蟹工船

劇場公開日:

蟹工船

解説

2007年から08年にかけて人気が再燃し、話題となった小林多喜二による1929年のプロレタリア文学の名作を、「弾丸ランナー」「疾走」のSABUが映画化。出稼ぎ労働者達が蟹缶の加工を行う船・蟹工船で、劣悪な環境と低賃金に疑問を抱いた新庄は、労働者たちを蜂起させ、非道な監督の浅川に立ち向かう。松田龍平と西島秀俊が激しく対立する労働者と権力者に扮する。

2009年製作/日本
配給:IMJエンタテインメント
劇場公開日:2009年7月4日

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(C)2009「蟹工船」製作委員会

映画レビュー

2.5マイルドになった蟹工船って感じでした。

2023年7月29日
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マイルドになった蟹工船って感じでした。

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ぬおーん

4.0わかりやすい蟹工船

2022年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

 2008年頃に小林多喜二の「蟹工船」が再評価され、文庫本が爆発的に売れた。山村聡による1953年版も再上映されたりと、2008年の新語・流行語大賞にもベスト10入りするなどした。格差社会という言葉が流行したのも、その2年前。このリメイク版もオリジナルを観てから感想を書こうと思っていたのに、オリジナルは台詞が聞き取れない・・・リマスター化希望。

 かなりコミカルなシーンも多く、言ってみれば、とっつきやすい印象。1930年代の帝国主義の時代。西島秀俊演ずる浅川監督は「金儲けのためではない。国家的事業であり、ロシアとの戦争なんだ」と強調する。ロシアの海域にも入ったりもしたが、駆逐艦が常に蟹工船を護っていたのだ。

 過酷な労働条件。逃げ出す者もあったが、見つかり拷問の末に自殺。新庄(松田龍平)が死んで抵抗しようと仲間をそそのかし、集団自殺を図ろうとするコミカルな部分も、宮口の死によって状況が変わる。ロシア船に助けられたこともあり、新庄と塩田が労働者の権利を教えられ、ストライキを行使しようというあらすじだ。

 ごく一部の資本家と権力者という階級社会。ゼロからは何も生み出せないし、それは労働者たちも同じ。閉鎖的な空間だからこそ、その絶妙な駆け引きがあり得たと感じるが、心情的にはもっと根本的な生存権にまで及んでいたように思う。全ての階級社会を否定するわけではないが、その主従関係が閉鎖社会の船中にあって狂気と化した内容。理性を保っていたのは労働者側だったが、地獄を見たのだから当然なのかもしれません。とにかく、地獄絵図との対比は斬新だった。これを観た後ではカニ缶を食べたくなくなること必至!

【2009年7月映画館にて】

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kossy

0.5初めて見るのやめました

2021年5月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

松田龍平が好きですが、これは退屈過ぎて途中で見るのをやめてしまいました。西島秀俊も好きなのに…。
この作品の良さが私には分かりませんでした。
いつかリベンジしたいです。

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wataridori76

3.5漁夫が、あまり悲惨そうに見えないが、観れば勉強になる

2020年11月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

昔、原作を読んだ事はあったが、映画を観るのは初めて、
 「どんな悲惨な映画かな」と思って観たが、大したことなし

1.漁夫が皆、健康体、かつ、声が元気で、悲惨そうに見えない
  → 監督が振るう棒(鞭)も、痛めつけるというより、発奮させる程度
2.蟹工船だけでなく、船員は、基本的に大変な仕事が多い
 「楽で、楽で、公務員みたい」など、一部の大型船の船員位
3.この船の監督は、①船上で船長を見下す発言が多数、
  ②何でも、すぐに「国家事業」と言う屁理屈男 → 無理筋が多い
4.ただ、この映画の監督の言葉や、漁夫の言葉は、勉強になった

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KEO
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