
この映画レビューにはネタバレが含まれています。
表示する場合は
ここをクリックしてください。
「2046」では時間と愛。
今回は距離と愛ということです。
クリストファー・ドイルの映像でないのは残念ですが、それでも彼が撮影したのと差が分からないほどの光を自然に操るような映像美。
ということで、相変わらず斬新で温かみのある映像で、役者も演技も一層映えます。
「次の恋に進む為の5603マイルの旅」とはその数字に意味はないですが、それが一つの「例」であるということです。
「愛」というものの定義は人それぞれ違うかもしれませんが、それで悩む「姿」は内面的に「同じ」です。
それがロードトリップでの「出逢い」にあらわれています。
時間や愛、距離や愛とか言いましたが、
愛や恋の「悩み」を乗り越えるのは人によっては3時間かもしれないし、2年かもしれません。
距離で表せば7歩かもしれないし、1503kmかもしれません。
4回の性行為かもしれないし、15杯のスコッチかもしれないし、17時間の睡眠かもしれません。
ただ、
「何か尺度を当てるとすればあなたは何で計りますか?」
というのはおもしろい問いだと思います。
もちろん、そんな「必要性」は無いですが、事実計れてしまうから面白いです。
同監督の過去の「恋する惑星」という作品でも
「その時彼女との距離は0.1ミリ。57時間後、僕は彼女に恋をした。」
というコピーにあるように、時間と距離の視点が取り入れられています。
決して映画全編でその視点から語られることは無いですが、その視点を意識する事で「愛」とか「恋」とかいったものの見方が少し変わるのは事実です。
ウォン・カーウェイの世界に魅了されるかどうかは人それぞれですが、やっぱ「独特」であることは確かだと思います。