ハナミズキのレビュー・感想・評価
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土井裕泰の手腕に感服
一青窈の代表曲「ハナミズキ」をモチーフに、10年の時をかける純愛ラブストーリー。土井裕泰監督のもと、約半年間の撮影を経て完成させた意欲作で、当時の新垣結衣と生田斗真にとっても新境地開拓となったといえるのではないだろうか。そして、興行的にも28億円突破と素晴らしい結果も伴った。
蓮佛美沙子やARATA(現在の井浦新)ら2人を取り巻く人物たちの説得力が秀逸だったほか、北海道やカナダのロケーションも見事に作品世界を彩った。今一度、見直したくなる作品である。
御都合主義的恋愛映画
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北海道の田舎で早大受験を目指してた新垣は漁師を目指す男と恋をする。
別れるのは辛かったが、海外で仕事をしたい夢を持つ新垣は受験、合格。
そして東京に出て知り合った先輩といい関係になって行く。
やがて卒業し、先輩と共に海外へ行き仕事を始める。
さらに先輩からプロポーズされ、それを受ける。
そんな折に北海道に帰ると漁師は別の女と結婚してた。
でもやりくりが上手く行っておらず、金策に難航していた。
そんな状況の中、2人は互いに抱きしめ合う。えええええええええ?
こんなのただの現実逃避&ダブル不倫やん(場)
しかもそれがバレ、こんな時期に何しとんねんと男の妻が出て行く。
さらに新垣が外国に帰ったら、先輩がまさかの突然死(場)(場)
余計な人達が死んで、さあ舞台は整いましたってか(場)
で、男が持ってた帆船模型が海外で売られているのを偶然新垣が見る。
どんだけ偶然やねんってのは置いといて、それを見て何故か新垣は帰国。
そしたら漁師も帰って来て、ハッピーエンド。・・・っておい!(場)
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夢のために、漁師と一緒になるのを諦めて海外に住んでた女が、
帆船模型で漁師を思い出し、夢を諦めて北海道に戻るという、
全くもって本末転倒な、何がしたいかわからん映画。
しかも北海道に戻っても漁師に会える保証すらない。
でも都合良く漁師は帰って来て、2人は長年の純愛(場)を叶える。
そもそも互いに夢を優先したんやから純愛でも何でもないけど(場)
あと新垣の先輩の突然死には笑ったわ。都合良過ぎやねん。
さらに漁師の妻の突然の家出も都合良過ぎ。
もしそのどっちかが起こってなかったら、2人の恋愛は成就しない。
って事は結局成行まかせやったわけで、純愛として描くのはお門違い。
そもそもハナミズキって世界平和がテーマの歌やのに、
これが全くハマってない。うーん、意味不明。
大人になってからもう一度観たい映画
久しぶりに観たら、物語や2人への印象がだいぶ変わりました。以前観た時は、2人の言動に「?」が浮かぶ場面が多かったのですが…じわっと泣けるほど、なんだか気持ちが分かるような、2人を見守るように観ていました。
年齢を重ねる度に楽しめる映画なのかなと思います。生田斗真くんの表情の機微に、子供の頃は気付きませんでした(笑) また物語の詳細を忘れた頃に、もう一度観て楽しみたいです。
ガッキー可愛い!、生田斗真くんカッコいい!と思う気持ちは以前と同じでした(笑) 他出演作品も再視聴したくなりました。
ありきたりのストーリー
一青窈のハナミズキをモチーフに作られた作品なれど、新垣結衣、生田斗真、向井理らそうそうたるキャストの割にありきたりのストーリーで特に感じるものはなかったな。
劇中にもあったが、いくら同級生といっても東京の女子大生と北海道の漁師では先が見えすぎてたよね。就活で困っていたのにいきなりニューヨーカーもないよな。まあ向井理との関係だろうが、あっちもこっちもむちゃくちゃになっちゃって収拾が取れないほど悲惨な結末だったよね。最後の方まできて以前観たことある映画だったとようやく気がついたくらいさ。
10年振りに2回目
一青窈さんの「ハナミズキ」
歌も好きだし、歌詞をみると少し感情が揺さぶられる
映画を観てまさか、こんなに長い時間の
話だったとは驚きでした。
歌詞の
「どうぞゆきなさい お先にゆきなさい」
「待たなくていいよ 知らなくていいよ」
けれど
「君と好きな人が百年続きますように」
2回観ても、毎回
印象に残るところは船の🚢...。
個人的には
号泣レベルのストーリーではなく、
うるっと少し
といった感じ。
終始落ち着いて観れる素敵な映画です。
前見た頃より成長して、思うことも変わった。
1回目は上映当時映画館で、2回目はテレビで。
まだまだ子どもだったからか、ただただ感動で涙していたときもあった。
「こんな運命の人と出会うと激動の人生を送るのかぁ」と思ったこともあった。羨ましくもあったし、そんなに恋愛に振り回されることに嫌悪感もした。
大人になった今見ると、夢とかキャリアと恋愛の葛藤がすごく見えてくる。
さえはバリバリ英語を使って世界で活躍していきたい。大人になって最後は故郷で英語を子供に教えることを選んだ。
こうへいは世界一の漁師になりたい。人生がそれを阻む、それでも頑張って夢を叶えた。
自分の「恋人と一緒にいたい」っていう思いだけじゃ人生はうまくいかない。
本当に夢を叶えたいなら、大切なものを守りたいなら、恋愛を、恋人と一緒にいたいと思う願いを諦めなきゃいけない。
それは悪いことではないけど、辛いよね。
この道が正解だとはすぐには思えないかもしれないけど、いつしか振り返ったときに多分やっと気づくものだから。
若くて麗しき二人を愛でる一本
この恋愛は、いろんな見方ができるだろうけど、
妥協した相手と一緒にいてもうまくいかない、とか、
やりたいことやってからじゃなきゃ、落ち着いた生活できない、とか、
私はそんなところに目がいってしまった。
君と好きな人が、百年続きますように
2020年5月13日
映画 #ハナミズキ (2010年)鑑賞
#一青窈 のハナミズキをモチーフにした映画だそうですが、モチーフって定義あるのかな?この映画を見て、「あぁ!あの曲ね」と思う人いるかな?
