釣りバカ日誌20 ファイナル
劇場公開日2009年12月26日「釣りバカ日誌」
「男はつらいよ」の併映として初登場した記念すべき第1作。経験豊富なキャリアの西田と、日本を代表する名優・三國連太郎の異色といえるキャスティングが話題を呼んだ。
谷啓の佐々木課長、中本賢の太田八郎といったレギュラー陣も同作から登場している。
映画は、鈴木建設四国支社に勤務していたハマちゃんが、コンピューターの入力ミスで東京本社へ移動となり、スーさんと偶然知り合う姿を軸に描く。
● 公開日:1988年12月24日
● ロケ地:香川県高松市
● 釣りの成果:クロダイ、ヒラメ、シロギス
● 監督:栗山富夫
「釣りバカ日誌2」
前作で四国へ再転勤になったハマちゃんが、シリーズ化決定とともに再び東京本社営業三課員として登場。忌引き休暇を偽装して釣りに行ったことがバレて懲罰委員会にかけられる場面や、谷啓演じる佐々木課長とのやり取りなどシリーズの定番となるシーンが相次ぐ。
スーさんのついたウソが、ハマちゃんとひと悶着起こすきっかけに……。
ハマちゃんと八郎の威勢の良い掛け合い、文句を言いながらも遅刻しそうなハマちゃんを船で送る場面などは定番化していく。
● 公開日:1989年12月27日
● ロケ地:愛知県渥美半島
● 釣りの成果:マダイ、アジ
● 監督:栗山富夫
「釣りバカ日誌3」
大人の色気あふれる五月みどりがゲスト出演し、スーさんとワケありだった女性の娘・雪子を演じる。終戦間際にスーさんが抱いた淡いロマンスの思い出と、“赤ちゃん”を切望するハマちゃんとみち子さんの悩みを軸に展開。
ハマちゃんが雪子をスーさんの隠し子と勘違いしたことから、事態はあらぬ方向へ……。
若い夫婦を実の父親のように心配するスーさんの姿が、その後の「釣りバカ」の世界観を決定的にアットホームなものとする。
● 公開日:1990年12月22日
● ロケ地:静岡県西伊豆
● ゲスト:五月みどり、花澤徳衛
● 釣りの成果:イシダイ、ヒラメ
● 監督:栗山富夫
「釣りバカ日誌4」
ハマちゃんが単なる釣りバカではなく、周囲の人々を幸福な気持ちにさせていく存在として描かれるようになる。
劇中では、みち子さんが懐妊し、待望の長男・鯉太郎が誕生。ハマちゃんの「仕事は二の次」精神に拍車がかかる。
また、スーさんの甥っ子・和彦が太田丸の船長・八郎の妹と恋に落ちてしまい、駆け落ちしてしまうなどエピソード満載。
● 公開日:1991年12月23日
● ロケ地:和歌山県由良町
● 釣りの成果:チヌ、カンパチ、イカ
● 監督:栗山富夫
「釣りバカ日誌5」
待望の長男誕生で、釣りバカ以上に親バカぶり全開のハマちゃんの姿が顕著に目立つ。
みち子さんが同窓会で不在、郷里の母はぎっくり腰で動けなくなり……途方に暮れて会社に連れて行った鯉太郎が行方不明になり、好奇心旺盛ゆえに鈴木建設本社で大暴れ。
騒動の責任を収拾すべく、ハマちゃんは「プロジェクトA=スッポンの養殖」の担当者として京都・丹後半島に左遷されてしまう……。
● 公開日:1992年12月26日
● ロケ地:京都府丹後半島
● 釣りの成果:ハゼ、サンネンコ、カサゴ
● 監督:栗山富夫
「釣りバカ日誌6」
多忙な社長業に心労とストレスが溜まる一方のスーさんになり代わり、「社長:ハマちゃん、運転手:スーさん」という逆転の発想で展開。
岩手県で行われた市民大学の講演会で行った、鈴木建設社長として悪乗りしたハマちゃんのスピーチ“21世紀の未来都市と構想”も見どころのひとつとして挙げられる。
スーさんがマドンナの澄子に淡い思いを抱く姿も見逃せない。
● 公開日:1993年12月25日
● ロケ地:岩手県釜石市
● 釣りの成果:カワハギ、アイナメ、ハゼ、イワナ、マダイ
● 監督:栗山富夫
「釣りバカ日誌スペシャル」
松竹喜劇映画のベテラン森崎東監督がメガホンをとり、初の夏休み1本立てロードショーとなったスペシャル編。
作品前半では、谷啓演じる佐々木課長の日常が描かれ、まな娘の縁談をめぐる騒動に焦点を当て、父親の複雑な心理状態を細やかに描く。
ハマちゃんは、スーさんとみち子さんの不倫疑惑で自暴自棄になって大暴れしてしまう。
● 公開日:1994年7月16日
