母なる証明のレビュー・感想・評価
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緻密にディテールを紡ぎ上げ、母の心のうねりを描き出す傑作
ポン・ジュノの映画では決して絵に描いたような「善」がまかり通る訳ではない。むしろ、社会通念や法では許されない行為に至る過程や登場人物の心のうねりをダイナミックに描き出すところに彼の手腕は光り、その筆致の深さが映画の陰影を際立たせ、社会の暗闇をじっと見据える視座を我々にもたらしてくれる。
「母なる証明」は笑える箇所もたくさんある。そしてその分だけ闇も深く、非常に風変わりな物語構造の中で「母親」の心情がえぐられていく。見た目は地味な物語なのに、「自宅の奥から表の様子を伺う」「水たまり」「針のケース」などの要素が幾度か繰り返される中でそれぞれの意味を持ち、土砂降りの雨の中で傘がパッと咲く場面が「目配せ」のように機能する様など、ポン・ジュノが我々に向かって発信しているメッセージも多い。濃密なミステリーであると同時にどこか観客までも引きずり込み共犯関係に仕立て上げる構造に凄みすら覚える怪作である。
あの終わり方いいね
障害を持つ息子の容疑を晴らす為に母ちゃんが頑張るんだけど 最後の結局血は争えないという事実にあーマジかよ!ってなってしまい変な余韻のまま劇場を後にしましたが ポンジュノらしい作品で相変わらずハズレが全く無い職人監督だなあとつくづく思いました!
映画の方が
エグかったです。当時、母親が廃品回収業の人を叩きまくっているシーンがもっと長く鮮血が飛び散り画面が赤、赤、そこへ炎の赤も加わり
二度と観たくない、と思ったものです。ウォンビンが出るから、と思って観たらその意味では期待外れでした。邦題から、母とは最愛の息子の為ならここまでするのだ、これが母なのだ!
と投げかけられたようで納得しなければいけないのかどうか。
説明のなさがかえって、物語の余白となり、見る側の想像を掻き立てる
凄絶な女子高生殺人事件の容疑者となってしまった息子の無実を証明するために 、母親が狂気的に真犯人を探す。
登場人物それぞれの背景や生い立ちについての説明がないまま進むが、主人公は貧しい母子家庭であり、息子には少し知的に問題がありそうで、母親はどこか偏愛的であることは想像に難くなく、その説明のなさがかえって、物語の余白となり、見る側の想像を掻き立てる。
母親が無条件に子どもを守ろうとするのは女性”性”のなせる本能だが、本作の母親はそれだけではなく、息子への贖罪や自身の存在意義や、あるいは懸命な記憶の改ざんや、様々な個人的要素を内包しており、それらが渾然一体となって、常軌を逸した行動へ駆り立てる。
後半、時々挟まれてきた、よく分からない映像が全て見事に回収されながら、怒涛の展開を見せる。息子とは違う「彼」に面会し泣き崩れるシーンが秀逸。母親の息子への躾が因果応報的にきいてくるあたりは無情。
ありえそうで怖かった
・冤罪と思われた青年が実は真犯人でその証言者を母親が殺して真犯人として別の男が現れて事件は終了というどこにでも起こり得そうな話で恐ろしかった。
・随所に伏線が貼って合ってそれを随時回収していって凄いなぁと思った。あんまり覚えてないけど、そういう印象が強く残った。憶えてるのはラストの内ももに鍼を打って嫌な記憶を消してしこりを消すのを打ってほしくなった。
・弁護士の人が依頼を投げたのかと思ったら、微妙に精神科医と検事と口裏を合わせるために接待してたのが意外だった。
・母親が息子の無実のために行動する姿を観ているといたたまれず、苦しかった。葛藤よりも犯人探しに焦点が合ってる感じがあって何とか観られた。
・最後に冤罪として捕まった青年がとても可哀そうだった。
・心中するときのエピソードで淡々と農薬の種類の話してたの印象深かった。2種類あって、弱いのを使った。あの時強いのにしてたら…とか何かリアルだった。
・殺された少女は一体、どういう経緯で商売をしていたのだろうと少し疑問だった。幅が広すぎて、最後は廃品回収のおじいさんだったけど。
よくわからなかった
芸術性とかで評価が高いのかな。
大女優らしいけど知らないからただの地味なオバさんだし、ストーリーも理解力の乏しい自分には今ひとつわからなかった。結局犯人は息子だったの?
