劇場公開日 2008年3月8日

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バンテージ・ポイント : インタビュー

2008年2月25日更新

ハリウッドで様々な俳優が演じてきたシークレットサービスに、本作で新たに挑戦することになったマシュー・フォックス。TVシリーズ「LOST」でブレイクし、今後も話題作への出演が続く彼が、「LOST」後では初の本格的な大作映画出演作として、シークレットサービスという役柄を選んだ理由とは?(文:編集部)

マシュー・フォックス インタビュー
「この映画に出てから、重要な政治家たちの映像に注意を払うようになったよ」

今年は「スピード・レーサー」への出演もあるマシュー・フォックス
今年は「スピード・レーサー」への出演もあるマシュー・フォックス

――「LOST」後のたくさんのオファーの中からこの作品を選んだ理由は?

「大きな理由のひとつは(監督の)ピート・トラビスだよ。初めて彼に会ったのは、おそらく2年半くらい前だと思う。『LOST』の1年目と2年目の間の頃で、一緒に映画を作る話があったんだ。その夏は実現しなかったけれど、その1年後にようやく作れることになってエキサイトした。脚本の出来が素晴らしかったし、“視点”という概念に魅力を感じたんだ。2人の人間にとって同じものがいかに違って見えるか、というね。素晴らしいキャストも揃ったし、この作品に出演できて本当に嬉しいよ」

デニス・クエイドと二人三脚で役作り
デニス・クエイドと二人三脚で役作り

――あなたのキャラクターについてどう思われますか。

「デニスと一緒に、2人のキャラクターたちの関係について長い時間をかけて話し合った。映画のパワー、そして後半に明らかになる意外な事実のためにも、2人の関係がただ単に大統領を護衛するチームの2人という関係でないことを伝えることが重要だったんだ。デニスが演じるバーンズが良き指導者的存在だが、過去の出来事のせいで彼が不安定な状態にあり弱気になっている。それで僕が演じるケント・テイラーが彼の代わりに強いチームリーダーとなっている。それが重要なんだけど、具体的な会話などで示さず、観客にそれとなく伝えることで、映画の後半で起きることのインパクトがより強くなると思うんだ」

――シークレットサービスという仕事についてどう思われますか?

SSを研究し、なりきったフォックス スーツ姿も決まってます
SSを研究し、なりきったフォックス スーツ姿も決まってます

「すごく尊敬してるよ。彼らは、任務で護衛している人たちのために命を投げ出す覚悟をしているんだ。この映画に出てから、重要な政治家たちの映像に注意を払うようになったよ。彼らの周りにいるシークレットサービスの人たちを見つけようとしたりしてね。シークレットサービスはもちろん秘密主義なんだけど(笑)、僕らはできる限り彼らの任務のロジスティックスについて専門家から情報を得るようにした。なるべく実際の状況に忠実にして、この映画をシークレットサービスの捜査官たちに見られても、明らかな間違いがそれほどないようにしたかったんだ」

――アメリカでは今まさに大統領選が大きな注目を集めていますしね。

「素晴らしいことだね。非常に動きの活発な大統領選挙になりそうだ。これほどディスカッションが行われていることを嬉しく思うし、多くの人たちが選挙に積極的に、そして意欲的に参加しようとしている。非常にいいことだと思う。民主主義の土台は、政治プロセスにみんなが参加することだからね。投票率も高いみたいだし、ディスカッションもたくさん行われている。みんな候補者たちのことをよく研究しているみたいだし、党利党略の政治な感じもしないし、とてもいいことだと思う」

――どのような人物に大統領になってほしいですか?

「強いリーダーシップと未来に対する明るい展望を抱いている人がいいね。それが僕にとって一番大事なことだよ。自分のことをよくわかっていて、アメリカという国をどこへ導いていきたいか、はっきりとした考えを持っている人。そして在任中に良いことを出来るという希望や楽観的展望を持っている人がいいね」

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