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デル・トロ、円熟期に突入
投稿日:2009年1月18日
ダース平太さんのレビュー
ギレルモ・デル・トロは、映画業界有数のオタク監督だけど、本作を観て、彼が監督として円熟期に突入したことを感じた。どうしてそう思ったかというと、自分のカラーをしっかりとスクリーンに投影する作家性と、誰でも楽しめる娯楽性を両立させているから。
彼の前作「パンズ・ラビリンス」は、彼のクリエイティビティーが最大限に発揮された傑作だけど、娯楽性の面から見ると観客を選ぶタイプの映画だったように思う。が、「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」は、作家性を存分に発揮しつつ、王道の娯楽作品として、誰もが十二分に楽しめる仕上がりになっているのが素晴らしい。
また、映画に登場するキャラクターたちへの愛情もヒシヒシと感じるのが嬉しい。異形のダーク・ヒーロー、ヘルボーイは何とも憎めない愛らしいキャラクターになっているし、彼を支えるリズやエイブ、そして敵方のエルフの王子に至るまで、僕ら観客が感情移入できるようにキャラが立っている。昨今、登場する意味すらないキャラクターがあふれる映画が多いが、「ヘルボーイ」は、登場人物の一人一人がちゃんと登場する意味を持っているのが素晴らしい。
円熟期に突入したデル・トロが手がける「ホビットの冒険」が今から待ち遠しい!
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