(500)日のサマーのレビュー・感想・評価
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運命の女性、サマーと出会ってからの500日の軌跡。 時系列順ではな...
運命の女性、サマーと出会ってからの500日の軌跡。
時系列順ではなく、過去と未来をランダムに描く手法はおもしろい。
前半の200日間くらいは楽しく、幸せ、後半は重苦しい雰囲気になっていく。
サマーは「本気で付き合う気はない」「友達」と繰り返すが、あんな顔で見つめられたら男は勘違いしてしまう。
普通にデートもするし、セックスもしているのだから。
サマーと別れた後、新たな出会いが。
海の中には魚がたくさんいる。
会社の採用面接の直前にナンパをするのはあり得ないがww
こんなお洒落な終わり方をする映画は初めて観た
私が今年観た80本の映画の中で『花束みたいな恋をした』という邦画が今のところ暫定一位の作品です。あまりの面白さに他の映画好きの方の意見が知りたくて、一時期『花束みたいな恋をした』のレビュー動画を観漁っていた時期もあります。そんなレビュー動画の中で、多くの映画レビュアーさんが類似の作品として名前を挙げていたのが『ブルーバレンタイン』と、今回鑑賞した『(500)日のサマー』でした。
好きな映画の類似作品と言うことで私の好みであることはほぼ間違いないですし、かなり評価の高い作品でしたので、ハードルはめちゃくちゃ上がっている状態での鑑賞になります。
結論ですが、めっちゃ良かった!!
主人公トムがヒロインのサマーと出会ってからの500日を描く作品ですが、時系列を行ったり来たりする構成が非常に効果的に働いていましたし、ストーリーも恋愛の「あるある」を描いた内容になっていて観ながら「うわぁ」と思わず声を挙げてしまう場面も多々ありました。恋人の片方が病気で死んじゃったり恋敵が出てきて三角関係になったりするような分かりやすいドラマ性は無いのに、こんなにも日常がドラマチックに表現できることに驚きます。日常のさりげない風景を切り取ったような演出と脚本がすごく良かった。そして特筆すべきはあのラストシーン。ラストシーンがこんなに綺麗な作品を他に知りません。本当に素晴らしかったです。
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建築に興味がありつつも、グリーティングカード会社でカードのコピーライターとして働いていたトム(ジョセフ・ゴードン=レビット)は、ある日社長秘書として入社してきたサマー(ズーイー・デシャネル)に一目ぼれをする。トムはサマーに熱烈なアプローチをしてデートやキスにこぎつけるのだが、サマーにとってトムはただの「友達」でしかなかった。
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本作の特徴は何と言っても時系列が行き来することでしょうか。時系列操作によってストーリーを面白くする作品と言えば私がオールタイムベストに挙げるクリストファー・ノーラン監督の『メメント』を真っ先に思い浮かべます。時系列操作系の作品はどうしても複雑なストーリーになってしまいがちですが、本作は時系列が変わる度に「今は何日目」と分かるようなカットインが挟み込まれる演出があるので、時系列操作が登場する作品の中ではかなり観やすい内容になっていたように感じます。
時系列を行き来させることで、「出会ったばかりの頃に大笑いしていたギャグが倦怠期を迎えた時にやってもクスリとも笑えない」というのが一目で分かる描写がされています。時系列操作が効果的に使われていて良かったです。左右で画面分割する演出が何度かありましたが、あれも面白かったですね。昔からある映像手法ではありますが、同じ「左右画面分割」でも色々パターンがあるんだなと感心させられました。
ストーリーも良かった。
本作は恋愛の「あるある」を描いた作品になっていました。個人的な話になりますが、私の知人にサマーっぽい人がいましたので、劇中の多くの日常的な描写で「わかるわー」って思わされました。劇中のナレーションでも語られてましたが、多分ああいう「特筆すべき魅力は無いのに男を魅了してしまう女性」って普通に生活していれば誰でも一人くらい会ったことあると思います。
そんなサマーに(他の男たちと同様に)魅了されてしまった運命の相手を夢見る青年のトムの視点から物語が進みますが、時系列を行ったり来たりするため途中で「これはどういうことだろう」と疑問が浮かぶシーンも何か所かあります。映画が進むにつれてそういう疑問が解決していくのも伏線回収モノの映画のようで面白いですね。序盤のシーンが後半で全く意味合いが変わってしまうようなどんでん返しもあって、2周目でも楽しめる構成になっていると感じました。
「男女の違い」とか「恋愛観」が描かれる場面も多かったので、観た人の価値観によって意見が変わる作品かもしれませんね。ぜひこの作品を観たことある人と語り合ってみたい作品でした。
あと、色々なレビュアーさんのレビューを読んで知ったのですが、作中に登場する曲や映画の一つ一つにきちんと意味があって、登場人物の心情や考え方の違いを如実に表しているらしいです。私は洋楽には明るくないため、その繊細な演出に気付くことができなかったのが悔やまれます。『花束みたいな恋をした』でも、登場する楽曲や書籍やファッションなどのコンテンツがそれぞれこだわり抜かれたチョイスがされていて、観客がそれらのコンテンツを知っているからこそ得られる「〇〇が好きということはこういうキャラクターなんだな」というキャラクター設定の補強がありました。本作にも、そういう細かなキャラクター描写がふんだんに盛り込まれていたので、鑑賞後に色々な人のレビューを観ると新たな発見があって非常に面白いです。
サマーが結婚を決めたきっかけが「たまたま出会って読んでる本がお互い好きな本だったから運命を感じた」ということだったんですけど、物語冒頭でトムとサマーが仲良くなったきっかけが「たまたまエレベーターで一緒になって聴いている曲がお互い好きな曲だったから」だったんですよね。トムはそれで「サマーこそ運命の相手だ」と確信していたのにも関わらず、サマーはそうは考えてなかったんですよね。その対比が非常に辛くて苦しくて面白い。本当に最高。
久々にここまで楽しめる作品に出会えました。万人におススメできる映画です!!
