劇場公開日 2008年8月9日

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「過酷な環境下で生きる人々のドラマが色濃くなった第2章」シティ・オブ・メン ダース平太さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5過酷な環境下で生きる人々のドラマが色濃くなった第2章

2008年8月6日

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ブラジルの貧民街を舞台にしたギャングの抗争をスタイリッシュに描いた前作「シティ・オブ・ゴッド」は、オープニングから異様な緊張感に包まれていて、最後まで息を抜けない文字どおりの大傑作でした。DVDも発売と同時にもちろん即GET! 何度見直したか分かりません。では、5年ぶりの第2章「シティ・オブ・メン」は?

結論から言うと、非常に楽しめた。前作に比べると映像や編集などのテクニックの面では遅れをとるかもしれないけど、逆に、ともするとテクニックに走りがちで、1人1人の人間のドラマが薄かった「シティ・オブ・ゴッド」に比べて、本作は、幼なじみとして育った主人公たちの友情や、彼らを見守る家族や恋人の愛情、そして、ただひたすら父親の姿を追い求める主人公の2人の姿が色濃く描かれているのが魅力的だ。そして何より過酷な環境の貧民街で普通の生活を送ろうと、たくましく明るく生きる人々の姿が胸を打つ。

あと、相変わらずアントニオ・ピントの音楽が最高ですね。ブラジルには行ったことないですが、この映画の音楽を聴いていると、まるで自分がブラジルの街なかに紛れ込んだ気がします。オススメの1本です。

ダース平太