劇場公開日 2010年3月6日

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「現実的なディズニー・ヒロインが教えてくれる、夢を信じ、夢を実現させる事」プリンセスと魔法のキス 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0現実的なディズニー・ヒロインが教えてくれる、夢を信じ、夢を実現させる事

2012年7月14日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、DVD/BD

楽しい

幸せ

“星に願いをかけただけじゃ夢は叶わない”…この台詞が、本作の全てを表している。

手書き、ミュージカル、ロマンス溢れる冒険物語、ユニークなキャラクターと名悪役…ディズニーの往年の作品を彷彿させる作りだが、新たなスパイスも。
ティアナは初の黒人ヒロイン。
タイトルでは“プリンセス”となっているが、プリンセスではなく自分の店を出す夢を持つウェイトレス。
自立した女性で、現実的。
冒頭の少女時代、友人のシャーロットが“王子様と結婚出来るならカエルとだってキスするわ!”と言ったのに対して、“カエルとなんか絶対キスしたくない!”とティアナ。
昔のディズニー・ヒロイン(特に夢見がちなプリンセス)だったら、喜んでキスをして歌い出すところ。
ディズニー・ヒロインも変わったものである。
でも、そういった時代の変化をちゃんと取り入れる所が偉い。
また、本作の成功もあってディズニー近年の傑作「塔の上のラプンツェル」も成り立った。

ただ夢見るだけじゃダメ、夢を信じて自分の力で一歩一歩実現させる…そんな事を教えてくれるディズニー・アニメとディズニー・ヒロインの誕生だ。

近大