やっぱりマークウェブ
マークウェブの描く恋愛描写は割と有名になりましたが、この作品はまさに彼のいいとこ取りですよね。
アーバンにもかかわらず、ノスタルジーな雰囲気で、細かい描写にさえヒトの微細な感情を混ぜ込む。
そして、オトコとオンナのすれ違いを完全にオトコ目線で描くことによって、小悪魔女子を表現する。
アメージングスパイダーマンで見せたピーターの繊細な感情に近いものがあると思います。スパイダーマンシリーズはヒーロー作品ですが、基本恋愛が中心にあるのでらマークウェブのいいところが生きていますが、あくまでヒーローモノなので、今作の様にはいかなかったんじゃないかなあ。
ズーイちゃんカワイイ
イエスマンでズーイちゃんのファンになって、彼女が出てる作品観始めました。
男を翻弄しているようでしていない、ただ素直でさっぱりサバサバ運命信じていないだけ。掴み所のない可愛さで観入っちゃいました。
最後結婚の決め手が気になる(..)
この作品が1番彼女の魅力出てる気がします。
DVD210円ゲットシリーズ。「ノッティングヒル」とは正反対。これ...
DVD210円ゲットシリーズ。「ノッティングヒル」とは正反対。これぞリアルなのかも。
運命の出会いを信じる男。男ってそうだよなぁ、要するにバカなのです(笑)
恋人はいらないと男を振り回す女、いるよなー、そして男はそんな女に魅力を感じるのです(笑)
時系列がややこしかったりして、今ひとつ乗りきれなかったが、まずまず面白い作品だと思う。が、しかし「ノッティングヒル」の後に見る作品ではなかった(笑)
個人的にはサマーのような女性は嫌いだ
時系列がめちゃくちゃで、頭が混乱してしまう。最初に恋の相談役の少女レイチェル(クロエ・モレッツ)が登場する点が個人的には非常に面白く、その後も時々出てきてこの映画のキーパーソンとなっていて、結局最後も彼女の言った通り「彼女しかいないと思うでしょうけど、私はそうは思わない。海に魚はいっぱいいるわ。」ということが現実となるが、最後にも登場させるべきだったと思う。
あと、男の友人2人も最後に出てこなかったので、その後どうなったか気がかりで、最後にも何らかの形で登場させるべきではなかったか。そのうちの一人は元の会社の同僚なので、退職しても友情は続いていたのかどうか気になるところ。
全体的には、サマーのキャラクターが好きになれないので、なぜ主人公があんなにもサマーを好きになるのかわからないので、イマイチ感情移入できなかった。最後のほうで、主人公が公園で座っているとサマーが現れる。結局、サマーを運命の人と思っていた主人公だったが、サマーにとっては主人公は運命の人ではなく、偶然本を読んでいたときに声をかけてきた人(結果的に結婚相手となる)が運命の人、その時間にその場所にいなかったら出会うことがなかった、つまり運命の人、あなたと違う気持ちを感じたと言われた時の主人公の悲しそうな表情(彼女から顔を背ける)・・・切なすぎる。別れ際、彼女が彼女の手を彼の手の上に乗せる。冒頭のシーンと同じ。冒頭でこれを見た時は、この二人は熱々の関係だなと思ったが、別れのシーンだったとは何とも皮肉である。
ただ、所々映画好きにはたまらないシーンがあった。サマーが「卒業」をみて涙を流すシーン・・・最後のバスの中、オリジナルは確かサウンド・オブ・サイレンスが流れたと思うが、この映画では、同じサイモンとガーファンクルではあるが、サウンド・オブ・サイレンスではなくブックエンドのテーマが流れた(この映画のなかではよく合っている)。
最後にお互いの名前を言うシーン・・・ダスティン・ホフマンの「ジョンとメリー」を思い出した。
主人公がサマーの結婚式に出席するシーン・・・画面が2分割になり、右が現実、左が期待となっている(何かの映画のオマージュと思うが、思い出せない)等・・・。
