劇場公開日 2010年4月3日

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「1曲で押し通せる奇跡」ソラニン オレさんの映画レビュー(感想・評価)

4.51曲で押し通せる奇跡

2018年2月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

OL2年目の芽衣子と半ヒモ状態のフリーターでバンドマンの種田の2人が先の見えない未来やなんとなく不安な毎日に怯えながらも2人で、そして1人で生きて行く決意をする姿を、リアルな若者の心情や不条理な社会、そして感情的ながらも切ないライブシーンとともに描いた2010年代最初の青春映画。

俳優陣と原作キャラクターとのマッチ感、浅野いにお原作のアンニュイながらもリアルな風景描写をうまい具合に実写に落とし込んだ世界観、何よりも浅野いにお作詞、後藤正文作曲のASIAN KUNG-FU GENERATIONによる「ソラニン」の奇跡的な完成度などなど個人的にはいろんな意味で奇跡的なバランスで成り立っている印象の今作。
当時まったく知らなかったアジカンを今や年2くらいで観に行くようになったきっかけを自分に与えてくれた作品でもある(ミーハー上等)

雰囲気の説明をするのは野暮な作品だから、主にキャスト陣の感想になるが、とにかく宮崎あおいが最高に可愛い(全作で言ってる)
当時25歳?でリアル社会人2〜3年目くらいの仕事に慣れ始めたものの、代わり映えのない毎日や先の見えない将来に不安と退屈さを抱えるどこにでもいる女性を絶妙な長さのミディアムヘアーで演じる(結局外見)
冒頭の種田の言葉に感動し抱きつくシーンを3回程見直し10分くらいニヤニヤしてた笑
いいなああああああああああああああ。

そして世の女性陣のメガネ男子に対する基準を飛躍的に跳ね上げさせた大戦犯、種田こと高良健吾(多分に偏見入ってます笑)
マンガからそのまま種田が出てきたかのような忠実な再現度で、情けなくて逃げ腰ながらも、芽衣子の為に自分の為に、バンドマンとしてもがく青年を熱演。
ラストのバイク疾走シーンでの自問自答する姿にはグッときたし、冒頭のバンド練のパンクナンバー、ウォンビンウォンビンウォンビンビンにもグッときた笑。

その2人の友人たちのビリーに桐谷健太、加藤に近藤洋一、その彼女のアイに伊藤歩と普通に友達になりたい魅力的な面々笑。
そんで何より我らがサンボマスターのベース担当にして役者初挑戦の近藤洋一が上手い笑。
彼も種田と同じくらい加藤のキャラクターにすっぽりハマっていたが、普通に演技が上手い笑。
漫画で1番グッとくるセリフの
「信号無視してまで向こう側行こうとしたやつ目の当たりにして何もせずにはいらんねーよ」
をごく自然に発する。
めっちゃ役者が板についている気がする笑。ぜひ本格的な役者活動お願いします笑。

そしてクライマックスのライブシーンが圧巻モノ。
正直言うと最後の「ソラニン」のテイクのドラムに関してはライブバージョンな上に本家よりもアップテンポな為、好み的な話で言えば音源の伊地知潔氏のドラムより好きだ笑。それくらい桐谷健太のドラムのテンポとスピード感が良い。
そんで宮崎あおいの声がとても良く通る声で切なくも力強いこの曲との相性がバッチリ。
それをフル尺でノーカットで送るラストシーンは素晴らしいの一言。
この半年後に公開されたB●ECKにも見習って欲しい程の役者魂でラストを締めくくる(佐藤●は決して悪くない)

ホントは「ソラニン」前に「ささやかな」という曲も演奏していたようなのだが残念ながらライブシーンは無し。DVDの映像特典にでもないもんだろうか。。
ちなみにこの曲の原曲は単独武道館公演を控えるSUPER BEAVERのモノ。原曲もすごく良い。
ちなみに今作の関連商品「ソラニン songbook」なるコンピレーションアルバムも最高に良い。アジカン、フジファブ、チャット、YUKI、カエラと今作の雰囲気に合う曲が全17曲。ぜひお買い求めを笑(誰)

今作と大傑作「モテキ」のせいで10年以降の自分の人生は少し狂った笑。
自分に大きな影響を与えてくれた大好きな作品。

オレ
タブローさんのコメント
2022年5月26日

登場するキャラと普通に友達になりたいのすごくよくわかります(笑)
私もこの映画大好きです。
すごく共感できるレビューで楽しく読ませていただきました。

タブロー