劇場公開日 2010年8月20日

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特攻野郎Aチーム THE MOVIE : インタビュー

2010年8月20日更新
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ブラッドリー・クーパー「特攻野郎」でかなった夢の中身とは!?

「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」で一気にブレイクし、「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」ではチームきっての色男・フェイス役に抜てき。ハリウッドで最も脚光を浴びている俳優のひとりといえるブラッドリー・クーパー。現在35歳。脚光を浴びるには決して早いとは言えない年齢だが、「エイリアス」などの人気テレビドラマで実績を積み、近年は「そんな彼なら捨てちゃえば?」 「バレンタインデー」 といったロマンチック・コメディ映画で着実にキャリアを重ね、存在をアピールしてきた。そんなクーパーにとって「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」のフェイス役は絶好のハマり役となった。(文:新谷里映、写真:堀弥生)

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子供のころから銃を持って遊ぶ戦闘ごっこが大好きだったというクーパーにとって、同作のオファーは待望の作品で、「夢にまでみたよ!」と声を弾ませる。

「『インディ・ジョーンズ』やドラマ的な作品、コメディにも影響を受けてきたけれど、僕に一番影響を与えたのはこの手のジャンルなんだ。家の裏庭でアクションヒーローになったつもりで遊んでいたからね。ホラー映画『ザ・ミッドナイト・ミート・トレイン(原題)』でもアクションをやってはいるけれど、Aチームのメンバーとして銃をぶっぱなしたり、肉体改造をすることにひかれたんだ。だからフェイス役のプレイボーイという一面はあまり意識していないんだ。意識したらそっちの方がプレッシャーでビビっていたと思うよ(笑)」

甘いマスクの持ち主は、フェイス役を演じるために1日2000キロカロリーの食事制限、1日2時間のワークアウトを続け、肉体的な色気を手に入れた。経験したことのない「厳しいワークアウトだった」と苦笑いし、体を鍛えることで自然とフェイスの内面的な役作りにもつながっていったと明かす。

「大学のころはスポーツをしていたけれど、今回のような厳しいトレーニングじゃなかったからね。若いころは何を食べても太らなかったのに、33歳くらいからかな……、衰えを感じるようになったのは(苦笑)。今回は厳しい食事制限とワークアウトをこなし、歩き方や立ち方にも違いが出るようになったよ。筋肉質になったことで内面も変わったんだ! たとえば、今この部屋で何か事件が起きたとしても、僕は強いから何とか対処できるはず、という意識を持てるようになったことは大きい変化だったね」

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そして、終盤に用意されたリーアム・ニーソン演じるチームリーダーのハンニバルとともに戦うシーンは、本人いわく「最高の場面だと言ってもいい」という見せ場であり、作り上げた肉体美を披露している。完ぺきな体を見せるために、撮影前日は水さえ口にしなかったというコメントからは、そこはかとないプロ意識が伝わってくる。続編があるとしたら、「もちろん、どんな厳しいワークアウトでもやってみせるさ!」と即座に笑顔で返す。

また、フェイスは銃の名手。その設定もクーパーにとっては夢がかなった瞬間だった。「銃の扱いを習いたくて仕方なかったからね」とブルーのひとみを輝かせ、どれだけ興奮する出来事だったかを熱く語る。

「今回は銃のスペシャリストに学ぶことができたんだ。ジョー(・カーナハン監督)はワンテイクで撮影する監督で、(撮影中に)銃がトラブルで詰まったりしてもそれを即座に直せる技術を身に着ける必要があった。最初のころ、銃ってそれはもう恐ろしいものだったけれど、最後はテニスのラケットや野球のバットみたいに感じていたよ。今後、銃を扱うどんなオファーが来ても問題ないね! そういう作品を探しているくらいだよ」

クーパーがやんちゃぶりを発揮したのは、アクションシーンのスタントについて言及したときだ。現場で同時にいくつものシーンが撮影され、フェイス役のスタントマンがほかの場所でアクションを演じることも当然あった。今回、フェイス役のスタントはヒースとコーディという2人のスタントマンが担当したそうだが、クーパーのスケジュールと重ならないときは「自分でやってみたい」と志願したという。

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肉体的にも精神的にも、あらゆる角度からフェイス役を自らに同化させていったクーパー。しかしながら、オリジナルTV版でダーク・ベネディクトが演じたフェイスと比べられることはまず避けて通れない。そこで、クーパーがカーナハン監督との話し合いの末、フェイスのキャラクターを意識的に変えることにたどり着いたと説明する。

「汚れている役というか、よりタフでワイルド、戦闘にも参加していくタイプにしたんだ。ベネディクトが演じていたフェイスは自分の手はあまり汚したくないというタイプだったからね。衣装のタイプも違うし、今回のフェイスはラフでエッジが効いていて喜劇性がある、子どもっぽさがあるんだよ。そういったコメディっぽさを演じるにあたっては、『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』での経験が役にたった。けれど、新旧どちらのフェイスにも共通しているのは、女性が好きだという点だね(笑)」

「これまでも素晴らしい経験はいくつもしてきたけど、間違いなく人生最高の仕事だった」と言い切る、今現在のクーパーのベストワン作品「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」は、8月20日から全国で公開。

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