編集の技
普通にストーリーを追いかければ、サマーと出会ってから別れ、そしてオータムに出会うまでのラブストーリーですが、この作品、時系列をイジリまくって、あえてわかりにくくしてしまっている。それは、あたかも、友人の恋愛相談に乗る時のように、話があっち飛びこっち飛びで、ついつい長話になってしまうパターンに酷似していると思う。
出演している役者がいい。
ジョセフ・ゴードン・レヴィットは、これが出世作だろう。この後、大作のオファーがひっきりなしなのだから。
でも、ズーイー・デシャネルもクロエ・モレッツも、いい役者さんと思うけどな。
私は、この映画好きです。
2013.3.3
20代前半男性向け
経済効果さえ巻き起こすような世紀のモテ女サマーと、冴えなくて夢みがちで甘ちゃんなトム。
この設定からして、そもそも釣り合わない2人。
トムが一時でもサマーと楽しい時間を過ごせたこと自体がおそらく奇跡だったんだろう。
結末はともあれ、男目線で見れば、これだけで夢のある美味しいストーリなのかもしれない。
女目線で見ると、サマーが特殊な子すぎて感情移入出来ず。もう少しサマーについて深く描いてもらえれば、もう少し入っていけたかも。
失恋を乗り越えて成長するトム。
サマーも”おそらく”真実の愛を見つける。
ただその見つけた愛については全く描かれないので、それが正当な判断なのかどうかは判別不可能。
まあトムの成長の話なので、それはそれで、ということでしょう。
コメディタッチの描き方は上手で、登場人物2人にはあんまり共感できなかったけど、撮り方や構成の仕方は面白く飽きずに観ることができた。
なぜか心に残る
イエスマンでズーイーデシャネルの作品が観たくなり観賞。
全体的に大きな盛り上がりを見せる展開はないが、物語全体を振り返った時に考えさせられる作品なので、少しエッジの効いた恋愛モノが好きな人は是非観てほしい。
他の人のレビューを見て気づいたが、サマー(夏)の次にオータム(秋)と出会うオチも良かったと思う。
運命論的恋愛観を排除した革新的な映画
この映画の一番の良いところは、巷でさんざん溢れている運命論的なストーリーを排除し、男女の出会いはすべて確率の問題だ、という不確定性に基づいた恋愛観を主張している部分だと思う。
最後のナレーションでもはっきりとそう結論付けている。
そうなると当然、紆余曲折あったが結局2人は結ばれるというありがちなストーリーとは対局にある映画であり、ただただ現実主義的なのだ。
よくありがちな恋愛映画に飽きた人にはぜひ、オススメしたい。
「卒業」を見ることで理解が深まる
最初視聴時、サマーは理解し難く移り気のように感じた
でも、サマーが泣いていた「卒業」の映画を実際に視聴して見て分かったのだ
卒業のヒロイン・エレインと同じ状況にあったサマーの心情を察して、行動できていれば変わったのだろうと
でも、こういう心情を理解できた男は何人いるんだろう・・・
でも運命を作るために走り出した主人公の最後に希望を持てるいい作品でした
海外の映画ってこういうオマージュが多くて映画の教養がいるなと改めて思いました
やられた!
いわゆる恋愛映画、には無いリアルな男女の色恋沙汰を観た感じだな
でも、サマーがあまりにも小悪魔でキュートだし、2人のデートが素敵な雰囲気だから生々しさというか重々しさが緩和されていて楽に観れる
ただ、断片的で日にちが行ったり来たりするから最初は頭が追いつけなくて情けなかった
きっと見落としてる部分も多いんだろうな、その点では何度観ても面白い映画?
最も恐れていた立場逆転に近づきつつあることを悟った時から私の心には後味の悪さ、苦々しさが残ってしまったけれど、そう感じたのはきっと私がまだ子供だってことさね…成人してるんだが。
あと個人的にクロエが可愛くってもっと観ていたかった!
