イントゥ・ザ・ワイルド : エミール・ハーシュ&ショーン・ペンが語る孤独な旅と人生(1)

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イントゥ・ザ・ワイルド

劇場公開日 2008年9月6日
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イントゥ・ザ・ワイルド

恵まれた環境で育ちながら自分の人生に疑問を抱き、ある日すべてを捨てて旅立った青年の2年間に及ぶさすらいの旅を描いたショーン・ペン監督入魂の一作「イントゥ・ザ・ワイルド」。ペン自身によって本作の主演に抜擢され、18キロもの減量を自らに課すなど全身全霊で役に打ち込んだエミール・ハーシュが日本公開を前に来日、eiga.comのインタビューに応じてくれた。(取材・文:森山京子

エミール・ハーシュ インタビュー
「危険をはらんでいるけど、それも含めてエキサイティングだと感じた」

出尽くされたかに見えたロードムービーのジャンルに新たな傑作が誕生!出尽くされたかに見えたロードムービーのジャンルに新たな傑作が誕生!

――世代は違うけれど、クリス・マッカンドレスは今のあなたと同じ年頃ですよね。同年代の若者として彼の生き方をどう思いますか?

「社会に対して自分も同じように感じたことはあるから、彼の気持ちは凄く分かった。僕はクリスほど極端じゃないし、行動を起こしたこともないけど、理解できる。クリスのしたことに批判的な人もいるけど、僕は彼がやってのけたことに魅力を感じた」

――具体的にどんなところが魅力でしたか?

本作で新たな人生に踏み出したエミール・ハーシュ本作で新たな人生に踏み出した
エミール・ハーシュ
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「彼が街の生活から逃げ出して自然の中で活き活きと生きていくこと。当然危険をはらんでいるけど、それも含めてエキサイティングだと感じた。彼がとても自立しているのもいいよね」

――そういう共感をこめて演じたわけですね。

「演じるというよりも、クリス本人に成りきろうと努力した。でも、そのためには、彼のバイブレーションとエネルギーを感じ取ることが重要だった。僕と彼とではキャラクターが全然違うから。クリスは、常にウィンクしているようなキャラなんだ」

――エッ?それはどういう意味ですか?

「クリスは凄く自信があって、冷静で、山の一部を形成している岩のように強い性格。不安があまりないんだ。そして冒険を楽しんでいるし、思い通りに行動できているから、ほくそ笑んでいるような感じがあるんだ」

――自分のやることに確信があるわけですね。

「そう。彼には知性と精神的な野心があって、それを達成するための強い決意も持っている。表面は穏やかだけど、芯はとても堅い。そういうバイブレーションを掴んでからは、クリスに成りきれたと思う」

――あなたも映画の中で痩せていくために、相当強い覚悟で臨んだのでしょうね。

「撮影期間が8カ月もあったから数カ月かけてゆっくり痩せていったんだ。食べるのはヘルシーなものとサラダだけ。太りそうなものは絶対に食べなかった。後はひたすら走るだけ。目的がはっきりしていたからそんなに大変じゃなかったよ。ショーンがムチを打ち鳴らしていたから逃げられないしね(笑)」

――随分旅したと思いますが、一番印象の強いロケ地はどこですか。

「それはやっぱりアラスカだよ。この映画=アラスカっていうぐらい思い出が強い。あれだけ過酷な条件の中で過ごしてボルテージも凄く上がって、強烈な体験だった。コテージで合宿しながら、撮影現場までスノーモービルやトラクターで通ったんだよ。娯楽なんかゼロ」

偉大な俳優でもあるショーン・ペンからは多くを吸収しようと努めたという偉大な俳優でもあるショーン・ペンからは
多くを吸収しようと努めたという
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――撮影の間ショーン・ペンとはどんな話をしたのですか。

「ありとあらゆることを話したし、彼の天才的なところを吸収したいと思って、できるだけそばにくっついていたんだ。最近、ガス・バン・サント監督の『ミルク』で共演したんだけど、彼を見ているだけでも勉強になった。役へのアプローチの仕方や仕事に対する取り組み方ですごく影響を受けたよ」

――監督としてのショーン・ペンはどうでしたか?

「とっても厳しいよ。でもその厳しさの中に愛を感じた。俳優に対してどれだけ厳しいことを要求しているかよく分かっていて、その上で要求しているって感じ。だからムチャクチャなことを言われているとは思わなかった。今にも崩れそうな崖っぷちに行けと言われた時はさすがに出来ないと言ったけど。そういう時は僕の直感を信頼してくれるんだ」

>>ショーン・ペン監督インタビュー

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