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事務的な医者より、伊野に診てほしい
投稿日:2009年7月1日
マスター@だんだんさんのレビュー
「ゆれる」同様、車載カメラで始まり、日本の原風景である山村を舞台に物語が進み、主人公の前を横に走り抜ける公共乗物で終わる。虚実を織り交ぜながら、登場人物や環境を浮き彫りにしていく手法は健在だ。
農道脇に落ちていた一枚の白衣を皮切りに、過去と現在を行き来しながら、村人に名医と崇められたひとりの男の正体が明らかになっていく編集が巧い。ただ、シャープさという点では「ゆれる」の方が上だ。これは、登場人物と題材の違いもあるだろう。
村人が欲したのは、医師免状という紙切れだったのか、それとも親身に処置してくれる人格だったのか・・・。西川美和監督作品の共通したテーマは、“人の誠意とは何か?”という一点に尽きるかもしれない。
白衣という仮面を脱ぎ捨てた伊野だが、それでもかづ子の様子を見に戻ってきた。
笑福亭鶴瓶もハマり役だが、余貴美子の存在感が大きい。
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