劇場公開日 2009年3月7日

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「見事なキャラ立ち」ジェネラル・ルージュの凱旋 みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5見事なキャラ立ち

2016年1月21日
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鑑賞方法:TV地上波

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心療内科医の田口公子役を演じる竹内結子と役人・白鳥圭輔役を演じる阿部寛とのコンビは、本作が二作目とあって、絶妙の掛け合いを見せてくれる。
阿部は普段は憎まれ口を叩いていてもヒロインが窮地に立たされた時は、頼りになるナイスガイを演じさせたら抜群にうまい。ところが、本作の主役は彼ではなかった。
東城大学医学部付属病院において、ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)と呼ばれている救命救急センター部長の速水医師を演じる堺雅人こそが主役。
なぜ彼がそんな異名で呼ばれていたのかが本作の最大の焦点。
ジェネラル・ルージュって何だか悪役レスラーのリングネームみたいだけどね 。
そして医療機器メーカーとの癒着疑惑さえあるこの限りなくクロに近い速水医師のキャラに、熱い血潮の生命を吹き込んだ堺雅人の渾身の演技がなかったら、果たして観客の興味は最後まで持続したかどうか。
彼の艶めかしくも怪しげな魅力が、作品全体を支配していたと言っても過言ではない。

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みつまる。