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壮大な動く絵本
投稿日:2008年8月1日
teyandeさんのレビュー
この映画は、虎がぐるぐる回ってバターになっちゃうのと同じような、理屈を無視して見たままを受け止めるタイプの作品だと思う。
そういう意味で、大人が子供の心境に帰る事が否定されている気がする。
”トトロ”や”魔女宅”には大人が子供に帰れるだけの辻褄やノスタルジーがあったが、”ポニョ”は辻褄やノスタルジックさは完全に崩壊している。
海という壮大な舞台と演出の割りに、非常にミニマムな世界観がある。
これは絵本のスケール感だ。
息子の吾郎氏に対する”子供心”の押し付けにも思えた。
”ゲド”で泣きじゃくっている息子を見かねて、
駿監督は絵本を読んで聞かせる事で応えたのではないだろうか。
トトロを期待して観に行ったため物凄いしっぺ返しだったが、
この作品を子供の時に見てみたかったと思わせる何かがあったのは確か。
見た直後より、しばらくしてから思い返したほうが好印象というのも面白い。
大人の事情や屁理屈を抜きにして観れば、きっと素晴らしい作品だろうと思う。
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