劇場公開日 2010年7月2日

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「賛否両論分かれそうな悪ふざけSF」レポゼッション・メン シュナイダーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5賛否両論分かれそうな悪ふざけSF

2013年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

興奮

無駄にグロいと言う話を噂には聞いていましたが・・・た、確かに無駄にグロかった!
金で健康を買える近未来を舞台にした映画なのに、滞納者の人口臓器を取り出す手法はナイフでザックリグッチャグチャの超アナログ方式って・・・。
これは監督さんの趣味の世界なんでしょうか?(苦笑)

とは言え、まあホラー映画のグロさとはまた違ったグロさだったので、言うほど見れないことも無かったのですが、グロ耐性が全く無い人にはちょっとツライ映画だったかもしれませんね。

それにしてもこの映画は、舞台こそ近未来でしたが、描かれていたのはほとんど闇金のような世界でしたね。
金で健康を買える時代、しかし、金が無くても健康を手に入れられる時代。
しかしせっかく手に入れた健康も、ローンを払えなかったらもう大変。
あんなグロいことをされるなら、いっそ普通に死んだ方がよっぽどマシのような・・・。

映画的には、アクションと切ないラブストーリーがメインだったので、せっかくの特殊な舞台設定も今一歩生かしきれていない印象を受けたのですが、ラストの衝撃は想像以上でした!
これは切ない、切な過ぎます・・・。

ジュード・ロウ(レミー)・・・薄髪はちょっと気になりましたが、ナイフを振りかざしながら結構アクション頑張ってましたね。
それにしても、レミーの人生って・・・。
レミーとベスの愛の深さに感激していただけに、まさかの・・・。

フォレスト・ウィテカー(ジェイク)・・・優しそうな笑顔に隠された毒、歪んだ友情が何とも・・・。
毎度毎度この方の笑顔は何か裏がありそう怖いです。

リーブ・シュレイバー(フランク)・・・悪役が似合い過ぎ、まさに闇金のボスって感じでしたね。
甘い言葉にご用心・・・。

アリシー・ブラガ(ベス)・・・人工臓器だらけの歌手でしたが、今で言えば全身整形みたいなものでしょうかね。
地味に守りたくなる美しさが妙に印象的でした。

カリス・ファン・ハウテン(レミーの奥さん)・・・何なのこの奥さん(怒)
まあ旦那が尋常じゃない仕事をしていたので、気持ちは分かりますが・・・酷い、酷過ぎる。

チャンドラー・カンタベリー(レミーの息子)・・・可愛いかった~。
まさかのアノ行動には拍手!

ジョン・レグイザモ(ベスの元カレ?闇医者?)・・・何故かレグイザモを見かけると妙に嬉しくなっちゃいます!
チョイ役でしたが、妙にインパクトはありました。

エンドロールも含めてちょっと悪ふざけが過ぎた作品だったので、世間の評価は少々微妙なようですが、私はこの悪ふざけ具合、意外と嫌いじゃなかったですよ!

シュナイダー