パラサイトは面白いと思うけど、この映画は‥。
評価2.5
愛の為に踊らされ、忘れる為に彷徨し踊る
ポン・ジュノ監督2009年の作品。
開幕シーン。キム・ヘジャ演じる“母”が枯野で踊る。
クライマックスの母の彷徨を表した印象深いシーンなのだが、ポン・ジュノによるキム・ヘジャへのサービスカットのようにも感じた。
キム・ヘジャは“韓国の母”と呼ばれる大女優。ポン・ジュノにとっても憧れの女優であろう。
日本で言えば、中堅~若手の監督が吉永小百合を主演に招いて映画を撮ったようなもの。
日本だったら吉永小百合接待の毒にも薬にもならない安直な感動作になるだろうが、本作はポン・ジュノ映画。キム・ヘジャの鬼気迫る熱演も相まって、ポン・ジュノ監督作の中で最もシリアスでヘビーな作品となった。
漢方屋を営む母。息子と二人暮らし。
息子トジュンは知恵遅れで、母の心配の種。心配し、溺愛している。
その日もトラブルが。高級車に轢かれそうになり、友人ジンテと後を追ってゴルフ場へ。取っ組み合いになるが、乗っていたのは町の有力者。車のサイドミラーも壊され、多額の弁償金を請求される。
バカ呼ばわりされ、激昂するトジュン。トジュンは“バカ”と呼ばれると怒り出すのだ。
実はサイドミラーはジンテが壊したもの。その罪を擦り付けられた。一応友人ではあるが、トジュンが知恵遅れをいい事に小バカにしたり手を出したりもする。そんなジンテを母は快く思っていない。
弁償金に母の心配の種、友人にはいいように利用されても、トジュンは何処吹く風。ゴルフ場で拾ったゴルフボールに呑気に自分の名前を書く。
これが“小事件”なら、本筋は“大事件”。トジュンが殺人事件の容疑者として逮捕されてしまう…。
一人の女子高生アジョンの死体が発見された。高台で町を見渡すような不可解な格好で遺棄。
そのアジョンと最後に会っていたのが、トジュン。前夜トジュンはジンテと飲む約束をしていたが、ジンテは現れず。帰り道、アジョンと出くわし、声を掛けた所…。
状況、目撃証言、さらに現場近くから例のゴルフボールが見つかり、トジュンが容疑者とされたのだ。
勿論、母は無実だと信じるが…。
身内が殺人事件の容疑者に。その時、家族は…?
題材的にはあるっちゃあある。よくある展開としては、有罪か無罪か、苦悩。時には奔走。
本作の母は奔走。文字通りに。
幼い頃から面倒見ていた刑事に懇願するも、相手にされず。
若い刑事が“セパタクロー”で脅迫し、トジュンはでっち上げの供述書にサインしてしまう。この田舎町で久しくもしくは初めて起きた殺人事件を早急に解決しようと、“知恵遅れ”と“状況証拠”のトジュンは打ってつけ。
母は高額を支払ってまで有能弁護士を雇うも、バカなトジュンを見て手を引く。
警察も弁護士も当てにならない。母は自ら息子の無実を証明しようとする。
これが更なる悲劇や衝撃の始まり…。
まず疑いの目を向けたのは、ジンテ。以前も息子に罪を被せ、事件の日に飲みの約束に現れず、アリバイが無い。
ジンテの家に入り(お母さん、不法侵入です…)、物的証拠を探す。ジンテが帰ってきて、連れ込んだ恋人と“お楽しみ”する間一髪あるも、血の付いたゴルフクラブを見つけ、寝静まった所を見計らって逃げ出す。
警察にゴルフクラブを提出するも、血ではなく口紅。真犯人予想が外れたどころか、ジンテに脅され、多額の慰謝料を求められる。
そんなジンテから思わぬ事を聞く。殺されたアジョンの身の回りを調べてみろ。
アジョンは生活や金の為に男どもに身体を売っていた。
彼女の携帯に遺されていた写真から、トジュンも反応を示し、一人の男が浮上する。町の外れで廃品回収をする初老の男。
母は男の元に赴くが…。