● ロケ地:島根県
● 釣りの成果:スズキ、アユ、マダイ
● 監督:森崎東
「釣りバカ日誌7」
スーさんのついた些細なウソに激怒したハマちゃんが、断腸の思いで“断釣”し、絶交宣言。釣りバカコンビにとって最大の危機に直面する。今作からみち子さんが浅田美代子に、草森秘書室長が角野卓造に交代。
また、第1作からレギュラー出演していた営業三課OLの恵(戸川純)が寿退社し、人事も一新される。
ハマちゃんの天敵ともいえる原口人事部長(竜雷太)の勘違いぶりも楽しい。
● 公開日:1994年12月23日
● ロケ地:福井県
● 釣りの成果:チヌ、アマダイ
● 監督:栗山富夫
「釣りバカ日誌8」
夏休み映画として1年半ぶりに製作。ハマちゃんの釣り弟子で偏屈者の学者(柄本明)と、スーさんの親友の娘(室井滋)のプラトニックな恋愛を中心に描く。
釣りバカコンビは福島の山中で遭難してしまい、サバイバルな一夜を過ごすことに。スーさんを救うべく、鈴木建設重役陣が捜索隊を結成する過剰反応ぶりが笑いを誘う。
さらに、鬼気迫る“鬼婆”メイクが笑いを誘う。
● 公開日:1996年8月10日
● ロケ地:福島県いわき市
● 釣りの成果:スズキ、ヒラメ、ヤマメ、タナゴ
● 監督:栗山富夫
「釣りバカ日誌9」
ハマちゃんが釣りだけでなく、仕事でも大活躍する異色作。釣りバカ独自のネットワークを生かして商談を成立させてしまう。
それでも屈託のないハマちゃんの姿が浮き彫りになる。
ハマちゃんの同期でバツイチ子持ちの馬場(小林稔侍)と、スナックのママ・茜(風吹ジュン)のラブロマンスがしっとりと丁寧に描かれているのが秀逸だ。2人の恋の行方はどうなるのか。
● 公開日:1997年9月6日
● ロケ地:鹿児島県川内市
● 釣りの成果:マダイ、アジ
● 監督:栗山富夫
「釣りバカ日誌10」
シリーズ10周年を迎えた記念碑的作品では、スーさんが重役陣に嫌気がさして鈴木建設社長を辞任してしまう。念願の釣り三昧の生活もむなしさが募るばかりのスーさんに、ハマちゃんの提案は「仕事をすべき」。
ボイラーマンとして再就職した派遣先は鈴木建設。マスクで顔を隠しながら仕事をするスーさんの姿を、ハマちゃんは面白がるが……。
また、ハマちゃんの釣りの弟子(金子賢)と同棲している恋人(宝生舞)の恋の行方が描かれる。
● 公開日:1998年8月8日
● ロケ地:福岡県北九州市
● 釣りの成果:アジ、ニジマス、スズキ
● 監督:栗山富夫
「花のお江戸の釣りバカ日誌」
シリーズの外伝的な時代劇スペシャル。ハマちゃんとスーさんの先祖も、釣りの師弟関係にあったという設定で、山形・鶴岡の“庄内藩”のお家騒動に巻き込まれる姿を描く。
ハマちゃんは先祖の代から、やることなすことマイペースだということも判明する。
ハマちゃんはシリーズで唯一、黒木瞳扮する奥女中の小浪に恋をしてしまう。また、釣りバカコンビが江戸から庄内まで隠密旅をするシーンも見どころのひとつ。
● 公開日:1998年12月23日
● ロケ地:山形県庄内地方
● 釣りの成果:コイ、クロダイ、ヤマメ、マダイ
● 監督:栗山富夫
「釣りバカ日誌イレブン」
デビュー作「てなもんや商社」で藤本真澄賞を受賞した本木克英監督が抜擢。マドンナに桜井幸子を招き、沖縄を舞台にトロピカルムード満載な異色の釣りバカ。
スーさんの沖縄出張に便乗したハマちゃんは釣り三昧のはずが、悪天候で遭難してしまい無人島に漂着する。極限の状況で目にしたものは……。
また、沖縄ではスーさんが余貴美子演じるタクシー運転手から経営哲学を学ぶシーンがあり、経営者としての苦悩も描かれている。
● 公開日:2000年2月5日
● ロケ地:沖縄県本島、久米島
● 釣りの成果:スズキ、ヒラメ、シイラ、キハダマグロ
● 監督:本木克英
「釣りバカ日誌12 史上最大の有給休暇」
スーさんが鈴木建設の後継者と目していた高野常務役で、東京都知事をリタイアしたばかりの青島幸男がゲスト出演。
主題歌「とりあえずは元気で行こうぜ」を作詞・作曲し、現在でも使用されている。ハマちゃんが釣り上げたフグのキモをなめて幻覚を見るシーンは必見である。
なお、同作からサブタイトルが付けられることになった。
● 公開日:2001年8月18日
