チャーリー・ウィルソンズ・ウォー : 新作映画評論

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チャーリー・ウィルソンズ・ウォー

劇場公開日 2008年5月17日
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チャーリー・ウィルソンズ・ウォー 5月17日より日劇1ほかにてロードショー

3人の俗物が跋扈するブラックな笑いのおとぎ話

画像1(C) 2007 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

酒と女に目がないテキサス州選出の下院議員(事務所の女たちは巨乳の“チャーリーズ・エンジェルズ”)が政治活動に目覚め、ソ連軍に侵攻されたアフガンの人々に裏から武器弾薬を横流しして、一躍“時の人”になるというストーリー展開は、まさにウソのようなホントの話だ。北京五輪を前にチベット騒乱で揺れるいま、アフガン侵攻がモスクワ五輪ボイコットの引き金になった歴史を思い起こさせる、実にタイムリーな題材といえる。

マイク・ニコルズ監督らしい老練な演出のせいか、トム・ハンクスが滑稽な俗物的存在に映り、ヒーロー譚なんて微塵も感じさせず、ブラックなおとぎ話にしか感じられない!

彼に“魔法"をかけるのはもっと俗物的な2人で、ジュリア・ロバーツ演じるテキサスの大富豪夫人(つけまつげにマッチ棒がのりそうな濃いメイクの女)に尻を叩かれ、フィリップ・シーモア・ホフマン演じるCIA局員(ジェームズ・ボンドとは対極にある、盗聴が趣味のデブ&ブサイク)の協力を得て、米議会をテキトーに言いくるめて、イスラムの敵イスラエルからソ連製の武器弾薬をアフガンに送り込むのだ。彼らの裏ワザが愉快痛快だ!

アフガン再建のために学校を建てようとする主人公チャーリーの発案が議会により却下され、イスラム原理主義者を“洗脳”できなくなるというシニカルな結末も見過ごせない。

佐藤睦雄

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(C) 2007 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

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