鈍獣 : 浅野忠信、北村一輝、ユースケ・サンタマリアが語る爆笑秘話

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鈍獣

劇場公開日 2009年5月16日
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鈍獣

宮藤官九郎が岸田國士戯曲賞を受賞した同名舞台を、宮藤自ら映画用に脚本を練り直した「鈍獣」は、何度殺しても絶対に死なない“鈍い男”をめぐる人々を描く異色ミステリー。超人的な鈍さの主人公凸(でこ)やんを演じた浅野忠信、凸やんに殺意を抱くホスト・江田っち役の北村一輝、江田っちの腰巾着でお調子者な警官・岡本役に扮したユースケ・サンタマリアにインタビューを行った。(取材・文:編集部)

浅野忠信、北村一輝、ユースケ・サンタマリア インタビュー
「怒られたりサムいと思われそうなことを敢えて選んで演じた」(浅野)

宮藤官九郎×細野ひで晃監督による奇想天外な物語に主演した3人宮藤官九郎×細野ひで晃監督による奇想天外な物語に主演した3人

――皆さん非常に個性的な役どころですが、役に共感できる部分はありましたか?

死なない男・凸やんに振り回される面々25年前のある事件が浮き彫りになっていく…死なない男・凸やんに振り回される面々
25年前のある事件が浮き彫りになっていく…
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北村「自分の中で芝居する上でのブームがあり、昔は役に入り込んで演じていたんですが、今は役を客観的に捉えるようにしています。だから共感どうこうというよりも、(江田っちという役を)他人として見てどう動くかを考えながら演じました。江田っちという男は、間違えた方向に進みながらも自分の意思がはっきりしてるので、そこはすごく掴みやすかったですね。彼を演じるにあたり、非道な行動の裏にある後悔の心や人間っぽさが所々で見えるように心がけました」

ユースケ「僕は普段からユースケ・サンタマリアという変な名前で活動していて、“いい加減”“テンションが高い”など世間のパブリックイメージがあるんですよね。そのパブリックイメージをさらにデフォルメしたような役は、これまでやってそうで実はやってなかったんです。結構エリートや知的な役を演じることが多かったんですよね。

そういう意味で今回の役は思いっきりやりました。脚本の中に岡本の人間性もちゃんと描かれていたので、それはそれでガツッと演じて、デタラメな部分はデタラメでやったれ、といった感じで演じました。だから役作りはしてなくて、監督や共演者の人たちに身を任せてました」

浅野「凸やんは子供のような動物のようなキャラクターなので、自分がそういう人間かと言われればまったく違います。本人はいたって普通で周りが勝手に振り回されるだけなので、そういう部分は大いに共感できますし、羨ましいと感じました。あとは服装もいろいろオシャレしていていいなあと思いました。でも、だからと言ってあんな服は着たくないし、あの髪型はないよなとも思いました(笑)」

――凸やんの衣装を初めて見たときはどう感じましたか?

かなり奇抜な衣装の凸やんと愛人ノラかなり奇抜な衣装の凸やんと愛人ノラ[拡大画像]

浅野「本当にこれを着るのか?と思ってスタッフの様子を見ていたら、『もうちょっとこうしよう、ああしよう』って話しているんですけど、その『もうちょっと』がどんどん変な方向に進んでいくという(笑)。凸やんは本当に変わった人なので、役作りの面ではこれをやったら怒られたりサムいと思われそうだな、と思ったことを敢えて選んで演じました。でも何か変なことをやったところで、別に何とも思われてなかったですけどね。例えばユースケさんと撮影の合間に話していたエッチな話を、ふざけて本番でも言ってみるんですが、監督は僕たちがそういう話をしていたことを知らないので、普通にOKを出してくるんです(笑)」

ユースケ「その内容はエグすぎて言えないですけど、僕も本番中に笑ってるんですよ。凸やんならやりそうなことだから全然違和感がなくて、監督も『すごい良かった!』とか言ってましたね(笑)」

浅野「そういうふざけた気持ちを本気でぶつけるのはドキドキしましたけどね」

――主な舞台となるホストクラブの撮影がとても大変だったそうですが、ほかに辛かったことや特に印象に残ってることは何ですか?

タイトな撮影スケジュールでスタッフ・キャストは寝不足にも悩まされたそうタイトな撮影スケジュールで
スタッフ・キャストは寝不足にも悩まされたそう
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北村「僕自身が一番しんどかったのは、早朝に始まった撮影で、大声でセリフを叫んだら目の前にピカッと光るものが見えたことですね。朝いきなり大声出しちゃいけないんだなと実感しました(笑)

僕たち3人のことで言うと、浅野君だけ遅れてクランクインしたんですけど、ユースケと『凸やんってどんな感じなんだろう?』と話していたんです。それで、エレベーターでいきなり『おしまいっ?』って言われたときは、本気で爆笑しました。誰も想像していなかったキャラクターだったんです。だからこそ凸やんをリアルに受け止められたのかもしれないですね。

ユースケに関しては、一見ふざけた感じに見えるんですけど、実はすごく繊細だったり、ちゃんと芝居のことを考えているんです。本人は素のままで演じたと言っていますが、実は何が必要なのか分かった上で演じているから、プロだなと思いました」

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ABOUT THE MOVIE

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  • 鈍獣
  • 週刊誌編集者の静は、失踪した作家・凸(でこ)やんこと凸川の行方を探るため、全てが相撲中心の田舎町ときわにやって来る。そこで静を待ち受けていたのは、町でトップを目指す江田と、その腰巾着の警官・岡本、江田の愛人・順子に、ホステスのノラという怪しげな面々だった。岸田國士戯曲賞を受賞した宮藤官九郎の舞台「鈍獣」を映画化。浅野忠信が殺しても死なない鈍い男を演じる。
  • 監督:
    細野ひで晃
    製作:
    宇野康秀、山崎浩一
    脚本・原作:
    宮藤官九郎
    撮影:
    阿藤正一
    美術:
    富田麻友美
    出演:
    浅野忠信北村一輝真木よう子佐津川愛美ジェロ本田博太郎南野陽子ユースケ・サンタマリア
    製作国:
    2008年日本映画
    上映時間:
    1時間46分
    配給:
    ギャガ・コミュニケーションズ
  • 5月16日よりシネクイントほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)2009「鈍獣」製作委員会

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