いえ、決して悪いお話ではないんですよ。
#新垣結衣 と #生田斗真 のコンビは爽やかでいい組み合わせだし
借りてきて観て良かったです。
まず、がっきー可愛いし生田斗真がめちゃめちゃかっこいいです。それにその2人がお似合いすぎて見てて微笑ましいです。出てくるキャストがみなさん豪華で演技がとても上手く、生田さんだけでなく向井理さんも本当にかっこよかったです。
10年間を描いた物語ということで、すれ違いあう2人の様子だったり、想い合う2人の様子だったり、たくさん胸が締め付けられました。
冒頭の高校時代のシーンではキュンキュンし、こんな恋愛したかったなとすごく思わされます。誰もが憧れる田舎町の甘酸っぱい青春です。高校生の恋愛映画が見たい人にもおすすめだと思いますし、大人の恋愛映画を楽しみたい人にもおすすめできます。
悲しい場面、微笑ましい場面、もどかしい場面、感動する場面、感情の起伏が大きく見れば見るほど先が知りたくなります。
私個人としてはとてもいい映画だと思いました。飽きることはないと思います。恋愛映画を探している方には是非見ていただきたい作品です。
一青窈のハナミズキ・・・この曲だけでお腹一杯
遠距離恋愛なんて所詮・・・という教訓めいた話のような気もした。まぁ、この手の内容なんて、昔から少女マンガの典型的パターン。どっちに転ぼうが典型的パターンなのだ。康平は康平で漁協の女と結婚してしまい、紗枝はニューヨークで働き、先輩の北見(向井理)からプロポーズされる。それが共通の友人の結婚式で再会。そして康平は離婚、北見は報道カメラマンとして戦場で死を遂げる。
感動!皆さんに聞きたいことあります
映画を見て感動しました。ネットでは賛否両論ありますが、私はリアルな恋愛だったので共感し、涙腺崩壊でした。映画の中で皆さんの考え方を聞きたいと思います!
①さえがみなみの結婚式に参加していた時点でのさえについて、この時点では北見との結婚を決意していたと思いますか?それとも康平と再開して、色々話した中で結婚を決めたと思いますか?
②さえがみなみの結婚式のため帰国していた時、最後に二人がハグするシーンがありますが、さえはこのまま康平のために残る気持ちはあったと思いますか?もちろんリツコと結婚しているのでどうともならないことは分かってるのですが、ハグ中の返事や直後をみるとこのような考え方もあるかなと思って。ただ監督談ではハグ中に両者が現実に戻ると言っていたので結論は無いのですが。
③最後に康平がさえの家に行くくだりですが、さえが居ると知って行ったと思いますか?康平は連絡とれない状態。またさえと会った際にも驚きも見られました。
④康平はさえが結婚していなかったこと知っていたと思いますか?もし会えれば船のコメントの話だけするつもりか、会えない場合は船を置いていくか、会えなかったら運命を悟り船は持って帰るのかも気になります。
④はたらればですみません。全て回答無くても問題無いので皆さんの考え方聞ければと思います!
遠距離恋愛って…
恋愛とは好きな相手にどれほど尽くすことができるか!(僕なりの解釈)
しかしこの映画にはそのような要素を垣間見ることはない!
特にラブラブでもないしぶつかり合うこともないし…
盛り上がるところがあまりない。
それに男2人出てくるのに三角関係にもならない…
結局は新垣結衣の判断次第!
あと向井理死ぬのかい!
それじゃあ生田斗真と新垣結衣が結ばれるための予定調和…
一青窈さんに謝ってください!
