劇場公開日 2009年11月21日

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「その場限りの見世物としてはいいと思うけど、映画としてはいろいろひっかかるところがある。」2012 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0その場限りの見世物としてはいいと思うけど、映画としてはいろいろひっかかるところがある。

2013年11月9日
PCから投稿

単純

興奮

「2012年に人類は滅亡する。」というマヤの予言が元らしいけど、今となっては「バック・トゥ・ザ・フューチャー」というか、歴史シュミレーションというか、さらに訳のわからないことになってしまっている。

その他、いろいろツッコミ所はありますが、映像や設定ぬいて、内容的なところを考えると、離婚して子供とも前の奥さんともうまくいってない男が、関係を修復する話です。

これほとんどお約束で、他の映画でも何回見せられたかわからず、最初の部分を見ただけですべてわかるので、ネタばれにもならない。

アメリカ人はどんだけこのストーリー好きなんだよ?と言いたくなる。

逆に、アメリカ社会ってどうなってるの?とよけいなお世話ですが心配になってくる。

あと、例によって家族、家族というところもちょっと抵抗がある。

家族だから助けなければならないって、逆に言えば、家族じゃなければ見殺しにしてもかまわないということかな?

家族のいない人は誰にも助けてもらえず、他人の家族を助ける為に死んでもしょうがないという理屈なんでしょうか?

実際の生活でも、こういう部分があるのは否めないし、ある意味生物としては正しいような気がするけど、なにか納得できない。

本当にこの映画のような状態になったら、自分が生き残るだけで、せいいっぱい、誰も他人を助けられない、助けようとすれば共倒れ、という状態になると思う。

そういう感じになるのが一番現実的で、ものすごく悲惨な映画になりそうだけれど、うまく処理すれば、すごく感動するいい映画になると思う。

そういうリスクをとらずに、あたりさわりのないストーリーで、映像のみの見世物的映画になってしまっている。

2012年の後に見る人のことなど、まったく考えていないところもすごい。

その場限りの見世物としては、結構面白かったけど、映画としてはかなり疑問です。

Push6700