お父さん、元気?

劇場公開日:

お父さん、元気?

解説

1999年に発表した「最愛の夏」で第12回東京国際映画祭グランプリをはじめ他3部門に輝いた台湾出身のチャン・ツォーチ監督がメガホンを取り、父親をテーマにした10本のショートフィルムからなるオムニバス作品。ノスタルジックな街並や海辺といった台湾の美しい景観をバックに、様々な父と子が織りなすドラマを穏やかなタッチで綴っていく。第14回釜山国際映画祭、第10回東京フィルメックス上映作品。

2008年製作/107分/台湾
原題:How are you, Dad?
劇場公開日:2009年11月24日

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映画レビュー

4.0初体験!エンドロールで一気に号泣

2009年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

好きな映画評論家が推奨。
これも観ねば、と慌てて当日券を購入し
東京フィルメックスで鑑賞してきました。

☆彡     ☆彡

エンドロールが一番ツボの
作品って、はじめてじゃないかな(苦笑)

10編の短編作品で構成されているのですが、
それをまとめたような一般市民へのインタビューコメントが
エンドロールの左側に映しだされるんです。そのひとつひとつの
コメントがとても感動的で、おもわず滝涙してしまいました。

え~、あのエンドロールは反則です(苦笑)

◇   ◇

「亡き父との約束を果たす。亡き父へのプレゼント」

そんなチャン・ツォーチ監督のメッセージ。
どんな心温まる作品になっているんだろう、と楽しみにしていました。

短編10編に、
実に様々な父親がでてきます。

だからこそわいた疑問。
「これ、脚本って別々の人だよね?」

鑑賞後、公式パンフレットを確認すると、
なんと、10作すべて監督が脚本を書かれていました。
どんだけ、人間観察をしているのだろう?その観察力と想像力に脱帽です。

個人的には
第2話『心願』
第3話『原点』
第6話『後ろ姿』
第10話『息子よ、まだ覚えてるか?』が好き。

2話、普段は強面なのに、
娘の前になると涙すら見せてしまう優しさと、
おっちょこちょいな部下へ見せる温かさに感動。

3話、父と娘の、お互い照れながらも、
こころから気遣いあっている関係、その微妙な距離感に心温まりました。

6話、見間違いじゃなければ
『九月に降る風』のタン役の男の子が主演のはず。
決して格好良くはない父親と、友人に「シャツが後ろ前反対だぞ」とか
色々ちゃかされたりしながらも、そんな父親を見つめる眼差しがよかった。

10話、父親と息子の関係を示す
動物園でのファンタジックな場面があり、
そこで、ウルウルとしてしまいました。

☆彡     ☆彡

と、書きながらなんですが、
10話もあったので、タイトルと内容が
全部一致をしているのか自信がない(苦笑)

ただ、おそらく、
この10パターンの中に、
自分のお父さんに似ている人、
自分のお父さんへ似た感情を持った人がいるはず。

ちなみに、
こんなこと知ったら
父親が怒りそうだけど、
我が家は第6話のシャツを
後ろ前、反対に着ていた父親とダブりました。

駅で息子に、
メチャメチャだらしない服装で
サンドイッチと牛乳を渡すシーンがあるんです。

その父親の背中に
なんか器用だか不器用だかわからない
こっちはちょっと恥ずかしいのに、それに
気づいているか気づいていないのかわからない。
なんともいえない、うしろ姿がソックリでした。

「お父さん、元気?」
実家に、電話でもしてみようかな(笑顔)
でも、照れくさいから、しないだろうな(苦笑)

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septaka