リアリティと説得力がある。この脚本は大傑作です。
自殺しようとした男が橋から身を投げる。しかし、死に切れず漂着した場所が橋のたもとにある大きめの中州。眼前には高層ビルが建ち並ぶ大都会。都会の無人島なのだ。泳げば着きそうな距離だが男は泳げず、そのまま諦め、エセ無人島生活を送るはめになる。かなりリアルな描写があり、汚ないシーンもあるが、どうか見続けて欲しい。

もはや、設定がギャグである(笑)これだけで出落ち丸出しだが、それだけでは終わらないのが、この映画の凄いとこだ。

その男を高層マンションに住む引きこもりの少女が、望遠カメラで発見する。出会うはずのない二人が出会う。それがすっげーリアルなの(笑)

実は、少女も、ある種人間社会とは孤立した無人島生活を送っていた。彼女の行動範囲は部屋の中だけ。インターネットの中では違う人間を演じて、自分を偽っていた。まさしく等身大の現代人。

その少女と原始人にカムバックした男が少しずつリンクしていく。少女は男を観察し続ける。男の生命力に彼女はいつしか惹かれていくのであった。

この作品は現代を生きる人間に“生きる意味”を問う作品になっている。生きるって何か?人間の本来の正しい姿とは?この映画を見た後、そう考えずにはいられなくなりました。

ここから本編のネタバレ有りです。見たくない人は見ないで。

もおね、少女が男に手紙を出すシーンは、その勇気に感動。
男がジャージャー麺を食うシーンは、本当、希望の向こう側を見た!
ラストで二人が出会うシーンは、運命、奇跡を超越した、人類の一歩。男と女の間に生まれた恋愛感情というより、深い人間愛を感じた。そう、これが“人間”なんだ。って思えたら、幸せな気分になりました。

ぜひこの映画をたくさんの人に見て欲しい。きっと人生を変える一作になるはずです!

疾走チェイサー