劇場公開日 2007年11月24日

「うまく迫力を出したセガール映画」沈黙の報復 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5うまく迫力を出したセガール映画

2013年3月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

総合:70点
ストーリー: 65
キャスト: 70
演出: 75
ビジュアル: 70
音楽: 70

 派手にマシンガン撃たれ続けた割には車に当たっている様子がないのは、予算的に厳しいからだろうか。そんなカーアクションはそれほどたいしたものでもなかったが、挌闘や銃撃戦はなかなか迫力があった。良い子のみんなは、銃を向けるときに相手に触れるくらいに近づけるのはやめましょう。相手に簡単に銃を掴まれて反撃されることもありますので。訓練を受けたプロには常識だが映画ではよく出てくるそんな間違いを、この作品では画面を通して教えてくれたりもする。
 今回は町のチンピラどもが主な相手で、プロの殺し屋とか兵士みたいなあまり高度な話にはならない。でもそのチンピラがチンピラらしく、ボスの雑用(といっても脅迫や殺しだが)をしたり路上で麻薬の小売をやっていたりして生活感があふれていて、なんとなくそれらしく見えていてやばさが伝わってきた。社会の底辺に生きる普通のギャング団の描き方がうまい。テロとか国家的陰謀のような無理して大きな話にしなくても、町でギャングや汚職刑事相手に息子の復讐をする、こういう小さな話でまとめるのも低予算映画には背丈に合っている。だが復讐に燃えて暴走するセガールとやばそうなギャング団ばかりの登場で、雰囲気はちょっと暗い。

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Cape God