モンゴル

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モンゴル

解説

たった一代でモンゴル帝国を築き上げた英雄チンギス・ハーンの波乱に満ちた半生を壮大なスケールで映画化した、ドイツ・ロシア・カザフスタン・モンゴル合作による歴史スペクタクル。国内外で注目を集める浅野忠信が主演に抜擢され、全編モンゴル語の台詞で若き日のチンギス・ハーンに挑む。メガホンを取るのは「コーカサスの虜」のロシア人監督セルゲイ・ボドロフ。第80回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品。

2007年製作/125分/ドイツ・カザフスタン・ロシア・モンゴル合作
原題:Mongol
配給:ティ・ジョイ、東映
劇場公開日:2008年4月5日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第80回 アカデミー賞(2008年)

ノミネート

外国語映画賞  
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映画レビュー

3.0家族愛の物語

2021年2月28日
PCから投稿

この人は、お父さんが殺されて、身内に裏切られたことより、この奥さんを選んだことで人生が変わったんだろうね。
モンゴル統一の話だけど、家族愛のイメージがすごく強い。

そして、チンギス・ハーンがあれだけ勢力を広げられたのは、単なる恐怖政治ではなく、人を大切にすること、人望を集める術をよく知ってたからなんだろうな、と。

戦闘シーンがそれほど多くないのも、えぐいのが苦手な身としては助かった。

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UNEmi

4.0マハ(肉)は世界に誇れるモンゴル語?

2021年1月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 『蒼き狼』に高評価をしてしまった者としては何をどう書いてよいのやら・・・と、悩む暇もなく全編モンゴル語による壮大な叙事詩にのめり込んでしまいました。その見方というものが『蒼き狼』とは全く違うため、比較する術もなく、12世紀末の中央アジアにおける出来事にタイムスリップするかのように身を委ねる鑑賞法がベストなのかもしれません。

 物語はテムジン(後のチンギス・ハン)の幼少期とジャムカとの再会や彼との確執、そして壮絶な戦闘まで。テムジン(浅野忠信)の知的な戦略による英雄伝というよりは、彼の父親が毒殺された上に部下の裏切りによって虐げられたり、メルキト族に射抜かれたり、ジャムカに負けて奴隷として売られたりと、弱々しい面を全面に打ち出したような印象が残ります。負けてばかりなのに世界の半分以上を統一したというテロップには違和感さえ覚えるほど・・・

 根底にあるテーマとしては復讐の連鎖を強調したものであるし、テムジンが囚われていた期間にモンゴル族の統一を夢見て黙々と瞑想していたのではないかと推測したセルゲイ・ボドロフ監督の脚色が光ります。また、『蒼き狼』でも見られた息子の問題。自分の子ではないと知りつつも父親としての威厳を保つという、大らかで寛大な人物像も浮かび上がる。そして、兵は主人を自ら選ぶことができるというモンゴル族の不文律や、戦利品を全て部下に与えるという現代にも通ずる理想の上司像が魅力的なのです。

 全編モンゴル語の映画なんてのは初めての経験でしたが、どことなく韓国語やギリシア語に似たところもあり、柔らかい響きが心地よかったです(眠くなるかもしれませんが)。そのモンゴル語を浅野忠信が流暢(よくわかりません)に喋り、日本人であることを忘れてしまうほど成り切った演技。誰もがCGだとわかるほどの血飛沫にも違和感を感じず、むしろ歴史ファンタジーとしてとらえるのもいいかもしれません。

 ドラクエ8のやりすぎです・・・鑑賞中、メルキトと聞いてドラクエを思い出し、ドラクエ8のボスキャラであるラプソーンが朝青龍に似てるために親の仇であるかのように攻撃したことを思い出してしまいました。とにかく兵士やら建物やら、何でもドラクエに結びつけてしまったのです。その上、テムジンの敵が朝青龍だったならば・・・燃える・・・

【2008年4月映画館にて】

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kossy

4.0モンゴルは壮大だ。

2013年11月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

壮大なモンゴルの風景が美しい。
風景描写へのこだわりが画面から伝わってくる。

内容は、チンギス・ハーンがモンゴルを統べるまでというよりは、若かりし頃の苦労話。
幼年期は逃げ続け、青年期は戦い続け、そして耐え続ける。

こんなに苦難の連続だったとは正直知らなかったが、作りとして何か一つ物足りなさも残った。
ありがちな大成していくまでの英雄ストーリーとは一線を画する内容は評価できる。
また、壮大でありながらどこか神秘的な『モンゴル』というものをうまく描き出して点も新鮮だった。

何より、モンゴルという国、モンゴルという風土、モンゴル人という民族について様々な発見ができたことはうれしい。

見る人間が何を期待するかによって感想は変わってくるが、新しい発見はできると思う。

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旅人

4.0草原に暮らす厳しさ

2013年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

総合:75点
ストーリー: 70
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 85
音楽: 75

 チンギス・ハーンの話をする以前に、とにかく厳しい時代である。野望と欲望が渦巻き強いものが弱いものを支配する。勝てば人でも物でも略奪し放題の天国、負けて生き残ってしまえば奴隷生活の地獄。現在の価値観が全く通用しないそのような現実が、壮大な大地を背景に繰り広げられていて、当時の草原に暮らす人々の直面している時代背景が良く語られている。残酷だけどこれが草原の掟なのだろう。
 そしてやはりこの作品は映像が良い。美しくもありどこまでも続く緑の草原を見せてくれる一方で、荒涼とした山の峰や凍えそうな雪原といった、建物一つのない厳しさを見せる自然の風景の撮影が素晴らしい。衣装やゲルや生活の小物まで細かく作られていた。

 物語は時々一気に年数がたっていたりして繋がりが悪くてわかりづらい。テムジンの歴史物語として全体を見るというよりも、彼の辛酸の歴史の部分部分を楽しんだりするものだと割り切ったほうがいい。

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Cape God
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