ウォンテッド かみぃさんの映画レビュー(感想)

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ウォンテッド

劇場公開日 2008年9月20日
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『ダークナイト』とは対極の痛快アクション映画
投稿日:2009年10月16日
かみぃさんのレビュー

自ブログより抜粋で。
--
 久々に骨のあるアクション映画に巡り会えた。
 思わず身を乗り出す冒頭のカーチェイスから切れのいいラストまで、息つく間もなく一気に見せてくれる。

(中略)

 予告の「1を倒して、1000を救う」とのセリフから、悪人を暗殺していくハリウッド版『必殺仕事人』みたいな映画かと思いきや、かなり印象の違う内容だった。
 スローモーションを交えたバレットタイムによる映像からも連想されるが、筋立て的にも『マトリックス』を彷彿とさせるウェスリーの特訓シーンで占められる前半。
 中盤以降は意外な方向に話は進み、最後はカタルシス満開のスカッとする幕切れ。
 このストーリーがアクション映画としてはよくできている。

 まずは最初のウェスリーのさえなさ加減がある種の共感を呼び、その成長ぶりに惚れ惚れとする。
 古くから続く暗殺組織が紡績工場を隠れ蓑にしている理由付けまで用意されていて、荒唐無稽な話には変わりないのだが、さもありなんと思わせる嘘のつき方が巧い。
 その一方で、「1を倒して、1000を救う」と言いながら、いったい何人関係ない人を巻き添えにしてんだよとツッコミたくなるのだが、そんなド派手なアクションも申し分なし。

 暗殺される側の背景をまったく描かない脚本的な割り切りもいい。
 そこから話の矛先の行方は予想できてしまったのだが、クライマックスの“究極の選択”から幕切れまでの畳み掛けは、下手に続編に色目を使って半端な終わり方をするヌルイ映画とは一線を画す、思い切りのいい大団円。
 それでいて、すでに製作が決定しているらしい続編への伏線もちゃっかり残してあるのが憎い。

 筋立てのことばかり書いて触れなかったが、暗殺者でありながら人間味溢れる主役ウェスリーを演じたジェームズ・マカヴォイの熱演も素晴らしい。
 また、どこか影のある女暗殺者フォックスを演じたアンジェリーナ・ジョリー、どこまでもクールなリーダー・スローンのモーガン・フリーマンもいつもながらにいい味出してます。

 とにかくね、気になっている人はネタバレが流布する前に早めにご覧になることを薦める。ただR-15指定だから、その辺は覚悟して。
 今年を代表するアクション映画としては苦悩するヒーローを描いた『ダークナイト』がまだ公開中だが、それとは対極に位置する、娯楽に徹した痛快バイオレンス・アクション映画として見応えのある一本、この手のド派手映画好きにはオススメの快作です。

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