● ロケ地:山口県宇部市、萩市
● 釣りの成果:メジナ、トラフグ、マダイ
● 監督:本木克英
「釣りバカ日誌13・ハマちゃん危機一髪!」
舞台となる富山県は本木監督の故郷。老舗製薬メーカーの会長から美術館建設の発注を得たハマちゃんだが、鈴木京香演じるミス鈴木建設こと桂を巻き込む大騒動になってしまう。
悪代官をほうふつさせる圧倒的な存在感を放つ丹波哲郎が、嬉々とした表情でワンマン会長を演じているのが特筆すべきポイント。
その豪快さがハマちゃんとの息もぴったりで、シリーズのなかでも爆笑度の高い作品になった。
● 公開日:2002年8月10日
● ロケ地:富山県
● 釣りの成果:アナゴ、サクラマス、ブリ、マダイ
● 監督:本木克英
「釣りバカ日誌14 お遍路大パニック!」
「サラリーマン専科」の朝原雄三監督が、釣りバカシリーズ4人目の監督に。谷啓扮する佐々木課長が次長に昇進し、後任の岩田課長を三宅裕司が演じた。
釣りバカコンビは、多忙な日々に疲れたスーさんが、ハマちゃんを伴って四国八十八ヶ所のお遍路に出かける。
そこで出会ったのが、男勝りなトラック運転手のみさきだった。真面目に巡礼したいスーさんと、どうにかして釣りをしたいハマちゃんの間に不穏な空気が流れたりもする。
● 公開日:2003年9月20日
● ロケ地:高知県
● 釣りの成果:アカンバエ、イシダイ、クロダイ、カサゴ
● 監督:朝原雄三
「釣りバカ日誌15/ハマちゃんに明日はない!?」
小津安二郎の名作「麦秋」をモチーフにし、江角マキコ演じる婚期を逃したキャリアウーマンのヒロインが、幸福な結婚を迎えるまでをしっとりと描いた。
「麦秋」の名場面をリフレインするようなショットもあり、見ごたえたっぷりだ。
西田は「日本映画らしい滋味深い作品」と絶賛し、三國も「日本映画の神髄を思い出させてくれる喜劇」と手放しでほめ称えた。朝原監督は、文部科学大臣新人賞を受賞。
● 公開日:2004年8月21日
● ロケ地:秋田県
● 釣りの成果:メバル、タイ、イワナ
● 監督:朝原雄三
「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪♪」
日米釣りバカ対決が実現。スーさんの長崎出張に同行したハマちゃんは、米軍の“釣りバカ”ボブと意気投合しイカ釣りを楽しむ。
ボブと泥酔するまで飲んだハマちゃんが目覚めると、そこはアメリカ艦隊のイージス艦の中だった……。
迷パートナーを得たハマちゃんの行動はエスカレートする一方で、往年のアメリカ喜劇を思わせるハチャメチャぶり。また、マドンナの伊東美咲の父役で出演の尾崎紀世彦が奏でる音楽シーンも見逃せない。
● 公開日:2005年8月27日
● ロケ地:長崎県
● 釣りの成果:2005年8月27日
● 監督:朝原雄三
「釣りバカ日誌17/あとは能登なれハマとなれ!」
石川・輪島出身のヒロインに石田ゆり子を起用。スーさんの元秘書で、夫のDVに悩まされて離婚後に営業三課へ復帰する弓子を演じる。
その弓子に思いを寄せる高校の美術講師に大泉洋が扮し、OLの再雇用制度などシリアスなテーマが盛り込まれたストーリーを、軽妙なタッチの作風へと転化させている。
また、スーさんとワケありな雰囲気をかもし出す旅館の美人女将に松原智恵子が扮している。
● 公開日:2006年8月5日
● ロケ地:石川県
● 釣りの成果:アジ、クロダイ
● 監督:朝原雄三
「釣りバカ日誌18/ハマちゃんスーさん瀬戸の約束」
スーさんが鈴木建設社長を勇退。会長に就任するやナゾの失踪を遂げてしまう。わずかな手がかりをもとに岡山へ向かったハマちゃんは、無事再会を果たすが……。
会長就任式の演説で言葉に詰まったスーさんの姿に、感極まったハマちゃんの取った行動にも注目。
ヒロインには、「武士の一分」で注目を浴びた宝塚歌劇団出身の檀れい。また、日本映画の歴史を築いてきた星由里子、石田靖、小沢昭一、桂小金治らそうそうたる面子が結集した。
● 公開日:2007年9月8日
● ロケ地:岡山県
● 釣りの成果:アカメバル、タイ
● 監督:朝原雄三
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