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DVDを借りてまた観た。夏だからというのもある。木村多江の 暑そうながら心地良さげな夏のシーンが 印象的だし。
08年邦画の話題をさらった 法廷画家の夫と鬱病の妻の十年の軌跡。
実体験で恐縮だが昔 親友が鬱病になった。堂々巡りの自己否定を繰り返し 時にはこちらに矛先が向く。励ましは禁句だから かける言葉が見つからず 私もへとへと。
そんな彼女が結婚を決めた時 内心危ぶんだ。紹介された彼の第一印象は『大丈夫か この人』…へらへらしちゃって彼女を支えられるの?
去年この映画に出会い 驚いた。親友の夫は リリーフランキー演じるカナオっぽい。
鬱病のみならず 夫婦の間に本音のやりとりは基本だ。でも 心をうまく言葉にできないなら どうしたら良いのだろう。
絵を描く。放置された米を黙ってとぐ。涙をぬぐい鼻をかませてやる。世界の中心で愛を叫ばないし 難しい専門用語もない。動物同士の毛繕いにも似た その触れ合い。
十年の回り道を経て日本は不穏に 映画の夫婦は静かな暮らしに戻る。しかし どこかが確かに変わったのだ。相変わらず平凡でお金もないけれど たぶん良い方に。
私の親友は今や元気いっぱい。先日 一家ぐるみで遊んだ。そういえば彼ら夫婦も もうすぐ結婚十周年じゃなかったかな。
『ぐるり』を再び観たくなったのは 十年前の自分の節穴な目のことを 密かに二人に謝りたかったからかもしれない。

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1990年代に実際に起こった事件の裁判を織り交ぜながら、夫婦の再生を描いた映画。
主役二人を支える脇役が豪華。爽やかとは言えないシーンもいくつかあって、万人におすすめとは言えないが、DVDのコメンタリーで監督の考えをきくと、なるほどと私も思いなおした。
1990年代を共に暮らした夫婦に特におすすめしたい。

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ビストルもナイフもなく殺人現場など一切無い、
出演者にゃ悪いけど、モデルのような美男美女も一切出てこない、
いたってどこにでも有る、我々の身近な世界
そんな出来事のつみかさね。
そんな世界で一対の不完全な夫婦が幾多の困難を乗り越え、
完全な一対の夫婦となっていく。
悲しい局面、
でも日常生活の直ぐ横に潜んでいる、
明日自分にふりかかっても不思議ではない出来事に出くわし、
たじろぐ妻を、それを夫が支える。
夫が支えるその姿はひょうひょうとしていて、
肩に力ははいっていない。
悲しさに耐えかねて泣きじゃくる妻に
ユーモラスな会話を仕掛けて和ませていく、
そんな夫の姿に妻は勿論のこと
彼らの廻りの人達も頼もしく思い始める。
自分を好いて、信じてくれる人が横にいてくれることが、
どんなにも幸せなことかを
シンミリと感じさせてくれる作品だった。

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生きていくことに対して、悪くないと思える作品。
いろんな人がいて、いろんな都合があって、誰も悪くはないけど、辛くなったりする。
そういうのを人との関係が支えてくれている。
結婚とか夫婦とかって若いときは、なんか人生の終着点みたいに思ってしまうが、こういうふうに描く映画があると、まあ、悪くないなと。
結婚したいけど、相手がいまいち乗り気じゃないという人は一緒に観に行ってはどうでしょうか。

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まだ2008年は終わってないですが、おそらくこの作品が今年1番クオリティの高かった作品になるだろうと確信してます。題名では邦画No.1としてますが、洋画邦画合わせてもTOP3に入る可能性が十分ある作品だと思います。
とにかく、主人公である夫婦の生活と日本社会を変えてしまったと思われる数々の事件がシンクロしている脚本が素晴らしい。そして映画では描かれることのない大学生時代までをもワークショップしてまで撮影に臨んだというリリー・フランキーと木村多江の演技、存在感が素晴らしい。これはそれらを引き出した橋口監督の手腕によるところが大きいのだろう。
笑えて、泣けて、劇場を出た後もしっかりと心に残る。こういう作品がもっともっと邦画で出てきてもらいたいもんです。

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失われた10年といわれるバブル期を背景に、夫婦2人の生活を描いている。
演じている脇役が良い!夫婦が良い、そして家族が良い。とくに不動産屋の兄貴一家(寺島進とその嫁)は良い。善悪がまさに法廷との対比で描かれて、社会全体が悪い方向へ流されていくのが分かるようになっている。今のうつ病患者は600万人とか、社会病理が主人公と法廷作家の手で描かれる法廷の容疑者の画によってあぶりだされる。一見ボーとした主人公の夫、なかなかの描画技術である。主人公の職場に生息する、若い後輩社員の今風の言動。考えさせられる。思わずイルイルと思ってしまった。
ちょっと残念なところ、主人公の妊娠・流産・中絶などなど。その当りの突っ込み不足が、うつっぽい描画に欠けるように思う。
でも、ゆっくりと流れる時間をいつくしみ生きていきたい。

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ガツガツした名誉欲や出世欲を持たず 流れに身をまかせて
ユラユラ生きてゆく、 手に職があるとそんな生き方も出来るのかなあ
という映画 というのはウソで
2人で"夫婦"として生きていくということは?
という、答えがあってないような命題に
真摯に向き合う映画。
映画を見終わった後に
手をつなぎたい方々に特にオススメです(^^)

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