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スパイダーウィックの謎
(C)2007 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
この作品をファンタジーと思ったら違っていました。どちらかというと禁断の仕掛けをいじってしまうことで、モンスターが押し寄せてくる『ザ・スーラ』『ジュマンジ』といったモンスターパニックの作品に近い作品です。
この作品では“謎の書”を開くことで、パニックが始まります。登場するのが決して善良とはいえない精霊たち。ゴブリンとか、レッドキャップとか、ホグスクイールとか、シンプルタックとか、スプライトとかいったいった妖精たちが登場します。
ILMとフィル・ティペット率いるティペット・スタジオ全面協力により、彼らは作られていて、なんとも、きもかわいい(^_^;クリーチャーを作り上げていました。
なので、RPG好きの方は、結構楽しめると思います。
クライマックスのボスキャラとの壮絶な戦いの後には、行方不明だったある人とその人の帰りを待ち続けてきた人との間で、心温まる結末が待っていて、後味はとてもいい作品でした。
そして、エンドロール画面で流される善良な妖精たちの映像はとても美しく、そこだけでも見応えありましたよ。
一人二役を難なく演じ分けているフレディ・ハイモアの才能には、脱帽しました。彼が出ているだけでも華が出てきますね。
とわいえ、何となく描いているものがこじんまりしている感じもします。
2時間に満たない短めな尺のなかで、ホラーに近いシーンで恐怖心煽ってみたり、アメコミ風のギャグを、早口で精霊に語らせておちゃらけさせたり、離婚の痛みから母子の絆を確かめたりといろいろな要素がコンパクトに手際よく詰まっている作品です。アクションを軸にしているので、飽きは来ないのですが・・・。
VFXの作品も以前なら、キャラクターにリアルティがあって、滑らかに動いていれば、それだけで感動もしました。でもそれが当たり前になった昨今、不思議な世界を見せるだけでなく、その世界を生み出している世界観まで示して、観客の共感を醸し出す必要があるのではと思います。
それと、この作品の場合、家と家族を守ることがテーマになっていて、シーンのほとんどがスパイダーウィック家が中心になってしまうのです。もう少し家の外に出て行くシーンのボリュームを増せば、ダイナミックさが出てきたのではないでしょうか。
あと悪玉精霊たちが、ボスキャラも含めて、割と簡単に退治されてしまうのです。もう少し「謎の本」の活用した退治方法を描いてもいいのではないかなとも思いました。
まだまだつっこみどころはありますが、ファンタジーよりもアクション重視の作品ですので不思議さが全面に出てこないのは仕方がないことなのでしょう。
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