色即ぜねれいしょん ダース平太さんの映画レビュー(感想)

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色即ぜねれいしょん

劇場公開日 2009年8月15日
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新たな青春映画のマスターピースが誕生
投稿日:2009年8月16日
ダース平太さんのレビュー

みうらじゅんの自伝的小説を、「アイデン&ティティ」でもみうらとタッグを組んだ田口トモロウが映画化した本作には、何とも抗いがたい魅力がある。舞台が1970年代なだけに、ともすれば古臭い話になってしまいかねない危険性もあったと思うが、“青春”という誰しもが通過する時代を描いているので、感情移入できるし、何より演出が丁寧なので、2009年に観てもすんなりと映画の世界に入っていけた。これはきっと、自身も役者である田口トモロウ監督が、役者の気持ちに寄り添って過剰な演出を排除しているからだろう。

そして、主演の渡辺大和の存在感が素晴らしい。青春というのは、振り返ってみればある意味恥ずかしいものでもあるが、同時に誇らしくてかけがえのないもののはず。そんな青春を渡辺が見事に体現している。ふだんはミュージシャンだという彼の表情や姿、そして飾らない演技…いや、むしろ飾れない演技が、物語にリアリティと温かさを加えているので、素直に胸に迫るのだ。

そんなわけで、数多くの人の琴線に触れるであろう、新たな青春映画のマスターピースが誕生した。ぜひ、多くの人に観てもらいたい。

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