コネクテッド : 新作映画評論

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コネクテッド

劇場公開日 2009年8月1日
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コネクテッド 8月1日より新宿武蔵野館ほかにてロードショー

マイナス要因を逆手に取り、香港ならではのアクションに再構築

携帯電話の通話が唯一の命綱という、ワンアイデアで突っ走ったサスペンス・スリラー「セルラー」を、香港映画界が得意のパクリでなくリメイクという、かなり斬新な企画だ。なんせ、オリジナルの舞台だったLAと違い、香港は土地の狭さゆえ、ロケーションが限られている。近年のジャッキー・チェン作品のパートナーであるベニー・チャン監督は、そんなマイナス要因を逆手に取り、香港全体を舞台にした密室劇に再構築した。とはいっても、ミニマムになったのではない。オリジナルでは奇抜な設定に頼りすぎて、全体的に弱かったアクションは、カーチェイスをメインに、よりダイナミックなものになった。

また、オリジナルではアメリカン(薄め)な登場人物たちも、息子の信頼を取り戻そうとするシングルファーザーに、命を懸けて愛娘を守るシングルマザー、そして交通課に左遷されながら正義を貫く刑事など、しっかり三者三様のドラマを交差させている。なかでも長年、台湾版「花より男子」での元気娘イメージから逃れられなかった、バービー・スーには捨て身の女優魂をみるだろう。だからこそ、悪人の描写がオリジナル同様、あまりにステレオタイプなのは悔やまれる(そのうえ、リウ・イエの過剰演技は浮きまくり)。

だがそんな弱点すら、広東語と北京語の違いがカギとなるスピーディーな展開や、携帯ショップに登場する旬のコメディアンなど、観客サービスを重視した香港映画特有のパワーに埋もれてしまう。

くれい響

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