劇場公開日 2009年3月14日

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「こんなに観終わったあとにどういうことなのか考えられる映画は初めて。」ダイアナの選択 うえあおいさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0こんなに観終わったあとにどういうことなのか考えられる映画は初めて。

2016年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

どんでん返しではないけれど、観た直後は「!?」ってなってかなり考えることができる。

主人公と友達のどちらかを殺す。
と言われたときに、ダイアナが選んだ行動とは…

という場面から、15年後の世界に場面に切り替わる。
そこでダイアナは絵にかいたような幸せな家庭を築いている。
教授の旦那と自分に似たやんちゃな娘に講師という職。
しかし、15年前の事件の罪の意識に苛まれる生活。
15年前のダイアナと15年後のダイアナのそれぞれの生活を交互に映しながら物語は進んでいく。

そしてラスト、殺されたのはダイアナ。
ここで誰もが「!?」となる。
では今までの15年後のダイアナはなんなのか。
おそらく、15年後のダイアナの物語は、殺される直前にダイアナが一瞬で想像した、自分が生き延びた場合の想像した未来。
そして想像をして、平凡ながら最高な家庭を築いたとしても、
旦那の浮気や言うことを聞かない子供、そして何より罪の意識に苛まれ続ける生活を容易に想像した。
そして、shoot meと。
実際に中絶した子供に名付けたエマが15年後の子供の名前と同じだったりと15年後が妄想の世界だったという裏付けはある。
しかし一点だけ気になる部分がある。
15年後の世界で学校を訪れる際、「生存者の方ですか?」という問いに対して「いいえ」と言っている。
想像であっても、たとえ現実の世界であっても、答えは「はい」になるはずではないのかな。
未来を歩むことに意味を見出さなかったダイアナの選択。

こんなに観終わったあとにどういうことなのか考えられる映画は初めてだった。
限りなく5に近い4。

90分とは思えない密度の濃い映画。

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うえあおい