サンシャイン・クリーニング : 新作映画評論

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映画

サンシャイン・クリーニング

劇場公開日 2009年7月11日
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サンシャイン・クリーニング 7月11日よりシネクイント、TOHOシネマズシャンテシネほかにてロードショー

アメリカのどん底家族の再生が丁寧に描かれる

知識も経験もないのに、ギャラが高額というだけで特殊清掃業を始めたローズが、一つずつノウハウを身につけ、仕事に練達していくプロセスが、スポ根もどきで結構面白い。高校時代はチアリーダーの花形だったのに、いつの間にか人生の負け組に入ってしまったシングルマザーのローズ。ローズの父親も一攫千金を夢見ては失敗ばかりしているし、妹のノラも感情不安定で仕事が長続きしない。変わり者すぎて小学校から追い出された息子のオスカーも含めて、この一家はなぜかマイナスの方向にばかり反応し合っている。そんなどん底状態から抜け出そうと始めた特殊清掃が、そのマイナスの原点である母親の死にまつわるわだかまりも洗い出すのだ。特殊な仕事の面白さから始まって、負の連鎖が断ち切られ、家族の再生へと展開していく話の流れが、丁寧で共感できる。

人形みたいな顔立ちのエイミー・アダムスがローズを演じたことで、つきのない人生からはい上がろうとする焦りや切迫感が、痛いほど突き刺さってくる。ローズをそれとなく助ける道具屋のウィンストン役は「カポーティ」の死刑囚ペリーが印象的だったクリフトン・コリンズ・Jr.。片腕の無愛想な外見と情のある性格の組み合わせで、奥行きのあるキャラクターになった。こういうキャステイングをするセンスの良さも買いだ。

森山京子

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