劇場公開日 2009年10月31日

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「踊る阿呆に見る阿呆踊。 同じ阿呆なら踊らにゃ損損!」母なる証明 さぽしゃさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0踊る阿呆に見る阿呆踊。 同じ阿呆なら踊らにゃ損損!

2015年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

冒頭&ラスト、大草原でゆらゆら踊る母親で映画ははじまり、終わります。なんで踊っているのか?きっとこの踊りの理由が分からないと、この映画のテーマは見えてこないと、(私は)思っています。私には、こんなBGMが聞こえてきました。

踊る阿呆に見る阿呆
同じ阿呆なら踊らにゃ損損

きっと多くの方が、息子の無実を晴らそうとする母の姿を見て「これこそが母の姿!母なる証明」だろうと思うでしょう。
けれど本当の母なる証明は、犯人が誰か分かってからです。そこが、この映画の凄いところだと思います。母親の盲目的な愛情の狂気。善とか悪とかないんです。全てを越えてしまった、母の愛。しかし、「母の愛は海より深し、山よりも高し」に、思いっきり平手打ちする、この衝撃!!
でもこの部分をいうと、ネタバレになってしまうんです。個人的には、「母なる証明」が重要なテーマだと思うので、オチを言ってもいいと思うのですが、やっぱりやめておきます。

母親には名前がありません。ポン・ジュノ監督は、これはトジュンの母親の話ではなく、どんな母親も本質はこんなんだ!と言ってるのでしょうか。

さて、何故、母は踊るのか?

踊る阿呆に見る阿呆
同じ阿呆なら踊らにゃ損損

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さぽ太