歓喜の歌 : 映画評論・批評

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歓喜の歌

劇場公開日2008年2月2日
2008年1月29日更新 2008年2月2日よりシネカノン有楽町1丁目、渋谷アミューズCQNほかにてロードショー

心地よいリズムが魅力的なコメディ仕立ての群像劇

画像1 (C)2008「歓喜の歌」パートナーズ

このタイトルだけに、「のど自慢」「フラガール」の二番煎じなノリを想像したら、肩すかしを食らうかもしれない。設定は大晦日の会場を、ママさんコーラスでダブルブッキングした文化会館の主任を中心に描いた、ドタバタコメディ仕立ての群像劇。もちろん、ラストはカタルシスに満ちた展開になるものの、そこに至るまでの小林薫演じる主任・飯塚の無責任さといったら、同じ松岡監督と組んだ前作「東京タワー」のオトンの比ではない。その場しのぎの連続で、自らの借金のために盗みもするという、立川志の輔の落語が原作だけに、かなり濃いキャラクターだ。

そんな飯塚を笑顔でさりげなく追い込んでいく、リーダー役の安田成美とのバランスも面白い。また、前作に続き、小演劇界を代表する女優陣や「ジャーマン+雨」の“ゴリラーマン”こと野嵜好美など、インパクトあるルックスが続々登場。そんなキャスティングの妙と心地よいリズムが魅力的なエンタテインメントに仕上がっている。とはいえ、余計なエピソードがあったり、本来下手から入場するはずの指揮者が上手から入場してしまうミスなど、ツッコミどころは少なくない。そのツメの甘さと嘘ベタなところが、三谷幸喜との違いか?

くれい響

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