劇場公開日 2010年8月14日

  • 予告編を見る

「くだらない」ヤギと男と男と壁と Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0くだらない

2013年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

総合:55点
ストーリー: 45
キャスト: 70
演出: 55
ビジュアル: 70
音楽: 70

 内容はかなりおちゃらけに描かれているが、このような国家計画があったとかないとかという話はまことしとやかに噂されている。だがやはりこの不真面目な描き方のせいか、喜劇にしか見えない。いやもちろん喜劇として作ったのだろうけど、それは笑える洗練されたものではなくて、馬鹿馬鹿しさがひたすら全面に出ているだけのものにしかすぎず、見ていてもくだらないとしか思えない。この作品の存在目的自体がちょっとした失笑の対象という意味での喜劇。どこかの超常現象を書いた怪しい本みたいなものを読んで、それについて酒の席を盛り上げている人々の話を聞いているような気分。俳優陣は豪華ではあるのだけど。
 日本語吹き替え版をみたのだが、もしかするとアメリカの文化圏に生まれた英語を喋る人が見ると笑えるのかもしれない。そう思って英語の映画サイトIMDを見てみると、笑えると書いている人もいたが、そうでもないという人もかなりいるようで、英語圏の人ですら誰が見ても笑える映画ではないようだ。

 ジョージ・クルーニーはこれ以外にも、有名テレビ出演者が実は殺し屋だったという怪しい告白本の「コンフェッション」という作品を映画化していたりするのだが、彼はこのようなくだらない怪しげな話が好きなのだろうか。「バーン・アフター・リーディング」でもくだらないことをしていた。俳優としては一流だと思うのだが、彼の笑いの感覚には全く同意できないし、そのために自分の中で彼に対する全体の評価が下がってきている。
 この作品に関して、原作と映画の内容と真剣度がずいぶんと違うということは、上記のIMDの批評の中に指摘がありました。自分は原作を読んでないけれど、まあ恐らくそうだろうな。

コメントする
Cape God