劇場公開日 2008年1月12日

「「ディープ・ブルー」が傑作だったと改めて感じる」アース マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「ディープ・ブルー」が傑作だったと改めて感じる

2010年5月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

「ディープ・ブルー」(2003英=独)のヒット以降、毎年公開され、“ネイチャー・ドキュメント”というジャンルまでできた自然と生命の記録映画。途中、「皇帝ペンギン」(2005仏)、「ホワイト・プラネット」(2006仏=加)といった駄作があったが、今回はさすが「ディープ・ブルー」のスタッフと思える作品に仕上がっている。
ただ、「ディープ・ブルー」は自然が持つ力強さが溢れていたのに比べ、今作「アース」はやや物足りなさを感じた。「ディープ・ブルー」は画質の粗いカットがいくつもあった。じゅうぶんな機材を持たないときに遭遇した珍しいシーンを集めたからだ。だからこそ自然を切り取った写真的魅力がある。それに比べ「アース」は、最先端の機材を用意して“撮りにいった”作品だ。いわば、端から公開を意識した映画的映像なのだ。この差が、たった98分の上映時間を無駄に長く感じさせた。
渡り鳥がヒマラヤを越えるシーン、ホオジロザメがアザラシを襲うシーン、海中を素早く泳ぎ回るバショウカジキは見ごたえがある。

p.s. 映画は映画館で観ないと本当の良さはわからない。この作品なんかは、TVだったら★ひとつ減っちゃうだろうな。

マスター@だんだん