インフェルノのレビュー・感想・評価
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仕方ないのかな、と。
シリーズものはさすがに3作目ともなると、新鮮味が薄れるのは仕方ないですね。それを補うように、あのインディ・ジョーンズシリーズも『最後の聖戦』ではとっておきとも言える、ショーン・007・コネリーとの親子関係を絡めることで(そういえば、インディが蛇嫌いになるエピソードもありました)、前作までとひと味違う味わいや楽しみを与えてくれました。
本作でも、新味を出すという意味では、謎の便利屋さん?(実在するのかどうか、池上彰先生に教えて欲しいくらいです。原作では大機構って言いましたっけ)やWHOの特殊部隊⁉︎(あんな強い組織を持っていたんだ‼︎)などが活躍してましたが、いかんせん、それらに関する予備知識が無いためか、登場頻度や役どころの重要性の割には存在感とか切迫感を持てませんでした。もしかしたら、天使と悪魔に出てきたCERNとか反物質などの方が、日本人のノーベル物理学賞などの話題を通じて、比較的馴染みがあったのかもしれないですね。
本作で初めてラングドンシリーズに触れた方はとても幸せです。このレビューで期待ほどではなかったとおっしゃっている方が多いということは、第1作、第2作は本作より面白かったということですから。原作も未読だったらこの先どれだけこのシリーズの世界を楽しめることか、羨ましい限りです。
ハドソン川の奇跡のレビューでは、あれほどまでに称賛されているトム・ハンクスさんが本作レビューでは、やや痛ましく評されていることが多くて、ちょっぴり淋しさを覚えましたが、これも仕方のないことなのですね、きっと。
原作は映画より上か
ダン ブラウン原作の「インフェルノ」が映画化され公開された。3年前に原作が出版されたときに、すでに映画化されると発表されていたので、予定通りで、待ってましたーという感じ。前回 「ダ ビンチコード」(2003年)も、「天使と悪魔」(2000年)も、ダンブラウン原作、ロン ハワード監督で映画化されてきて、この「インフェルノ」が、彼らの第3作目に当たる。
ダン ブラウンの作品は、緻密な歴史的考証をもとにして書かれているので、映画化するのに向いている。でもキャストについていえば、主役のラングルトン教授をトム ハンクスが演じるのは、もういい加減最後にして欲しい。ラングルトンは博識で、紳士で、50代らしいがチャーミングで独身生活を楽しんでいる。毎朝大学のプールで かるーく千メートルは泳ぐことを日課にしていて、英国仕立てのハリスのツイードジャケットが似合う、いわば男の理想像みたいな学者だ。トム ハンクスが役者では、軽すぎる。今回の悪役、ベルナルド ゾブリストを べン フォスターにしたことも、完全にミスキャスト。遺伝子工学の世界的な権威で天才的なドクターでおまけに富豪という役は、もっとカリスマのある人が演じないと映画が生きない。アクション映画の端役ばかりをやってきたベン フォスターにゾブリストでは、荷が重すぎる。
原作では良い人のはずだったクリストフ ブルダー(オマー サイ)や、準主役のシエナ ブロックスが、映画では悪者になってしまったのは驚きだったが、ラングルトンに、ラブロマンスの香りを付け足したり、原作にない暴力シーンが多かったことに、とても驚いている。
ロン ハワードの3作の中で、この映画が最悪の評価をされているらしいが、実際「ダ ビンチコード」や、「天使と悪魔」にはなかった原作のいじり過ぎが目立つ。いつの頃からアメリカ映画には、暴力とセックスが無くてはならないものになってしまったのだろうか。おかしいではないか。誰もがそういった傾向を好ましいと思っているわけではない。映画は芸術だったのではないか。ひまつぶしではないはずだ。原作から脚本を作り、撮影し音楽を作る、その過程は2年も3年もかかる総合芸術を生み出すための制作過程だ。原作をいじって、暴力とセックスを付け加えるのに断固反対。原作は映画よりも上か。勿論だ。特にこの映画は失敗作。トム ハンクスの老いさらばえた顔を見るよりも、原作を読んで知的好奇心を満足させる方が良い。