殺人事件ミステリーの醍醐味もあると同時に、本作で描かれるのは、母の狂気的愛。
息子の無実を信じる…いや、信じている。それ故善悪の境界線も越えてしまう。盲目的に暴走し、犯罪スレスレの行為を。…いや、本当に。
そんな母の“狂愛”や悲哀、苦悩を、キム・ヘジャが凄まじく体現。圧倒される。
徴兵し、除隊後のウォンビンの復帰第一作。イケメンアイドルのイメージであったが、それを払拭する本作での熱演。一見、知恵遅れで子供のような無垢さ。が、時折見せるそれとは違う別の一面…。本作で最も戦慄させられる存在。
ジンテ役、チン・グも印象的。ヤな奴だが、母に協力もしたり。最初はトジュンをいいように利用していたが、実は…。
ポン・ジュノの作品に一貫する底辺層の姿を訴える一方、演出や脚本が監督作の中でも一級。
ジャンル的には“イヤミス”。人の心の闇、二面性、善悪をあぶり出しつつ、グイグイ引き込むエンタメ性。
脚本が本当によく練られている。序盤の何気ない描写やアイテムが、終盤になって非常に大きな伏線となる。僅かな点も見逃せない。なので本作は、一度より二度三度の鑑賞の方が旨味がある。
ポン・ジュノ最上級のミステリーを堪能あれ。
初老の男の証言は、母にとって信じたくない衝撃の真実であった。
アジョンを殺したのは、トジュン。トジュンは本当にアジョン殺しの犯人であったのだ。
あの夜、トジュンとアジョンは口論になり、アジョンがトジュンをバカ呼ばわりし、カッとなったトジュンがアジョンに石を投げ付け、殺害。男はそれを見ていた。
トジュンがすぐ逮捕されたので名乗り出なかったが、トジュンが証拠不十分で釈放されると知り、警察へ証言しようとする。
その時、母は…。男を鈍器で撲殺。何度も何度も、恐ろしいまでに。
我に返った母は男の家に火を放ち、男もろとも焼失させて隠滅。
この後、母は枯野を彷徨する。開幕シーン。
息子は犯人であった。そしてその息子の無実を信じたが為に、自らも罪を犯してしまった。
悲劇と最悪の顛末…。
魂が抜け、心ここに在らず。
鍼治療には悪い記憶を消し去るツボがある。この記憶を消し去りたいが如く、枯野を踊る…。
刑事からアジョン殺しの犯人が捕まったとの連絡が。
アジョンの元恋人だが、無論これは的外れ。
母は真犯人を知っている。何故なら、犯人は…。
母はその男と面会する。真実を打ち明けようとするが、出来ない。息子を愛するあまり…。
その男もまた知恵遅れであった。
心の奥に黒く重いものを感じ残したまま、また以前のような平穏な暮らしが…。
それを取り戻せないような、更なる衝撃の事実が。
トジュンは釈放。ジンテとその恋人が迎えに来て、家へ。帰る道すがら、あの廃品回収の男の焼失した家に立ち寄る。
母にとっては記憶から消し去りたい忌まわしい場所。そこでトジュンはある物を見つける。
家に帰ったトジュンは母にそれを渡す。それは、母の鍼治療の道具。
母があの時あそこに置き忘れたのだった。
トジュンにとって、何故母のものがここに?…じゃない。
まるでトジュンは察したようだ。ここで何かあり、母が何をしたのかを…。
衝撃の事実。それは…
トジュンは知恵遅れではなかったのだ。ずっと知恵遅れのフリをしていたのだ。
それを思わせる描写もある。
自分はやってないと、善悪の判断が付く。
バカ呼ばれると激昂するなど、言葉の意味を知り、反応を示す。
そして何より…、母はトジュンが幼い頃、一度殺そうとした事があった。生活に苦しみ、二人で心中しようとしたのだ。トジュンはそれを覚えていた。知恵遅れである筈なのに。そうではない紛れもない証拠。
劇中でも時折、トジュンの目や表情が鋭い時もあった。
では、何故知恵遅れのフリを…?
