風の外側

安藤サクラさん比較的初期の作品になります。

家族映画っぽいですが、その他のキャストも中々イケてます。

この映画は在日問題を知ってもらうためにも、若い人には見てもらいたいな。
こういったセンシティブなテーマは避けがちだけど、何となくでもいいから「ちょい見」で鑑賞するだけで得るものがあるでしょう。

安藤サクラは凄いよ、やはり。当時は二十代前半でしょうが素晴らしい演技です。
あと、夏木マリさん。
この人の佇まいなんか見ていると、まぁスゴイです。立って会釈するだけで…「おーっ」てなりました。あと、それフルスイングだよねっていう打撃は少し笑えました。

一見の価値はある映画だと思います。

経費削減なのかなんなのか、身内をたくさん出してるなぁという印象。どうせなら奥さんを奥さん役にすればいいのに。テーマがわかった時、ストーリーは悪くないな、と思ったが、主人公の男が役者としてイマイチ。どうしようもなく惹かれてしまう要素が薄い。歩き方もみっともないし。悪い人にもいい人にもなりきれてない感じ。それでいいとも言えるが。

数奇な運命に振り回される女子高生とチンピラ。前半部はその関係の奇妙さに引き込まれる。後半は人間関係が一気につながる。
作品に流れるテーマは「夢」なんだが、夢は見るものであって…って車の中での台詞。でも彼女は、彼が去っても次の夢を持ってたなあ。待ってるって。