スラムドッグ$ミリオネア : 新作映画評論

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映画

スラムドッグ$ミリオネア

劇場公開日 2009年4月18日
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スラムドッグ$ミリオネア 4月18日よりTOHOシネマズシャンテほかにてロードショー

人と場所は違えども、これは典型的な“ハリウッド映画”である

ムンバイの若者の現在と過去を、英国人監督が描き出す本作には、笑いと涙、夢と冒険、アクションとロマンス、ありとあらゆる要素が詰め込まれている。基軸は、困難に打ち克つサクセスストーリー。そう、人と場所は違えども、これは典型的な“ハリウッド映画”である。

クイズ番組に出演した青年が全問正解を前にして、不正を疑われ司会者に告発される。逮捕された挙げ句、拷問まで受けるのだが、まさかあり得ないと思わせないカオスがこの街にはある。高層ビルとスラムが混在する大都市が、過激な出来事にもリアリティをもたらすのだ。なぜ無学の彼がクイズに答え続けられたのかというミステリーの下、青年の生い立ちが明らかになっていく。その忌まわしく陰惨な過去には、格差社会、幼児虐待、裏ビジネス、宗教暴動、急激な近代化といった、インド現代史が凝縮されている。社会の底辺を駆け抜けてきたからこそ、必要な知識を身につけていたという一見あざとい構成。しかし、「トレインスポッティング」に原点回帰したダニー・ボイルの疾走感あふれる演出は、インドの現実をデフォルメしていく上で実に効果的だ。

スピルバーグの映画会社ドリームワークスがインド資本となり、ハリウッドが衰弱しきったご時世、アメリカは失われたドリームをこの地に見て、大量のオスカーを与えたのだろう。いや、同時不況にあえぐ今、インドのエネルギッシュな夢物語は、世界中で歓迎されるに違いない。

清水節

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ABOUT THE MOVIE

  • スラムドッグ$ミリオネア 画像2 [拡大画像]
  • スラムドッグ$ミリオネア
  • 「トレインスポッティング」のダニー・ボイル監督が、スラム育ちの青年の運命と過酷な半生を疾走感あふれる演出で描いた人間ドラマ。インド・ムンバイのスラム街出身で無学の青年ジャマールは、TV番組「クイズ$ミリオネア」で最終問題までたどり着き、一夜にして億万長者となるチャンスをつかむが、不正を疑われてしまう……。インドの外交官ビカス・スワラップによる原作小説を、「フル・モンティ」のサイモン・ボーフォイが脚色。第81回アカデミー賞では作品賞、監督賞ほか最多8部門を受賞した。
  • 原題:
    Slumdog Millionaire
    監督:
    ダニー・ボイル
    製作:
    クリスチャン・コルソン
    原作:
    ビカス・スワラップ
    脚本:
    サイモン・ボーフォイ
    撮影:
    アンソニー・ドッド・マントル
    美術:
    マーク・ディグビー
    音楽:
    A・R・ラフマーン
    編集:
    クリス・ディケンズ
    出演:
    デブ・パテルフリーダ・ピントマドゥル・ミッタルアニル・カプールイルファン・カーン
    製作国:
    2008年イギリス映画
    上映時間:
    2時間
    配給:
    ギャガ・コミュニケーションズ
  • 4月18日よりTOHOシネマズシャンテほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)2008 Celador Films and Channel 4 Television Corporation

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