知恵遅れの方が容易く生きていける。実際、皆甘い。警察は釈放し、ジンテに利用されてると思いきや実はこちらが利用し、母は特に。
息子に騙され、踊らされていた。知ってしまった息子の暗部…。
もうかつてのような平穏な暮らしは無理だろう。
一つだけ方法がある。忘れ去る事。これら全てを。
母は自分の太ももに鍼を刺す。鍼治療で悪い記憶を消し去ろうと。
そう容易く人から悪い記憶が消え去る筈もない。
ならば、悪い記憶が消え去り、忘れたフリをする。
彷徨し、踊るように。
愛と狂気
愛と狂気が混ざり合っている不気味さが味わえる。
息子の殺人事件が信じられられない母親は、独善的な行動に走ってしまう。
ついには、他の人に危害を加えてしまうなど、際限がなくなってしまう。
そこで、息子が犯人であることを心では分かっていても、別の人が容疑者になることによって、状況は一転する。
容疑者の前で泣くシーンは、同じ親としての贖罪や後悔があるのだろう。
愛とは時として、行き場のない狂気になる姿が描かれていた。
好みな要素の詰め合わせ
自身『殺人の追憶』『パラサイト 半地下の家族』に続くポン・ジュノの三作目として鑑賞。
伏線の回収も後半からエンディングにかけて素晴らしかったし、やはりポン・ジュノは天才だ。
個人的には文句のつけようのない、芸術性すら感じる秀作だった。
名匠ポン・ジュノ監督のスタイル確立
濃密な人間ドラマのなかにサスペンスやホラーからコメディといった要素を絶妙なバランスで忍ばせ、ジャンルを越境したエンタメ。
先の読めない展開で、結末に苦悩する。
母の真っ直ぐな愛情を見事なストーリーのうねりで表現している。
冒頭とラストのダンスシーンは印象的。
原題「Mother」を「母なる証明」にした日本語タイトルも秀逸。
強い母の二面性
大事な一人息子を守るために奮闘する母の物語のつもりで鑑賞していたが、クライマックスの息子とのやり取り
からエンディングへの一連の行動が、見方を大きく変えることになり、むしろこの作品の本質はこれだったのかと考えさせらた。
そう考えるとオープニングの謎もなんとなくわかる気がするのだが、果たして真相はどうなんだろうか?
まともってなんだ?
みんな自分の罪のことなんて忘れてる。
いや、忘れたように振る舞っているだけなのかな。
思い返すとひとつひとつのシーン構成が本当に緻密で
設定から何からしっかりテーマに矢印を向けている感じ。
「パラサイト」「殺人の追憶」そして本作とバラバラの順番で見てしまったけど
素晴らしい作品をつくる監督だと再認識した。
印象的なのは「この街にまともな奴は一人もいない」ってセリフ。
まともってなんだ?清廉潔白なんて本当にあるのか?
みんな自分のフィルターを通して見てる世界で、何を真実だなんて言えるんだろう?