この作品のテーマは、ゾブリストが命を懸けて人々に問いかけた人口増加問題にある。私たちは、いま正にダンテの時代を生きている。ゾブリストが言うように「ヒトという種は多産すぎる。」 人口は増加する一方だ。水もエネルギーも食糧も足りない。地球の温暖化は止められない。人々は泥船を漕ぎ出して自滅に向かっている。WHOは何をしている。人口抑制のために開発途上国に無料のコンドームをばらまくだけだ。しかしWHOの職員が立ち去った後を、倍の数の宣教師がコンドームを使うことは神の意志に反していると説いて回り、途上国のゴミ箱には未使用のコンドームで溢れかえっている。70億に達した歯止めの効かない世界人口の倍増を前にして 解決策はあるのか。そんなわけで、ゾブリストは今後人々が子供を産まないようになり、徐々に人口が3分の1になるような解決方法を見出した。しかしゾブリストの解決策が誤っているならば、破滅に向かうダンテの時代を生きる我々人類に、生存できる道があるのだろうか。こういった差し迫った人類に課せられた問題について、答えを見つけられないでいる現状を作家は嘆いている。共感できる。だから原作がおもしろい。ハッキリ言って映画を観るよりも原作を読む方が、100倍面白い。
残念な気がしました
ある有名な人物が、世界の危惧し解決するためのある物を造り隠した。
その隠し場所のヒントを持っていた、教授は記憶をなくした状態で、隠し場所を捜していくという話。その中で、信頼や裏切りなどがうずまいています。
この原作のシリーズ物は、好きで先が読めない展開でした。世界的に有名な絵がよく出てくるので楽しいです。今回も先が読めなく楽しめましたが、やっぱり第一作目を越えられないなと思いました。何かが物足りない気がしました。
このシリーズを観たら、無性に外国に行って実物の絵や観光してみたくなります。
世界的な美術品とサスペンスを楽しむ映画
フェシリティ・ジョーンズが美しかった。ラングトン教授が記憶喪失、追われる身となり、敵味方、目的が分からないまま物語が進む(予告編で目的はネタバレしてるけど)。サスペンス要素に加えて、美術品、歴史も勉強出来て得した気分。
unknown
同じ記憶喪失からのストーリーならば、アンノウンの方が50倍は面白い。
誰にでもテロリストになる意味はあるって事を表現した。
最初の20分で全てわかってしまった単純なお話。謎かけも何か残念で仕方ない。
雑に始まり、雑に終わった。
あれだけの善人であり悪人が人類の終焉を見ずに死ねる訳がない
託すことも許さない
途中、言ってることとやってることがよくわからなかった。
トムハンクスの演技も過剰しすぎて、何か変わってきたな。
人類滅亡の危機
今作はラングドン教授の記憶喪失から始まり、記憶の中の地獄絵図が印象的。
訳が解らず殺し屋に追われ…女医が教授を助け出し…
断片的に思い出す友人の言葉。
ダンテの神曲インフェルノに隠された暗号を解きながら細菌兵器の在処を探す。
謎解きが呆気なくミステリーとしては残念。
ラングドン教授のかつての恋人も現れラブストーリー的でもあった。
100年後…人口増加による人類滅亡の危機。
人類滅亡を阻止する妙案として細菌による人口減少。
あり得なくもない話にゾッとする。
少なからず期待はずれ
シリーズ第1弾の『ダ・ヴィンチ・コード』も、第2弾の『天使と悪魔』も、文句なくおもしろかったので、この第3弾にも期待した。しかしながら、少なからず期待はずれだった。まず、主演のトム・ハンクスが歳を取り過ぎて、魅力に欠けた。そして、ストーリーの展開も早過ぎて、よくわからないまま、どんどん話が進んだ。ただ、ロケ地や映像の美しさ、カメラワークなどは一級品。とくにフィレンツェやヴェニスなどの風景は懐かしく素敵だった。
サスペンス映画として楽しめる
ラングドン教授は、まるで「ダイハード」の主人公のように、絶対絶命
の人類の危機を並外れた知性と行動力で解決に導く。不本意ながら事件に巻き込まれた、気の毒な学者が、自分の得意分野だとばかりに夢中になっていく姿は爽快感がある。中世と現代の「地獄」の対比の映像効果や、敵味方よく分からないままスピード感をもって終結に向かっていく展開など、映画らしい映画だと思う。トム・ハンクスの演技は言うまでもないが、フェリシティ・ジョーンズの、悲しみを秘めたヒロイン役もとてもよかった。
これで打ち止め?
