悲しみが乾くまで seanさんの映画レビュー(ネタバレ)

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悲しみが乾くまで

劇場公開日 2008年3月29日
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いつか互いに感謝する。
投稿日:2008年9月15日
seanさんのレビュー
ネタバレ

名画座にて。

この女性監督の作品は、何故かこういう感じのものが多くて
幸せに満ち満ちた家族の崩壊劇…というか(・・;)
カタチよりも精神面に重きを置くような描写をするのが
得意?なのかなぁ…。相変わらずズシンズシンくる感じです。

おまけに今回、
重さにおいては(精神面での)ピカイチコンビのお二人が共演。
優しい夫の突然の巻添え死によって、精神を病みつつある妻が、
夫の親友で、大嫌いだったジャンキーの男を家に招きいれ、
家族ゲームのように半同居をし始める…というお話。。。
普通なら有り得ないようなことを選択する妻を見ていて、
おかしいと思うか、痛いと感じるか、観客を試している感覚。
でも私には、これはアリだよな…と思えました。
 
極限の悲しみに襲われた時に(まだそれを受け入れられない)
人間は思いもよらない行動に出たりしますし、
それを機に「忘れよう」とか「前を見なくちゃ」とか
様々なことを考えるものです。そうやってがむしゃらに
もがいているうちにどんどん時が流れ、悲しみが和らいでいく…。
自分が立ち直るまで関わってくれたすべての人に感謝したい、
私はこんなに幸せだったんだ…と過去を振り返れるまでの間、
誰もが誰もを利用します。人を介し、自分を確立させるために。

そのリアルな演技と生活描写が痛みを感じさせるものの、
関わる人間たちのなんと温かく、慈悲に満ちていることか。
夫が精魂こめて尽くした日々を、妻が理解し、
共感出来るまでの道のりを、ヒリヒリと感じさせる描き方が
かなり独特な余韻を残す作品となっています。

(どこかで線引きするのが女性独特の癒され方かもしれません)

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