あのシーンを境に、いろんな疑問を提示されたように思う。
愛こそすべて
今まで好んで食べなかった「野菜・クレソン」。信頼するレストランで提供されたステーキの横には山盛りのクレソンが。気まぐれにひと口食べたことをきっかけに、彼女はその魅力に異常なまでにハマっていく…。
ハイ、うちの奥さんの話です。映画の話ではありません。でも、今のポン・ジュノ監督に対する印象がまさにコレ。まるで食わず嫌いが克服された後の揺り返し。「パラサイト 半地下の家族」でハマり、速攻アマプラで氏の名前を検索し「母なる証明(2009年)」を平日夜に観ることになりました。
やはりこの監督はすごい。圧倒的なのは画のセンス。彩度を絞った美しさと、空気すら映すような高解像度感(YouTubeにあった予告編はなんとも低解像度だが)。この人が4Kとか8Kとかで撮ったら、多分目の前の映像を捕まえられちゃうと思う。
そして「どんでん返し」の辞書すら書き換えてしまうのではないか?と思えるほど秀逸な脚本。まさに母は強し。息子への深い愛情がたどり着く先に、狂気と慈悲が激しく入り混じる独特な景色が見えるのです。
それにしても日本ではお目に掛からない題材が新鮮。だがそれがいい。コレこそ人が生きるというリアル。いや、韓国映画をほめたたえる人の気持ちがやっと理解できた。 そして、この人が「ウォンビン!ビール瓶!!」で有名なウォンビンだったのかと知る。いい俳優さんですね。
人殺し映画
見なきゃ良かった。
YouTubeの推奨映画で知ったと思います。
どちらの目線で見るかによるが当然主役のおばさん目線で話が進みます。誰もが同調しますか?自分は後味悪いすネ。まずは冒頭のおばさんの踊りで見る気を失せたが、ここは我慢して最後まで.....踊り始めた所で辞めれば良かった。人に勧める映画では無いでしょ。この映画を勧めたユーチューバーの動画はもう見ません。どの映画にも人それぞれの好みがあるように、この映画が好きな人もいるでしょうが私は、このおばさんと息子は嫌いです。あと味、悪っ。雑巾でも食べた後、見たいです。
想定外のラストは面白いが、後味は悪い
途中まで、知的障害の青年が冤罪で捕まるシーンがある同監督の「殺人の記憶」を連想して、主人公の母親と同様、息子は無実だったと思っていた。「殺人の記憶」を見ていなくても、ほとんどの人がそう思っていたはず。ところが終盤になって、実際に息子がやっていたということが目撃者である廃品回収業の男の証言で分かる。この想定外の展開は面白かった。ただその男を殺すのはやりすぎで、後味の悪い映画になってしまった。さらにその後に、無実の真犯人が捕まるに至っては、一層後味が悪くなってしまった。真犯人が捕まったと聞いた時、最初はもしかしたら、その真犯人が本当にやっていて、廃品回収業の男は見間違ったのかなと思った。だとしたら、母が彼を殺したのは無意味だったことになる。そういう展開も面白いかなと思った。その時点で、自分の娘を殺したと勘違いして、幼なじみを殺してしまう「ミスティック・リバー」を思い出した。しかし結局は、真犯人は無実で、(鼻血の)血だけで犯人とされた冤罪だったんだよね。
カッコイイ韓国映画
タイトルとかキービジュアルでは、こんなにもカッコイイ作品だとは思えなかった。決して美男美女が出ているわけでもなく、内容も美しくない。けれど、こんなにもカッコイイ韓国映画は見たことがない。
まず音楽の使い方が素晴らしかったように思う。印象的で、感情表現を一層高めるその効果は絶大だった。
映像も素晴らしくて、なんであんなくすんだ物事・事柄があんなにもキレイに表現できるのかと─ちょっとした驚愕。しかも、ただ安定した映像を連ねるだけでなく、カメラをかなりアクションさせた映像というのもふんだんに盛り込まれていて、それによって絵のメリハリ出ていたように思ったし、内容・映像・音楽、完璧な絡み合いで相当見入ってしまった。
うーわー。その最後は望んでないの。
ウォンビン復帰一作目なんですね。
こんな役者だったっけ?
確か、キモタコ(木村拓也)に似てるぅ~位の認識でしたが、いい意味で裏切ってくれました。100倍良いです。
白痴美という言葉を思い出しました。無垢?であることの残酷さとか、純粋?ゆえの恐ろしさ…。うまーくヤってました。
そしてキム・ヘジャ母さんの無償の愛の狂気
といったらもうっ!て感じ。
たまにプッと吹き出しちゃう演出もにくいわー。
ラスト真実が明かされていく所は、まるでページを一枚づつめくっていくかのようで…。
でも映画だから止めることが出来ない…。
そんな真実止めてぇぇぇって…。
俯瞰で観てるはずだったのに、まんまと母親に感情移入させられてました(笑)。
そりゃぁ踊っちゃうしかないよね。
うまいわーポン・ジュノ(*’ω’ノノ゙☆パチパチ
母なる証明
韓国映画らしく、展開がどんどん進んでいく。
母親にとっては最悪の展開だったに違いない。息子は殺人犯ではないと信じていたのに、本当に殺人犯で、なおかつ自分も殺人犯に。本当に息子が殺人犯なのならば、罪を償ってほしいと思っていたはず。
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