劇場公開日 2010年5月8日

「TRICKは本編以外のところも楽しむべきです。」劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5TRICKは本編以外のところも楽しむべきです。

2013年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

TRICKはハマりました。TVシリーズ、スペシャル版、劇場版、全部見てます。
TRICKの場合、かなりパターン化されているので、本編はあまり関係ないような気がします。
おもしろいのはその他のところ、いろいろありますが、私が見たいのは仲間さんのやっている山田奈緒子です。
仲間さんが見たいのではなく、仲間さんが演じている山田奈緒子。
正直言って他の役はあまり見たくないし、「ごくせん」のヤンクミでもダメ。
なぜかというと、きれいな女優さんて、意外と使えないし、魅力ない、出てくると現実感がなくなるし、高根の花的なイメージでは、絵に描いた餅で、食欲出ないからです。
だからデチューン(あえてスペックを下げて、実用性を上げること)が必要。
トリックでは、それをかなりのレベルでやっている。
山田奈緒子は、汚いアパートで一人暮らしをしている、友人も恋人もいない、売れない貧乏マジシャン(なおかつヒンニュウ)。
それに、バカでブスみたいなイメージもある。
それを仲間さんがやることで、すごいキャラになっている。
笑いがとれるし、絵に描いた餅でなく、すぐ目の前にある、すごくおいしそうな餅みたいで、食欲出るし、すごく魅力的。(まさにトリックなんだけど、たぶん草食系男子も、食べたくなるはずです。)
それを阿部さんが、実にうまく突っ込んで、最大限引き出しているし、ラブコメみたいな雰囲気も出している。
その辺が気になって、また同じようなパターンなんだろうな、と思いつつ見てしまいます。
あと、いたるところに入っている小ネタ、これはあたりはずれがはげしいけど、あたれば面白い。
今回は、全体的にあたりだったような気がします。
それから、ゲストの大物俳優の演技も楽しみ、今回は松平健さんが、とてもよかったです。
主題歌も注目してたんですが、これはBGMみたいに使われていたので、いいのか悪いのかよくわからなかった。次回があるなら、また鬼束ちひろさんにやってもらいたいです。
あと、毎度のことですが、横溝正史さんの金田一耕助シリーズのパロディーになっている作りも、あきないし、いいと思います。
最近テレビで、何回も過去の作品を再放送しているし、スピンオフ物や、新しいスペシャル版などを、映画と並行して、放送してくれるのもうれしいです。
トリックは質より量みたいな宣伝作戦でいいと思う。

Push6700