アメリカン・ギャングスター : 新作映画評論

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アメリカン・ギャングスター

劇場公開日 2008年2月1日
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アメリカン・ギャングスター 2月1日より日劇1ほかにてロードショー

リドリー・スコットの大人の演出というしかない大作

画像1(C)2007 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

デンゼル・ワシントンが、1960年代から70年代にハーレム・ギャングとして頭角をあらわした伝説の悪党=フランク・ルーカスを演じる。マルコムXという過激な黒人人権運動家を演じたこともあるデンゼルが同時代のギャングを演じるわけだ。思想家とギャング。ルーカスは当時アメリカが泥沼状態に陥っていたベトナム戦争を巧みに利用、驚くべき行動力をみせて、ゴールデン・トライアングルから産地直送で純度の高いヘロインを戦死した兵士の棺にしのばせて持ち込み、人気ブランド<ブルー・マジック>として売りさばく。それまでのイタリアン・マフィアの下請けから、黒人の、黒人による、黒人(破壊)のためのシステムを構築したのがルーカスだった。誉められた業種ではないが、デンゼルが演じるとどことなく優美な起業家となる。

彼を追いつめていくのが、「フレンチ・コネクション」のポパイ(ジーン・ハックマン)2代目といっていいラッセル・クロウだ。当時はギャングと警官の境目がないほど警官も腐敗していたが、その中の異端児がクロウなのである。目立たず行動がモットーでなかなか捜査網に浮かんでこなかったデンゼルがクロウの目に止まったのは女房が贈ってくれた派手なオーバーコートが原因という優しさはデンゼルあってこそ生きる。リドリー・スコットの大人の演出というしかない大作。

滝本誠

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ABOUT THE MOVIE

  • アメリカン・ギャングスター 画像2
  • アメリカン・ギャングスター
  • 「24」「ダ・ヴィンチ・コード」のプロデューサー、ブライアン・グレイザーと「ブレードランナー」「グラディエーター」の巨匠リドリー・スコット監督の2人が手を組んだ実録犯罪ドラマ。60年代末から70年代初頭にかけてのニューヨーク・ハーレムにアフロ・アメリカン、フランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)が作り上げた麻薬王国の興亡と彼を追う刑事リッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)の執念の捜査が描かれる。共演はキウェテル・イジョフォー、ジョシュ・ブローリンら。
  • 原題:
    American Gangster
    監督:
    リドリー・スコット
    脚本:
    スティーブン・ザイリアン
    製作総指揮:
    マイケル・コスティガン、ブランコ・ラスティグ、スティーブン・ザイリアン、ニコラス・ピレッジ
    製作:
    ブライアン・グレイザー、リドリー・スコット
    撮影:
    ハリス・サビデス
    音楽:
    マーク・ストレイテンフェルド
    出演:
    デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ、キウェテル・イジョフォー、キューバ・グッディング・Jr、ジョシュ・ブローリン、テッド・レビン、RZA、ジョン・オーティス、カーラ・グギノ、ルビー・ディー
    2007年アメリカ映画/2時間37分
    配給:
    東宝東和
  • 2月1日より日劇1ほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C) 2007 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

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