ロバート・ラングドン教授が大活躍するシリーズ3作目。
今回はダンテの「地獄」がテーマの一編。
いろいろなことを企てたのがアメリカ人、しかも冒頭で死んでしまうという、かなり弱いところから物語は始まる。
この弱さは、全編通して克服されることはなく、そのまま終わってしまう。
人類を半分にするためにウィルスを飛散させる、というのはいかにもである。そのようなウィルスを民間で個人的に作りうるものだろうか。
そういう映画的ウソは大目に見るとして、ラングドンがずっと追いかけられる展開は、見ていてややしんどいものがある。
このシリーズにおけるラングドンの仕事は謎解きなのだから、そちらに集中させてほしかった。
デビッド・コープ脚本、ロン・ハワード監督はいかにも手練れで飽きさせないものを見せてくれたが、深みにかける。
ラングドンは傍観者であるほうが、見ているほうは安心だ。そう、金田一耕助がいつも傍観者だったように。
そうきましたか、、、。
原作読んでから観に行きました。
途中からおやおや?と思ってましたが、原作と大きく内容がちがうじゃありませんか!
お前誰だよって登場人物もいましたし。
シエナ好きからすると、なぜそんな方向で話を作っていったのかと残念で仕方ありませんでした。
ゾブリストとの関係性、ラングドンとの絆を描いてこそ、彼女の誠実さや可愛らしさが垣間見れると思っていたからです。
あれでは気狂いしたただの女性です。
シンスキーの立場もラングドンとの関係性を変えたせいで、威厳が無くなっているように思えました。
原作の好きなシーンを映像化してくれたものだとばかり思っていた側からすると物足りない作品かもしれません。
もし、原作を読まずして観たとしたら。
面白いとは思います。
ただ、端折り過ぎているので、予備知識なく1回観ただけで理解できるのかは分からないです。
でも、観なきゃよかったとは思いませんでした。
やはり、本物のフィレンツェの街並みや作品をみてみると、なるほどこういう状況でこの話は進んでいたのだなと理解が深まるからです。
原作とは、違うということを念頭に置いてみれば、がっかりせずに新しいストーリーなんだという視点で観れていいのかもしれません。
ちょっと残念
謎解き冒険エンターテイメントでした。
インフェルノというタイトルから、もっと精神的に掘り下げたストーリーを期待してしまったので残念。
効果をもたせるための音楽が押し付けがましく、冒険ものには当たり前なんだろうけどなにか起きるだろうシーンでなにかが起きることを予想できてしまった。
人物の心情説明も不十分だったようにおもいます。
あの面白い原作が、なんだかな〜。
うーん、原作はすごく面白かったですけど。端折り過ぎましたかねー。ラングドン教授も、あんまり活躍できなかったですね〜。何だか、謎ときの面白さも、ミステリアスな側面もなく、妙にストレートな筋書きの、バタバタした感じでしたね。
どうしちゃったんでしょう⁈ 期待が大きかっただけに残念でした。ラングドン教授の、鮮やかな謎解きこそが、このシリーズの華なのに、半分くらい記憶混濁では、一体、何が面白いかって感じです。
フィレンツェ、ヴェネツィア、イスタンブールというものすごく魅力的な街が舞台なのに、あっさりとし過ぎ。もう少し丁寧に描いても良かったんじゃないかなと思いました。
あっという間の映画
このシリーズ好きでしたので、空いた時間利用して鑑賞。最初から怒涛の展開に釘付けになりました。WHOや謎の機関も登場し、途中まで誰がいいのかさっぱり分からずラングドン教授のように混乱しました。正義とは何か考えさせられましたが、2時間の中ではあまり深掘りされてなかった。ただ最後の展開含めサスペンスとしては非常に楽しめました。
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