たしかに恋愛映画ではなかった
わたし自身恋愛経験が少なく、女だからなのかもしれないが、あまり刺さらなかった。
ただ、トムの健気さに笑みが溢れたのと、
IKEAデート楽しそうだなあという呑気な感想。
トムが踊り出すシーンがミュージカル映画のようで楽しかった。
最後、オータムに出会った場面のふりだしに戻る感が好き。
季節は巡るってことね。なるほど。
何度見ても良い作品
何度も見ている映画です。
映像や構成、音楽、カット割、そしてメインの2人の演技、全てが大好きです。
そして、内容がまた素晴らしい。
若い頃は、サマーのような人には気をつけようとか、恋愛はこんなもんだと思ったり。誰かに出会い燃え上がりそうな自分を少し冷ますための映画として大事に見ていました。絶対にトムのようにはならないぞって笑
そんな若い頃から月日は流れ、いくつかの恋愛をしました。理不尽な目に会うこともあったし、理不尽なことをしてしまったこともあります。
そして、数年前に一生で一人の人と出会い、大恋愛をして、そして昨年別れてしまいました。
振られた自分は、結局トムのようになってしまいました。ああはならないぞと気をつけていたのに笑
恋なんて、愛なんて、そんな風に思う気持ちもあるし、サマーが輝いて見えた時のトムの気持ちも分かる。そして、サマーの気持ちが離れて行く姿。。どの描写も生々しくて、痛々しいくらいリアルです。
誰かに恋すること、失恋すること、立ち直ること、愛に出会うこと、2人の関係から色んなものが見えてくる、そんな作品だと思います。
経験してきたことによって見方が変わる映画なような気がします。
これからも大切にしていきたいです。
運命ってなんだろう。 切ない。。 運命の相手なんていない。 運命の...
運命ってなんだろう。
切ない。。
運命の相手なんていない。
運命の相手に、するの。
これは、いつかどこかの
おかーさんが言っていたことだけど。
変わってしまったと人は言う。
だから運命なんてないと人は言う。
でも本当は、500日経っても、
人は何にも変わらない。
「幸せを祈っているよ」
最後まで彼は、
本当に大切なメッセージに気づくことができなかった。
でも、また季節は巡り行く。それが運命だから。
切なさMAXだけど、
こういう素敵な映画と出会えるから、
映画をみるのはやめられない。
だけど前もって言っておくが、これは恋物語ではない。
この間10代の現代っ子の見た感想で、自分の価値観をサマーに押し付け...
この間10代の現代っ子の見た感想で、自分の価値観をサマーに押し付けてるだけでトムが最低!!というのを見てびっくりしたけれど、確かになるほどそういう視点で見れば納得...
でも個人的にはこの映画がとても好き
見た後しばらくは音楽流しながらBGMがわりにも楽しんでたな〜
リンゴ・スターと『卒業』
ザ・スミスを知らない(ホール&オーツは知ってるぞ)おじさんが語ってもしょうがないことだけど、ビートルズのメンバーの中でリンゴ・スターが好きだという女の子は必ずいる!ということだ。むしろポール、ジョン、ジョージを好きだという子よりも一途であり、真剣度合いが違うのだと思う。
500日というタイトルにしても本当は488日だと思うのですが、誰しもが共感できる部分が必ずあり、「誰かの所有物になるのはいや」という女子を男子は尊重しなければならない。所有物という考えなんてのも、日本でいえば封建制度の家父長制みたいな感じなのだろうし、自由の国アメリカならば尚更である。ただし浮気性の女は別だ。
時系列をシャッフルしたかのような編集は面白いし、レタッチソフトを使ったようなユニークな画面は多彩で引き付けられる。なぜ嫌われたのかも反省できるし、トムの心情もよく表せていると感じます。特にバーで絡んでくる男にとった態度や『卒業』を観たときの反応の違い、束縛するのは避けてたけど上手くいかないよね。でも、その『卒業』の涙の意味に気づけば、行動に移すことができたかもしれないな・・・
クロエ・グレース・モレッツはヒットガールそのまんまのイメージでとてもキュート。トムに蹴りくらい入れてあげれば良かったのにと思う。そして、次回作(500)日のオータムも楽しみに待ってみます・・・さらに(500)日のウィンターも!ちなみにサマーが歌いたかった「明日なき暴走」はブルース・スプリングスティーンだからスプリングが隠れてますね・・・ブルースも出てきたし。
繰り返しみたい!
トムはオレンジや茶色の暖色で映される事が多く、
サマーはブルーグレーで現されていた。
サマーを演じる女優さんにこの色はあまり似合っていなくて、夏の青なのか、それにしてはグレー系ブルーだからクールな性格を現しているのかどちらだろう?
どちらにしてもこの2人が結ばれることはないんだろうなと思わされた。
運命や奇跡はただぼーっと待っていて起こる事はなく自分の行動が全てであると教えてくれるラスト、500日目がとても好きで涙がポロっと、、
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