JUNO/ジュノ かみぃさんの映画レビュー(感想)

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JUNO/ジュノ

劇場公開日 2008年6月14日
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観客を心地よく裏切ってくれる快作
投稿日:2009年10月15日
かみぃさんのレビュー

自ブログから抜粋で。
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 軽妙な会話のやりとりとポップな音楽で綴れられるキュートな青春ドラマ。
 こんな素敵な映画に出会うと自分が英語ができないことにはなはだ歯がゆくなるのだが、しかし本年度米国アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞し、さらに作品・監督・主演女優賞にもノミネートされただけある本作は、活きのいい会話だけにとどまらない気の利いたハートウォーミングな青春映画として高い完成度を誇り、言葉遊びのニュアンスが多少スポイルされたところでその魅力が失われるようなことのない快作。

 とかくスラングを駆使した会話のセンスの良さが持ち上げられる本作だが、映画が始まってすぐの低予算作品なりにセンスよくまとめられたイラストタッチのタイトルバックに続き、評判通りの小気味よいセリフの応酬の合間に見せるジュノの感情を押し殺した微妙な表情に、この映画&主演女優エレン・ペイジがただものでないことを思い知らされる。

 妊娠検査薬の結果で妊娠が決定的となったジュノの、周囲には強がって見せても動揺を隠せず、まさかの自殺なんてことが頭をよぎる、が、でもそんなの一瞬で、マイペースにことを打開しようとする流れとか、彼氏に妊娠を伝えたときの、相手の困惑を瞬時に読み取って、えも言われぬ表情でその場を立ち去る潔さとか、言葉少ないシーンにいきなり魅了された。

 確かに字幕を追いながら「英語が理解できればなあ」と思う瞬間は少なくないが、限られた文字数の中でアメリカでの今どきの風俗・文化的知識の乏しい並の日本人に最大限その魅力を伝えようとする松浦美奈女史の翻訳は充分要求を満たしてくれていたと思う。

 本作の脚本を評価できるのは、正直なところその魅力の半分も理解できていないであろう会話そのものより、ほんの少しずつこちらの予想をかわす展開・構成の巧さ、優しさに満ちた青春賛歌、人生賛歌の方にある。

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