日本映画の伝統。ヒット曲をストーリー化
日本映画界の伝統と言うべき、ヒット曲をモチーフにストーリーを構築する。古くは「上を向いて歩こう」や「真っ赤な太陽」。「高校三年生」、「骨まで愛して」、「銀座の恋の物語」等々。枚挙にいとまがない。
最近はラップ調のヒット曲が多くなり、韻を踏む歌詞がもてはやされるおり、ストレートに愛する相手を思いやる歌詞が受けたのか(半ば一方的だが)恋をした経験を持つ人には、十二分に気持ちが伝わって来る歌詞だと思う。
映画を強引に解体するとほぼ3章に分かれるか。
主人公である新垣結衣と、生田斗真の出会いから離れ離れになるまでが約40分位で第1章にあたる。
第2章にあたるのが、東京で生活を始めた新垣結衣。彼女の前に先輩役の向井理が現れ、生田斗真が追い掛け、彼女が困惑し…と言った、遠距離恋愛に有りがちな事の問題点が描かれる。更に生田の家庭での出来事が追い討ちになり、2人の間で1つの結論を出すまで。
この辺りも約35分程度だったかな?
残りの約50分が、それぞれの生き方を選択した2人のその後の生活振りと、或る事をきっかけとして再会を果たす2人。お互いを思いながらも再びの別れ。そして…とゆう流れ。
2人が出会うきっかけのエピソードはなかなか面白かった。無理の無い展開かと思う。
但しラブストーリーに有りがちな、喧嘩に発展する辺りは。観ていて少し苛々してしまう人が多いのでは?
ありきたりと言っては語弊が有るのかな?ここでもう少し「嗚呼!この2人愛し合っているのにどうにもならなくなってしまい可哀相!」と思わせる話の持って行き方になっていれば、クライマックスでは恋愛映画としてのカタルシスを味わえたかも知れないのですが…。
一応はその様に話を展開させてはいるものの、2章にあたる終盤から3章にあたるニューヨークでの生活の辺りからは、時間経過が急速に早まってしまう。勿論2人が再会を果たす際に、どうにも埋めようの無い時間経過による心の隙間を表現してはいるのですが。それにしても何故ニューヨークなのか?向井理の役柄を考えると別に不自然では無いのですが、彼との関係性を考えると、どうしても“そんな話の持って行き方”しか思い浮かばないのかなぁ〜…ってところですね。陳腐とは言いたくは無いけれど、“そう感じる”人は多い筈です。
時折絵葉書の様な画面が映る様に、綺麗な画を撮る事に、演出自体も気を入れ過ぎている様にも感じた。
♪庭のハナミズキ〜♪
歌詞通りに庭にはハナミズキが埋まり、1年間の気候の変化によって様々な顔を見せる。
この樹が植えられた経緯が、彼女の回想シーンによって観客には知らされる。1枚だけ残された父親との記憶。この際に貼られた彼からのクリスマスプレゼントを始め、彼のその後の生活を匂わせる伏線や、故郷での同じ建物での楽しい思い出等々。脚本自体は「ハナミズキ」とゆう歌の歌詞には捕らわれずに構築されてはいる。いるのだけれども、歌自体の歌詞から受ける悲恋的な印象からは少々逸脱している様にも感じ、この辺りは賛否が有りそうにも思える。
ところで、この庭に咲く1本のハナミズキの樹。
本当に絵葉書的な綺麗な構図なんですが、過去にもこれ程1本の樹を美しく描いた映画が有ったなあ〜と、『処女の泉』や『サクリファイス』を一瞬思い出した。
『処女の泉』は、娘の純潔性の象徴を表し、その姿を高貴なものとして捉え。父親が復讐を決意する際には、娘を襲われた父親の怒りと狂気の対象として。『サクリファイス』では、最早核戦争は避けられ無くなってしまった世界の中で、唯一人間の可能性を信じ。且つ未来永劫の平和を願う象徴としての、1本の樹として描かれていた。
この『ハナミズキ』でも9.11の事件を作品の中に1つのモチーフとして入れていたので、その様な要素が入っているのか?と思って見ていたのですが…。
違いますね!単に画的に綺麗だから…って理由だけですねこれは(苦笑)
ところでこの作品のスタッフには、同じ新垣結衣ちゃん主演の大ヒット映画『恋空』のスタッフが多数参加している様です。
『恋空』自体は、内容的には「まあ!あんなもんかな…」って言ったところでは或るのですが、兎に角「主演の女優さんを綺麗に撮ろう!」と言った意識が明確に出ている作品だったと思います。
その意味ではこの作品でもやはり「綺麗に撮ってあげよう!」との意識は強く。前半多少垢抜け無い女の子が、東京で垢抜けた女の子に変身してどんどん綺麗になって行き、後半ではキャリアウーマンとしてニューヨークの街並みを闊歩する…この姿には、自分の理想的な生き方を投影する女性も多い筈です。
新垣結衣ちゃんは、今が少女から大人の女性への転換期にあたる。そんな意味でも、高校生から実年齢を10歳上回る年齢まで演じたこの作品には、“今でしか撮れない”貴重な作品になっていますね。
この作品のスタッフは『恋空』同様に、内容的な面を別に考えれば、なかなか良い仕事をしていると思いますよ。
(2010年8月22日TOHOシネマズ錦糸町No.1スクリーン)
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