劇場公開日 2008年11月22日

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「映画が世界を変えることがあると信じたい」未来を写した子どもたち ダース平太さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5映画が世界を変えることがあると信じたい

2008年12月15日

泣ける

悲しい

知的

インドの貧民街である売春窟に暮らす子どもたちの姿を捉えたドキュメンタリー。放っておいたら売春をする側にまわりかねなかったり、犯罪に手を染めてしまいかねない子どもたちを見捨てておけないジャーナリスト兼写真家の監督が、彼らにカメラを与え、表現することの楽しさ、自分たちの可能性について、彼らに根気よく説いていく。

現実は、それほど簡単なものではないけども、この映画を通して売春窟から抜け出せた子どもたちがいた。ハリウッドの娯楽作もいいけれど、時にはこういった硬派な作品がヒットして欲しいと切に思う。内容は堅苦しいだけでなく、子どもたちの自然体の笑顔にあふれているので、興味を持った方はぜひぜひ観て下さい。映画が世界を変えることがあると信じたくなる1本です。

ダース平太